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読ませ上手の森下さんだから、すいすいと読み終えた。
五十代で母親と二人暮らしの森下さんの家の玄関先である日ノラネコがお産をして。これまでどちらかというと「犬派」を自認し、かつ動物を飼うまいと決めていた母娘が、うろたえつつもネコたちを救い、ネコを通して、猫好きのさまざまな人とつながっていき理解を深め、いつしか家族の一員としてむかえ、いずれおとずれる別離(それを犬でさんざん味わったゆえの「飼わない決意」だったわけで)を恐れつつも今あるしあわせをしみじみ味わっています、というお話。
身近に猫を迎えたことで、道端の猫も、猫につながるいろいろなものも急に目に入ってくるようになり、世界が一変する。これは猫にかぎらず、犬でも赤ん坊でも、普遍的な真理だなと思った。
ネコにそんなに思い入れのない人でも、読みすすむうちに森下さん母娘といっしょになってあっというまにネコの虜になってしまう、そんな作品。
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猫モノとしては少し弱い、日記みたいな感じ。成り行きで猫を飼って価値観が変わるというのは大抵の人がそうなので。後半は著者の感傷的なところがしつこい。猫好きなので辛口の4点の星2つ!
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猫を含む動物大好き!でも実際には金魚くらいしか飼ったことがありません。マンションで猫が飼えないから…というのは建前で、本当は猫のトイレのしつけやイタズラが心配だから。それよりなにより、自分よりおそらく短命な「生き物の死」に向き合う自信がないから。
でも筆者と猫たちとの間には確かな信頼関係があって、生き物を飼うのっていいなと思いました。
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森下さんの書く文章が、私にはとっても心地よくて、大好きな上に、「猫なんて!」と思ってた森下親子が、家の前で子を産み落とされ、家に入れ、必要なものを買いそろえ、子猫たちに骨抜きにされ、いつしか、彼ら無しにはいられなくなってしまうお話。自分も猫といっしょに生きたい気持ちがより強くなったー。
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ブログに掲載しました。
http://boketen.seesaa.net/article/417535096.html
「しあわせをください」という願いが、かなえられるとき。
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お母さんと2人で暮らしてる森下典子さんの家の庭で野良猫の母親が5匹の子猫を産みました。犬派の2人が、猫にどのように接していくか・・・、庭から玄関に、玄関から家の中に・・・。母猫の子猫への愛情、子猫が育っていく物語!ほのぼのして、猫好きさんにはたまらない「追体験」だと思います。読んでて泣けてくるほど可愛いです(笑)。そして犬好きだった2人の猫への愛情がこれでもかと伝わってきます(笑)。森下典子さんの優しいまなざしがこんなに素晴らしい作品を作り上げたのだと大拍手です!群さんを超えたかも~!(笑)
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フリーライターの作者は未婚の50代。75歳の母親と二人暮らしで、仕事に行き詰っている。
そんなある日、庭で野良猫が5匹の子猫を産み、親子の生活が変わる。
「猫は化ける」なんて嫌っていたくせに、その猫が乳飲み子をかかえた母親だと、子を産んだ女の「正義」がすべてに勝つのだ。
周囲の猫好きの人の優しさ、その人たちが過去に飼っていた猫の思い出話、子猫の成長、里親に引き取られる別れのシーン等、幸せな話なのに、なぜかいちいち涙が出てしまう。
とても良い話だったけど、もう少し猫の写真も載せてほしかったな。
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図書館で。
猫はちょっと…という方が猫を飼い始めてメロメロになる過程。うん、飼うと可愛いよねぇ…。
いずれ来る別れを恐れてもう新しい命は飼いたくない、という気持ちはすごく良くわかるなぁ。でもまあご縁があったんだから…と思うと良い関係が築けているみたいで良かったなぁと思ったりもする。
本音で言えば猫も屋外をウロウロ出来る社会だといいなぁとは思うけれども病気や事故、迷子や悪い人の事を考えると屋内飼育じゃないとやっぱりイカンのかなぁなんて思ったりもします。
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どういうわけだが、森下典子さんとは相性が良いようだ。全く違った内容の本3冊。どれも自分にピタリときた。他のエッセイも読んでみたいと思う。
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もうもうもう、猫好きにはたまらないエッセイだった。猫ちゃんたちの毛並みの感触とか匂いとか、リアルに感じられてすごい。
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猫と一緒にいるだけで。こんなに幸せになれるのか、なぜ今まで猫を飼わなかったのか。今すぐ猫が飼いたくなる猫の布教本である。
猫というのは、こんなに人間みたいに、生き生きと、感情がある女性のようにふるまうのだろうか(ミミちゃん)。
しかし私たちは人間を物差しにしてはかるけれども、人間が動物である以上、猫だって犬だって、動物として感情を持っているのは当たり前で、人間だけではない、人間だから人間の感情がより分かりやすいんだろうと思う。
猫がいることで人間という動物たちの関係がよくなるのも、いい。ケンケンしていた人間たちが猫に間を取り持ってもらっている。
幸せが、過去にも未来にもない、今今であり、まさにここにあるということが、本書を通じて伝わってきた。今を幸せに感じることが、猫を通してわかりやすくなるのかもしれない。
そっかあ。猫かあ。いいなあ。。ソワソワ。。
森下さんのエッセイは食べ物も茶道も、影響力がばつぐんである。毎回毎回釣り込まれてしまう。
大好きな作家さん。いつか会って、話してみたいなあ。
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作家さんの過ごし方が書いてあったりして読みやすかった。猫の写真があり、とても癒されました。
いまままで飼った猫を手離してしまう場面は、辛かった。
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猫好きには堪らない本。
猫といっしょに暮らせる幸せ、温もりを感じる。
これから猫を飼いたいと思っている方には是非読んでいただきたい。犬派の方にもね。
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犬派だった著者が、必要に迫られて、生まれたばかりの子猫5匹と、母猫を保護してからの日々を綴ったエッセイ。
読みながら、随所で分かる分かると頷いたり笑ったり、子猫たちのあまりの可愛らしさに頬が緩んだり、母猫の子育ての姿勢に涙したり、「この年になって知るなんてね」と母猫を見てご自身の言動を反省されるお母さまに感心したり。
猫とか犬とか関係なく、傍にいるのはその「個」であり、掛け替えのない存在で、一緒にいるだけで幸せなのだ。
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突然始まる猫との生活。
母猫と生まれたばかりの子猫五匹。
戸惑い、困りながらも、次第に家族になっていく人と猫。
素敵な作品でした。
特に甘える猫の描写がすごく魅力的でメロメロです。
か、可愛い…!
この本の中に流れる時間は、きっと、この世に存在する最上級の幸せのひとつだと思う。
最終章の「四匹の時間」を読んでそう思った。
「二人と二匹」ではなく、「四匹」としたところが良い。良すぎる。
読んでいる間中、私も温かい時間の中にいられました。
感謝です。