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言いたいことがあっても、相手に聞きたいと思わなければ何の意味もない…
この本では落語の魅力と、それをビジネスにどう活かすかが紹介されている。
で、肝心の著者が只者じゃない。
帰国子女で商社マン、エリート街道まっしぐらだったのにもかかわらず、落語にハマってしまい、退職して落語家になってしまったのである。
著者によると、落語の魅力は人の弱さを認めつつも笑い飛ばすこと。
そして、師匠や兄弟子、お客さんの立場になって行動やネタ、話し方を考えること。
海外で過ごしていた頃の著者は、周りが凄い人ばかりで、自分の独自性が分らず、劣等感を感じていた。
だけど、人の弱さを認めるという落語の文化性が、寛容性を養い、グローバル化のなかでの日本の強みになるのでは、とのこと。
そして、自分を捨てて相手の立場になりきることで、初めて人間関係が成り立つ。
アメリカかぶれは、成果が全てであり、自己主張し続け、論理性さえあればうまくいくと思いがち(自分もそういう考えだったけど)。
だが、落語では真打ちの噺こそが肝であり、前座や二つ目が出しゃばっては元も子もないのである。
このように、この本では落語とビジネスの関係性が述べられており、今までに無いような企画だと思う。
とはいえ、タイトルにある肝心のプレゼンについては、間とかリズムとか、わりと当たり前のことしか書かれていないのが残念。
あと、著者の経歴についての話もやたらと長かった。
でも、ビジネスマンから落語になるっていう経歴は、なかなか無いと思うので、別の書籍で触れられるといいと思います。
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ビジネス書に仕立てたのには若干無理があると思うが、イェール大学→三井物産という経歴を放っておけないという(出版)業界の気持ちは理解できる。
私自身落語を聴きに行くと、例え二ツ目であろうとその話術には関心せずにいられないし、落語で描かれる場面においても、ビジネスだけでなく、人生のヒントも散りばめられていると感じる。
本書を手に取るのは既に落語に興味がある人が大半であると思うが、そうでない人は著者も言うように、是非’現場’に行くべきだ。
そしてそれがブラック企業も真っ青の立川流であれば、裏切られることはないだろう。
p.s.晴の輔、志の八は聴いたことがあるが、志の春は(恐らく)まだなので、今度行ってみよう。
そして、現在の肩書きが不要となっていく様を見届けるぞ。
そう思ったのでした。
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他の本を目当てに新書コーナーへ行った際に見つけた本です。
落語は興味ありましたが、どうも伝統芸能は
敷居が高いと勝手に思い込んでいるところがあり、
だからこそ好奇心を隠し切れず手にとりました。
年あけ早々、ものすごくためになる本に出会った
というのが読後の感想です。
落語も一度みにいってみたいと思います。
この本の語っていることが間違いでなければ
きっと楽しめるはず!
いくつか印象に残った部分があります。
尊敬する師匠のような存在の人の行動言動を
真似して同化していくことでその人の芸を
自分の中に吸収していく、とか。
なるほど。技をものにするとは、そういうことかと
感心し、私は私の仕事で尊敬しているあの人たちの技を
いただいて自分もステップアップして
いけたらいいなと単純な私は影響されています。
他にも、どうでもいい後輩に対しての態度について
少し触れてあったところで、どきっとしました。
確かに、OKを出せない状態であっても、
「もういいよ」と無理やりOKを出した経験が
あるので、そこは苦笑いするしかなかったです。
せっかくこのような素晴らしい内容の本に出合えたので、
尊敬している先輩たちにおすすめしてみようかと
思いましたが、残念なことに誤字が多すぎて
今のところ私からはおすすめできませんでした。
重版後に修正されていたらいいな。
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気に入ったフレーズ
p. 58 ちょっとやそっとで褒められるような成果なんて、所詮、その程度のものなのです。認められずに悔しくて涙がでそうでも、「いつか認めてもらう」という気持ちをエネルギーにして前進する。そうした心持ちが必要なのだと思います。
p. 65 人間にはさまざまな弱さがあります。完璧な人間なんてどこを探してもいません。しかし、だからこそ愛すべき存在なのです。
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三井物産の鉱石担当から、落語家に転身した立川志の春さんの話。落語の導入部であるまくらの意味から落語と仕事を語る一冊。メモ。(1)常に気に留めておかなければならないのは、話す側は聞く側よりも多く情報を持っているということです。
…話す側のスピードに聴く側が合わせていたら、頭の中で絵を描くことが間に合わない場合がある。間を空けることや、同じ言葉を繰り返す事が話す側にとってまどろっこしく感じても、理解のスピード差は思った以上にある。
(2)師弟関係の目的は徹底的に気を遣い、相手と同化する経験を身を以て体感する事にある。
(3)人生のステージや自分の精神的な成長に沿って楽しめるのが落語の魅力。
(4)弱さと寛容さ。それが落語で語られる物語の根底にある考え方。
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外国の大学を出て商社に入職ののち落語家に転身するという異色の経歴をもつ作者が書いたプレゼン書。
まくらで聴衆の反応を見ながらどのネタをやるか考えるというやり方、確かに私達のプレゼンでも大事だなと感じました。
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三井物産から転職するほど落語に取り付かれて落語家になった立川志の春さんが、運命を変えた師匠立川志の輔・落語の魅力と落語の楽しみ方を教えてくれている。
私も落語にはまってしまった一人です。毎日子守唄として落語を聴いて楽しく寝ている。落語はテンポがいいので、眠くなるので眠れないときにも効果があります。
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イェール大学→三井物産→落語家という異色の経歴。落語家は師匠と同化するすることが大事という意味が理解でき、相手が何を求めているのかなどビジネスシーンでも応用できます。落語とプレゼンテーションの共通点、目から鱗です。
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・排外主義的な思想と対極にあるのが落語の世界。他者への寛容さは、これからグローバル化が進む社会でとても大切な考え方になってくる。「自分と違うから排除する」という姿勢では、多様なバックグラウンドを持つ人たちと付き合っていくことができず、国際的に活躍するビジネスパーソンにはなれない。各々の文化の違いを認め、どんな人にも寛容な心で接し、多様性を受け入れる心構えを落語から学んでおけば、グローバルに活躍できる人材になれることだろう。
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落語をビジネスにも活用できるよという本ですが、
私は落語の世界を知りたいという興味から手に取りました。
立川志の春さんの落語はまだきいたことはありませんが、
師匠の志の輔さんの落語は一度だけきいたことがあります。
とても面白くて、また聞きたいと思ってもなかなかチケットを取ることができない噺家です。
そんな志の輔さんの師匠ぶりを少し垣間見ることができたり、
志の春さんが二つ目になったときのお披露目会で
志の輔さんが話した言葉などにぐっときたりしました。
あと、私はそんなにネタを知らないので、
「以前きいた話は、百年目という話だったのか〜」と
知識が増えたのは少し嬉しかったです。
ビジネス書としてはどうでしょうか。話し方はプレゼンの参考になるし、
そのための練習として自分の声を録音したらどうか等が書かれていますが、
私はどうしても仕事と落語をくっつけることができないので、
あまりそういう感覚では読めなかったです。
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すごい経歴を持つ立川志の春。アメリカに留学して落語家になった経緯。そしてビジネスを交えた落語談義。
ただ表題から期待される、ビジネスでのまくらについてはあまり深掘りされていなかった。
しかし面白いです。
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立川志の春師匠が本の中から出てきて目の前でしゃべってくれているみたいに軽快で、面白い内容。プレゼンで使えそうなコツも学べたし、志の輔師匠や談志師匠との貴重なエピソードも豊富に出てきてとてもよかった。
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(audibleで聴く)
最近、落語を聞くようになったので、聴いてみました。
志の春師匠の生い立ち、大事なポイント、雑談に使える落語の紹介など落語の基本を理解する本です。
志の春師匠の落語、または英語落語も面白いので、ぜひ聴いてください。
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