紙の本
泣けない人のもとに
2016/02/11 23:07
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
泣きたいことがあっても我慢して泣けない人っていますよね。
そんな人のところに本当にこんな穴が現れたらいいですね。
やはり泣くとすっきりです。
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「昔々の大昔から、広い海にはなみだが流れこむ穴があるのさ。その穴を見ると、泣けて泣けてしょうがない。」「なみだの穴は、なみだをこらえている人のところへ流れていって、悲しみをすいとってくれるのさ」
そんな現実離れした設定でしたが、不思議とそれが気になりません。
お父さんの転勤で仲良しの友達と離れて、新しいところへ引っ越していく光太。
仲良しの光太が引っ越してしまい、二人三脚を真吾と組むことになった優斗。
大好きなお菓子を我慢してレスリングを頑張る真矢。
おばあちゃんが亡くなったおじいちゃんの家に通う未来。
怪我をした兄の病院に通う健。
それぞれのもとに、「なみだの穴」が現れます。
「なみだの穴」に涙を流したあとは、気分がスッキリします。読後感もスッキリです。
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悲しい時に現れるなみだの穴、その穴が見えると、怒濤のように涙が流れる。そして、風がさっと吹くと涙は止まり、すっきりとする。そんななみだの穴を体験した人たちの短編集。
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【収録作品】なみだの穴/ぼくらの歩幅/パワースイーツ/妖精の家/最後の気持ち/なみだの捨て場所
緩やかな連作。「なみだの穴」が必要な人のところに届くといい。
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「なみだの穴」にまつわる6編の短編集。登場人物も少しずつリンクしている。
泣くのを我慢している人のところに現れるなみだの穴。なみだと一緒にそれぞれ抱えている悩みや思いを吐き出す。
他の作品に比べて物足りなさはあるものの、登場人物たちと一緒にスッキリ。
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-海にはなみだの穴がある。なみだをがまんしている人のところに流されてく。その人になみだを流させるために-。
なみだの穴を見た人が、水鉄砲みたいになみだを流すと、不思議なことにすっきりする。転校したくなかった子と見送った親友、レスリングの試合に負けた女の子、おばあさんを亡くしたおじいさん。いろんな人のところになみだの穴はやってきます。少しうらやましくなるお話です。
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おもいっきり泣きたいのに我慢している人のところに現れる「なみだの穴」
それを見た人は涙が溢れ、子供でも大人でも、強い人だと思っていた人でも大泣きする。
海にすこんと大きな穴があく。中から光があふれだす。
「板子一枚下は地獄」の漁師たちは、その穴に涙を捨てる。涙を捨てて、心をしっかり持つようにする。気持ちがしっかりしていたら力がわいてくるのだ。
漁師たちが知っていた涙の穴は、海だけでなく、泣くことを我慢している人にだけ見える不思議な穴だ。
涙の穴を見た6人の連作短編。
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この作家の雰囲気は、結構好みだと思う。
児童書なので物足りない部分もありながら、面白く読める。
連作短編で、その緩やかな繋がりが良い。
そして、子どもばかりでなく、大人の視線が入っているところがミソ。「白をつなぐ」もそうだった。
この作品はファンタジーが入っているけれど、人物や環境はとても身近で現実味がある。
人には、なみだの穴が必要な時がある。
男泣きにこんな理由をつけられるなら、少年たちには救いだろう。
まあ、もはやそんな時代でもないのかも知れないけれど。
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連作短編集。
昔から、広い海にはなみだの穴があって、それを見ると泣けて泣けてしょうがない。でも、泣くだけ泣くと不思議に元気になれる。なみだの穴は、泣けない人のところに現れる。地面や空に現れるときもある。
ひとつひとつは短いがよくまとまっていて共感できる。特別な人は誰もいない(強いて言うならもとプロレスラーのストロング幸三くらいだが、プロレスラーとして活躍している時の話が出てくるわけではない)。普通の人(主に小学生)の悲しみ、ガマンの辛さ、コンプレックスなどが、なみだの穴に誘われて、涙となって流れ出る。そうして号泣するとスッキリして前向きになれる。
度々出てくるなみだの穴は、ちょっとしつこいかなあと思うが、まあいいんじゃないかな。
分かりにくいところ、難しいところは無く、読んで元気になれる。
なかなかこうスッキリとはまとめられない。ディテールも書き込み過ぎず、それでいて登場人物が目に浮かぶ。まはら三桃、上手いなと思った。
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6年教科書掲載本
なみだの穴を見ると、泣けて泣けてしょうがない。
グッと我慢するのも大事かもしれないけど、思いっきり泣いてスッキリして、そのあと結果がよくなることもあるってわかる短編集。
登場人物一人ひとりを掘り下げてほしい気持ちもあるけど、これはこれでさらっと読めてよかった。
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なみだを我慢している人のところへ現れるというなみだの穴。それを見ると泣けて泣けて、こらえていた感情がとめどない涙になって出てくるという。
連作短編集
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懸命になみだをこらえる子どもたちのところに現れる「なみだの穴」。それを見ると泣けて泣けてしょうがなくなるらしい。なみだの穴が我慢している気持ちを解放してくれる。泣けばいいよ。いっぱい。
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泣くのをがまんしている人のところに現れて、泣かせてくれるなみだの穴のお話。
泣くのをがまんしていた人はすごい。さびしいこととか嫌なこととかがあっても、にげないで、どうにかしようとがんばっていた。
ぼくがあなを見たことがないのは、泣くのをがまんしないからかと思ったけど、特にすごくがんばっていることがないからかもしれない。
がんばっている人は、またがんばろうって思えるからおすすめ。でも、ぼくみたいにがんばっていることがない人も、がんばりたいって思えるから読んでほしい。
短編集なんだけど、全部のお話がつながっているのも、好きだった。(小6)