紙の本
明るくコミカルな青春推理小説
2017/07/31 19:06
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投稿者:あーや - この投稿者のレビュー一覧を見る
芝居をしている者として、「ブタカン!」という題名に惹かれて購入したのだが、演劇のことを知らなくても、充分に面白い。知っていれば、より一掃面白い。ま、男子がキャストで、女子がスタッフという演劇部が本当に存在するかは、かなり疑問だけれど。
演劇に関しては何も知らない主人公の気持ちで読んでいくと、個性豊かな演劇部の面々の自分の生きたいように生きている様が、まぶしくもあり、鬱陶しくもあり。彼らに巻き込まれながらもヒロインが成長していることを生き生きと感じさせてくれる。親友からの一言もほのぼのしていて良い。
謎と、親友の病状と、ヒロインの成長と、一冊でいくつもの話題が進行して行き、最後まで一気に読んでしまった。
紙の本
ブタカン!~池谷美咲の演劇部日誌~
2016/02/27 15:42
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投稿者:Carmilla - この投稿者のレビュー一覧を見る
青柳碧人の新シリーズの1作目。こちらがあとの掲載になったのは、この本が地元の本屋で手に入らなかったから。
家庭の事情で、高校に入ってからアルバイト生活を送っていた池谷美咲は、友人のすすめで演劇部に入部する。生徒から「変人の巣窟」と言われるだけあって、一癖も二癖もある人間ばかり。しかも誘ってくれた幼なじみは、闘病生活を送ることになった。岬は彼女のかわりに「舞台監督」という重責を担うことになる。果たして彼女は、彼らをうまく御することができるのか?
「幕が上がる」のヒットに触発されたのかも知れないが、専門用語もきちんと詳しく書いてくれているので、演劇を知らない人間も、すんなりと理解できる。作者も出版社も「ライト・ミステリー」として扱いたいようだが、本シリーズは立派な「青春小説」。高校時代自分みたいな「いじめられっ子」には無縁な世界で、こういう青春時代を送ることができた作者とキャラクターをうらやましく思う。そして最後のエピソードに出てくる「ジュリア」の台詞がとても重く感じられる。
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これは良くできていると思います。青柳作品にありがちなオーバーな演出もなく、いい塩梅の青春小説に仕上がっています。これは名シリーズになりそうな予感です。
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都立駒川台高校演劇部は、個性溢れる奇人変人揃い。幼馴染で親友のナナコに誘われ、美咲は入部を決める。誘った本人が入院して休部になる中、舞台監督として、変わり者のメンバーと演劇部(ゲキブ)するべく美咲の奮闘が始まる。失踪する先輩、消えた台本の行方、顧問の恋愛問題まで!? 公演成功の鍵はいったいどこに? 演劇部の日常(シナリオ)は謎と刺激でいっぱい。青春ミステリの新シリーズ堂々開幕!
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演劇青春ストーリー。ミステリ要素はほとんどないけど、純粋に青春モノとしてのできはよかった。セリフも熱い
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青柳 碧人さんの「変じゃない」ストレートな青春小説+ちょっとだけミステリな作品。「変じゃない」けど変な部分は小説内の舞台脚本として健在で、これが高校生らしさを感じさせるいい方向に作用している。
「判決はCMのあとで」の時も思いましたが、この作者、舞台やドラマの脚本かいたら面白そうですね。作中劇は惑星ピスタチオのころの西田シャトナーをちょっと思い出した。
#NEXで初めてアタリだと思った。
#最近は連載が同じタイミングでまとまっているのかもしれませんが、それにしても速筆ですね。
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親友に誘われ入部した演劇部で舞台監督を担当する事となった美咲。
しかしそこは個性のありすぎる奇人変人の集まり‼
失踪する脚本家、噛みつく後輩、ごめんね、粘膜弱くって・・・
新たに始まる演劇部LIFEは前途多難!?
~たった1秒知らない誰かを笑わせるために、百時間でも千時間でも悩み抜く。それがエンターテイメントってもんでしょ~
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演劇をやったことない人間も楽しめると思うし、演劇をやっていた人間ならば更に楽しめる作品となっていると思う。専門用語もきちんと解説されているし、高校演劇でこれだけ本格的にやるのかは分からないが割としっかりと演劇について描かれていた。
日常ミステリ、というか青春:ミステリ=8:2というような印象。
早乙女先輩が好きです。
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NEXシリーズ!
いちおライトノベルではないらしい。
河童とか、
数学少女とか、
何かと面白い作品が多い青柳さんの新刊だったので読んでみた!
ミステリーとしては微妙ですが、
学園青春部活小説としてはかなり面白い!
ちなみに、
ブタカンは舞台監督の略でブタカン。
演劇部のお話しなんです!
親のせいで高校1年生のときはバイト漬けでしたが、
ひょんなところから普通の高校生活をおくることができるようになった「池谷美咲」は、
親友の「北条ナナコ」の変わりに演劇部の舞台監督を引き継ぐことに!
ちなみに、
「ナナコ」は病気してしまって入院なうなんです!
ストーリーのテンポも良し、
キャラクターの作り方も良し、
言葉が秀逸で僕は好き!
「青春を燃やすステージと、青春を創るステージ。
俺にはどっちも輝いて見えたから、欲張ることにしたんです」
とか、
中二病全開でいいじゃない!
最後はお涙あって良いよ。
2巻に続くのかしら?!
絶対に読むわ!
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うーん、いまいちパッとしない。
演劇部の舞台監督を白血病的な病にかかった親友の代わりにやり遂げる。
大きな盛り上がりもないし、ミステリーとしても微妙だし、おわり方も普通。
てかナナコどうなるん…
いまいち情景がつかみにくいのはなぜなのか。
作中劇「走るな、メロス」の脚本はすごく面白そう。自ら殺されに行くメロスを止めるため、村人がメロスの体に時速8km以上で走ると村が爆発で吹き飛ぶという起動装置をつけるが、頑固者メロスは友情のためシラクスへ向かおうとする。
この物語を普通に読みたい。
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「浜村渚の計算ノート」を読んでから、
青柳碧人さんの他の小説も手にとってみてます。
でも、これは推理要素が少ない感じでした。
ただ、作中劇の「走るな、メロス」は面白そう。
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ミステリーの要素は皆無に等しく、どちらかと言うと青春小説という雰囲気だろう。あと、イラストのタッチがラノベ演っぽい感じもする。それはさておき、劇部をテーマにした作品という事もあり、変わった子が多いなという印象を受けたのだが、こんなものなのだろうか。あらすじの方にも変わり者のメンバーという記述があるので、間違いではないようだ。シリーズ化との事だが、次は読まないかも。
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演劇部の青春のお話。
結構専門用語が出てきたので、全然知らない人には情景を思い浮かべるのが難しいかもしれませんが説明もちゃんとされているので知らない人にもわかるとは思います。
舞台の勉強を少しでもしているとかなり楽しめると思います。
いいなー、楽しそうだなぁ…というのが感想ですねw
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あくまで青春小説であってミステリでも何でもないし設定がもしドラっぽいのも気になったが、何より演劇モノは好きなんだよねということで個人的には悪くなかったです。
ただ余計な小細工なしでストレートに青春演劇小説やってたらもっと面白くなったになあとは思うんでその辺は惜しいなあと、まそれじゃ売れないからなんだろうけどさ。
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まさに青春って感じで、キラキラして本当に素敵だった。合宿の話が一番好きです。
美咲ちゃんと錦野くんの恋の結末とか、ナナコは最後どうなったかみたいなところは気になりますが、それを差し引いてもすごく面白いと思います。続編とか出して欲しい。