投稿元:
レビューを見る
りくの気持ちは痛いほどわかる。私もこういう可愛げのない娘だったから。
関西の親戚の家に親の勝手な都合で預けられて、「何を頑張ったらいいかわからないけどとりあえず耐えます」みたいな、素直に帰りたいと言えず可愛げのないメールを送ってしまうところとか、まさに自分(笑)
まぁこの母親もどうかと思うけど。
お嬢様育ちのりくは、今はまだ関西人の言葉や習慣に拒否反応を示してるけど、このあとどう変わっていくのか…
関西の学校の先生がりくのウソ泣きを一発で見抜いてたり、周りの友達が心をなかなか開かないりくに全く遠慮のない接し方をしてたり、ここでりくは本当の自分を見つけられるんじゃないかなぁ!
下巻に期待大。
あと、おばさん家族の会話がなんともあたたかくて笑えます。
投稿元:
レビューを見る
鉛筆で描いた漫画。内容は逢沢りくという高校生のモノローグ。
読んでいるうちに、小説を読んでいるような気持ちになってくるのは、きっちり書きこんでいない絵(絵による情報量は益田ミリより少ないかも)が、こちらの想像力を必要とする絵だからでしょうか。
私は今、りくの母親を嫌な女だなーと思っているけど、下巻でどんな展開があるか、楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
周りの人に素直に自分を出せない主人公のりくが、大阪の親戚の家に預けられることになり、なれない関西のノリに振り回される様子が面白い。
りくの成長、変化の物語。
りくの誕生日にみんながコソコソしている場面が、とても好きです。
投稿元:
レビューを見る
逢沢りくという、ちょっと…いや、かなり変わった少女を描いた作品。猫村さんのように読んでいるといろいろな事を考えさせられ、胸がきゅっと痛くなるような作品である。若干、りくの母親が毒親っぽくて不快に感じてしまう。逆に関西の大おばさんの家庭は温かくて、りくを歓迎している風な感じですごく良い。下巻が気になる。
投稿元:
レビューを見る
中学生のりく。表立った感情はゼロに近いけれど、潜めている感情は全力疾走。息苦しい。生き苦しい。名作。
猫村さんしかり、鉛筆画だからこその作品だとは思うけれど、著者の小説も読んでみたいです。書いて欲しいな。
投稿元:
レビューを見る
私、嫌関(西)というコトになっており、ゼヒ読めやということで読みました。大昔から児童文学によくある、いろいろ問題のある子が突然異文化に放り込まれ、だんだん解放されていく成長物語の枠組みなのですが(「秘密の花園」とかね)、今回その異文化にあたる「関西」に圧倒されました。背景やのに、ものすごく情報量があり正直うざい。特におばちゃんとおじちゃんの会話が圧倒的というかそれほど圧倒的じゃないけど目が離せず、りくとか正直どうでもよくなる。いろいろ印象的な場面はありますが、下巻、時ちゃんが急に倒れて病院に運ばれて、りくが「病気移る?」ととんでもない発言をし、時ちゃんのお兄ちゃんが怒る場面で、あーこのまま緊張感のある展開か、と思ったら、おばちゃんがモテるモテない談義を始めてそのまま終わってしまったというところに心震えました。逢沢りくはじめ、逢沢家のパートなくてもよかったかも。
投稿元:
レビューを見る
関西に預けられてから怒涛の面白さ。東京の冷たさと地方の暖かさがステレオタイプな程に強調されてるけど、今や地方でもあれほどの暖かさを見つけるのは難しくなってきてるんじゃないかな。実家に帰りたくなる。
投稿元:
レビューを見る
落書きみたいな絵に度肝抜かれました。これだけの線で漫画になるのはすごいです。関西にきてウン十年、馴染めないと思ってたけれど、いまやすっかり大叔母さんの家のようです。
投稿元:
レビューを見る
感情を殺して生きる、りく。大阪の親戚の家での、ある意味かまわれつつも放って置かれる生活。やはりね、ひとは繕っちゃダメのよ。ウソ泣きなんてしてたらねダメよね
投稿元:
レビューを見る
何となく図書館で借りてみたら、なんとも言えない、
分かるような、でも面倒くさい、中学生ってこんな感じだっけ?と思うほど、大人びた?主人公。
母と娘の関係、父と母、なんで普通に思ったことが言えないのかもどかしい。
大阪の家にきてから、その雰囲気に染まるものかといいながらも影響を受けはじめていくんだろうけど。
それにしても大阪の人間関係のほうが面白いし、ほっとするし、温かみがある。
そう、東京の逢沢家には、見た目はよく見えても温かみがないんだな。
投稿元:
レビューを見る
主人公、逢沢りくは言う。
「涙を流すなんて、蛇口をひねるようなものなの。」
カッコイイのか悲しいのか…
投稿元:
レビューを見る
上下巻通しての感想。
猫村さんを読んで以来の著者の作品。
とっても良かった。
前半は何度も爆笑したけれど、最後にはジーンときた。
関西弁、関西人を馬鹿にした感じは関西人当人が読んだらどんな気持ちなんだろうと思ったが。
しかしながら、多くの人が持っている関西人のイメージがよく捉えられていたと思う。
そして、言葉は雑でも情の深い彼らの良さが伝わってきて、これなら関西人も納得して読むのかなと思った。
投稿元:
レビューを見る
友達から全然おもしろくない、びっくりするくらいおもいしろくないと言われたのでそこまで言われたら読んでみたくなって読んだけどおもしろくないってあそこまで言われたことが逆におもしろかった。下巻まで読めばまあ納得
投稿元:
レビューを見る
図書館にて。
怖かった。
いるよなこういうお母さん。
そしてやっぱり娘は母親の子供で、母親からは逃れられないのかなという恐怖と不思議な安堵感。
それぞれのキャラクターがくっきりとしていて自然だった。
先が気になるようで、読み進めるのが怖いような本だった。
投稿元:
レビューを見る
どこか冷たいお母さんと、どこか無責任なお父さんと、素直になることを知らない逢沢りくの話。
淡白に毎日をすかして、悲しかったりさみしかったりするのを無視しようとするが、大阪の親戚一家に揺れ動かされる。
誰にも分かってもらえないし話したくもない、そんな自分て自分にも住んでいる。