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1996年オール讀物推理小説新人賞最終候補作「在星邦女」の他、雑誌に掲載された中短編3編、書き下ろし一編。
「在星邦女」は不条理な結末ながら一番面白かった。
すっきりしない話もあり、この作家は長編のほうが断然面白い。
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人間の本質を見事にあぶり出し表現仕切れている。それもより複雑な女性に的を当てている。明野先生自身の内面を描いているのだろうか?
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女の心理のドロッとしたところがうまい。
そこまでイヤミス過ぎないので、さらりと読める短編集。
「在星邦女」が面白かった。
「NOBODY」もほっこりしてて好き。
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傍らに同性の存在を感じながらも一人ですっくと立つ女性達の五作。年下女性を拾った三十六歳の女性の都合の良い女に収まる相手への微かな苛立ち。二人の闇が意外な結末。無職から亡くなった独居老人の部屋に残された物を片付ける商売を始める話や、うつの自分とそうでない時の自分を別人のように切り離して語る話も印象的。
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全て新作かと思いきや「宿敵」だけが書き下ろし作品で後の4編は1996年度に書かれた「在星邦女」から2008年まで書かれた作品で構成されています。
内容紹介を読んで今回も明野さん独特のスリリングな展開を期待したのですが予想とは違いやや平凡な印象を受けました。
表題作の「宿敵」に関してはその言葉から受ける印象とは裏腹にどこかほのぼとした感じさえ受けます。
どの作品も丁寧に描かれてはいるものの、やはり明野さんが持つ独特の背筋がゾクっとする様な世界観のある作品を期待します。