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シャム双子の秘密 みんなのレビュー

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みんなのレビュー18件

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18 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

山火事と謎解き

2016/01/12 17:46

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:saihikarunogo - この投稿者のレビュー一覧を見る

〔ネタバレ〕

迫りくる山火事に閉じ込められた、十二人の人々……。

そもそもなんでそんな人里離れた山のてっぺんに住んでいたのか、ゼイヴィア博士とその妻は!

ということが、結局、この事件のアルファであり、オメガであった。山荘は焼け落ち、ゼイヴィア家は、エドガー=アラン=ポーの『アッシャー家の崩壊』と同じ運命を辿る。

始めは、エラリー=クイーンとその父のリチャード=クイーン警視が、休暇で山中に迷い込み、山火事で進退窮して山荘に一夜の宿を請うたことから、連続殺人が始まったのだ、疫病神だ、こいつらは、と思った。山荘の人々は、クイーン父子に秘密を悟られてはならじと緊張するし……。

でも、それは、私の勘違いだった。クイーン父子は、まるで神に選ばれし者のように、事件の観察者、判定者として、そこにもたらされたのだ。

最初の殺人のあと、なおも秘密を隠し通そうとする人々と、憎悪と嫉妬から秘密を曝してやろうとする人との間で緊張感が最高に高まったとき、エラリーが、名探偵は行動も素早いのか、自力であっさりと明かしてしまう。そのあとの一齣は、明るく、和やかな、いい雰囲気になって、よかった。それにしても、クイーン警視、ひどいこと言っていたよね、カニとか、カニとか、カニとか……。まあ、その後は優しいおじさんぶりを発揮するようになったから、いいけど。

私は中学生の頃、確か、『シャム双生児の謎』という題で、この小説を読んだと思う。当時、既に、イギリスの女の子たちを主人公にした少女漫画で、シャム双生児について知っていた。初めは差別がひどいので人目を避けて暮らしていたが、やがて隠れて暮らすのをやめ、医師の診断を受け、テレビにも出て、国中の人々が、分離手術の成功を祈る、という話だったと思う。つまり、エラリー=クイーンがこの小説を発表した1930年代にはまだ、分離手術の成功例はなかったが、1970年代には、成功例があったのだ。

その後は、ベトナム戦争で撒かれた枯葉剤の影響で、多くのシャム双子の人々が生まれて問題となり、医学研究が進み、枯葉剤の影響でない同様の人々も含めて、分離手術を受けた人々もいれば、分離できない人々もいるし、また、あえて、分離しない生き方を選ぶ人々もおり、1930年代当時と比べれば、21世紀の今、シャム双子は、隠したり隠れたりしなければならないものでは、なくなっている。

この作品は、中学生のときでも、好きだったが、むずかしくてわからないところもあった。今、『シャム双子の秘密』という題で、新しい訳で読むと、とてもおもしろく、いわゆる国名ものシリーズのなかでも、最も気に入った作品である。『オランダ靴の謎』で触れられていた医学的な事実が、今回の謎解きの要素となって、エラリーらしい推理が見られるのもいいが、事件の進行と同時に、謎解きと同時に、徐々に徐々に極限状況へ追い込んでくる山火事の恐怖が、実に真に迫ってすばらしい。

ただ、訳語には、ときどき、気にくわないものがあった。「目線」という言葉が気になった。そこは「視線」でいいだろう、と思った。新訳には、ときどき、こういう、私が年を取ったせいか、新しい時代についていけない、と感じることがある。翻訳家も苦労しているのだろうし、必ずしも古いもののほうがいいわけではないが、古いものが読めなくなっていることが多いのは残念だ。図書館にも、なかなか、ない。出版社にも版権や経営のむずかしい問題があるのだろうが、新訳旧訳とも自由に読めたらいいのになあ、と思う。

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紙の本

悪趣味と思われる向きもありましょうが・・・

2015/10/23 18:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る

山火事に巻き込まれ山頂の一軒家に身を寄せることになったクイーン親子。
迫りくる炎,しかし逃げ場はなく、そんなパニックの中で家の主の博士が銃殺される。
博士の手の中には、半分にちぎられたトランプカードが握られていた・・・。

個人的感想 ネタバレ要注意!
 題でお判りの通り、シャム双子が出てきます。特殊な障害のある方を出してくるのは悪趣味と思われる向きもありましょう。ただの双子でも十分だったのでは?と私も思いました。
 しかし全体としては,2転3転のどんでん返しと謎解きで,ヒジョーに面白かったです。迫り来る死の恐怖と,その締め方も良し。超おススメです。
  今回のダイイングメッセージに対してファンの間では議論があるようですが,私は別に違和感は感じなかったけどなあ??

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紙の本

納得感のある読後でした

2016/07/24 16:32

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぽの - この投稿者のレビュー一覧を見る

山火事の緊迫感が徐々に高まってく中で推理を組み立てるという状況によって,これまでの同名シリーズとは異なる独特の雰囲気を出していて楽しめました。
本作は「読者への挑戦状」はありませんが,これまで同様,フェアで緻密な論理構成になっていて読後に納得感が得られました。
ダイイングメッセージを中心にこれだけ推理が展開・発展していくのも面白かったです。

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2015/02/23 23:15

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2015/10/01 17:08

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2022/04/19 15:09

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2022/04/28 22:33

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