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自分の好きな、和田智さん、佐藤可士和さん、石井裕さんのインタビューを見たかったこともありますが、皆さん、すばらしいご意見です。これからの200年先を考えて、ビジョンを考えぬき、デザインし、プロダクトを決めていく。漆黒の中、遠い光る星を目指して、、。たとえこの年からであっても、大いに参考になります。
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CCCの増田さん、可士和さん、三越伊勢丹の大西さん、Audiのデザイナーだった和田さんなど、デザイナー側、経営側の両方から、デザインについてのインタビューを採録。それぞれいろいろ成し遂げてきた人だけに、おもしろい。80年代デザイナーは奇抜なものを作らされていたと。そこに、普遍的なものはなく、普通をいかにデザインするかだと説く和田さんの意見に納得。その和田さんの話にちょっとでてくるが、Jinsで眼鏡をデザインした。外を見る眼鏡でありながら、自分自身が見えるウェアラブル眼鏡。見た目はきわめて普通に見えるところがカレの言うデザインなのだろうと思う。
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80年90年代は世界でもクールだと称賛された日本製品が、最近は海外勢にどんどんシェアを奪われる。特に家電業界はその傾向が強い。そしてシェアを失うにつれて、商品のデザインまでもクールではなくなっている。
なぜそうなったのだろう?とデザイナーに聞いてみても、社内でかっこいいというデザインを提案しても採用されない。という答えが返ってくる。その悪循環に陥った原因。ダサい社長の対極にいる社長やデザイナーに話を聞いている。
読んでいて思ったのは、質問についていきなり確信をズバ!っという人は少なく、じゃああなたの言うダサいデザインって何?とかの問いを挟み、インタビューアーの想定している答えを聞いたうえで、相互のギャップについて話し始める人が多いと思った。
結局、デザインが軽視される(又は重要視されいない)原因は、仕事一筋で、その業界しか知らず、いいものであれば最後にはわかってもらえる(だから売れるはず)というマーケティングの基礎もわからない、頑固おやじ的マッチョな思想で、わき目も振らず働いた人が偉くなり決定権をもっても、デザインがわからないから無難な特徴のない製品となってしまうと言う事だと思った。
自分が一番響いたのは、日本のデザインは、「新しいにこだわりすぎること」といったこと。新しい事を重視していて本質的な美しさや使いやすさ、機能美を重視していない。そのデザイナーが70年代美大時代の授業で「新しいよりも本質を見極めろ。何十年たっても色あせないデザインを目指せ」(「新しい」は古い)と言われていたにもかかわらず、社会に出たら「新しい」事に執着している。というくだり。
とっくの昔に問題と解決につながる処方箋がわかっていたのにそれが実業に繋がっていないこと。
本当にそろそろそういう情報が共有できない弊害で問題が問題であり続ける事はやめてほしいと思った。
また日本企業が元気がないのは、デザイン以前に未来に足してのビジョンが欠けている。と言う意見も内部にいる一人として非常に共感する。
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なぜ 、日本からかっこいいデザインが生まれないのでしょうか ?問題は 「ダサい社長 」にある 。言い換えれば 、デザインをマネジメントできない経営者にある 。
建築家やデザイナ ーにまるっきりお任せ 、なんですか ?(増田そうじゃない 。ひとつだけきっちり伝えないといけないことがある 。それはコンセプト 。
ブランディングにおける 「店の役割 」 、もう少し詳しく教えてください 。(増田)それはやっぱり 「空間 」と 「時間 」を企業とお客さまが共有できる 、ということにつきる 。つまり 「ブランド体験 」を直接お客さまに与えられる 。
戦後はポイントになる大事な年が 3つあるのよ 。 1 9 7 0年 、 1 9 8 0年 、 1 9 9 0年 。まず 、 1 9 7 0年は団塊の世代が大学を出て大企業に就職して 、日本の高度成長のエンジンになったとき 。日本の最後の高度成長って団塊世代が作ったんだよ。
つまり 、企業が団塊という大きなエンジンを手にしたのが 1 9 7 0年。
1 9 9 0年 。 4 0代になった団塊世代は高額所得者になりました 。時代はバブル景気まっただ中 。大量の高額消費者が生まれたわけです。
エンタテインメントって人の魂です 。
需要と供給の関係は逆転して 、供給が圧倒的に大きくなっちゃった 。そんな 「モノ余り 」の状況で 、いくら効率を追い求めても 、それだけじゃ絶対にモノは売れないよね 。
会社の成長ばかり考えないで 、増田さん個人の成長を考える目を持たないと絶対にダメになる 。最終的には会社もダメになる。
ね 。経営者が会社と自分とを同一視すると 、ダサくなる。
企画というのは 、もともと人の理解の領域の外にあるのね。
クライアントの理解の領域 、ここが企画の領域 。企画とはクライアントの理解の領域を超えているもの。
歩けるようになってから歩いた赤ちゃんはいない
車とは動く建物です。だから社会と繋がりがある。個人の所有物以上の繋がりがある。
経営に今必要なのはデザインでは無くてセンスなのです。
商品をデザインするとは 、企業をデザインするとは 、どういうことなのか ? J I N Sの仕事では 、 「美しい普通 」をかたちにすることで 、その命題に答えたい 、と思っています 。
新しいは下手すると古いに通じる。
さん 、 「かっこいい上司 」ってどんな人だと思いますか ?岡藤 「かっこ悪い 」を引き受けられる人かな。
今求められるのは 、 「ビジョンを駆動力とするデザイン 」です。
強固なビジョンというのは 、技術の進歩や 、時間の変遷に耐え 、時代を超えて生き延びます 。だからこそ 、新しいデザインを生み出す 「エンジン 」になり得る。
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酷いデザインではいいものでも売れない。これは間違いないと思う。でも、優れたデザイン、美しいデザインで付加価値を付けて必要ないものでも売りつけようという時代もそろそろ終わりかけている。というか早く終わって欲しい。でも、地球上の人たちが幸せになるためにデザインで何が出来るかを考えようなどという大きなテーマは、それを考える余裕がある人にしか取り組めない。デザインという仕事はいつの間にか高度な仕事になってしまったなあ。
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実績のある人たちの話は説得力がある。なるほどと思えることがたくさんあった 。未来につながるデザインの重要性を実感した。
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TSUTAYAの増田宗昭、サムライの佐藤可士和、三越伊勢丹の大西洋、デザイナー和田智、伊藤忠の岡藤正広、MITメディアラボの石井裕。ifs未来研究所所長川島蓉子がインタビュー。強烈に未来を思い描き、実現に挑む。
ちょっとした改良を示唆しているのかと思ったら、根本的な立ち位置からして違う。遠い憧れです。
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デザインをどう捉えるか、という点で興味深い話が多く、参考になる。特に、和田智さんの、「美しい普通」。石井裕さんの、「2200年のことを考える」「200年先に残る「ビジョン」を産み出す」。いずれも突き詰めて実行できているか?自問して実行せねば。
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川島蓉子さんによる対談集。
この人の本は僕らが知りたいことをうまく引き出してくれて面白い!
改めてうちのボスのマインドも理解深まったしww
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ものを世に送り出すものとして、非常に興味深い内容だった。なるほど、と思わされるところと、それは自分のやっていることで考えれば視点が違いそうだな、ということ、様々だけれど、自分の思索を深めるのにとても役に立つ。
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ビジョンを駆動するデザインそれは、どういう世界を作ろう、どういう未来をつくろう、どうやって皆を幸せにしようと考え方、ビジョンから構造をデザインする。
日本は、海外をモデルとして、表面的な新しさ奇抜さを求める傾向にある。
忘れられ、捨てられるデザインではなく消費者から長く愛されるデザインを考える必要がある。その為には、『思い』『未来』を明確にしてそれを内外へ浸透させる必要がある。
押し付けや、他の成功例を真似て当てはめるのではなく、その人の持つ魅力を引き出す仕事をしたい。
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「歩けるようになってから歩いた赤ちゃんはいない」というツタヤの社長さんの御言葉に激しく感銘を受けました。
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未来研の川島蓉子さんが、3名の経営者(CCCの増田さん、伊勢丹三越の大西さん、伊藤忠の岡藤さん)、3名のデザイナー(佐藤可士和さん、和田智さん、石井裕さん)と対談し、それぞえれの考える「デザイン」を引き出していく。それぞれのトップランナーが語る内容から『デザインの本質を考えるヒント』をたくさん貰える良書。
デザインの重要性が声高に叫ばれる今日この頃だが、日本で言う「デザイン」は危うさが伴っている。すなわち、斬新さに偏った『一時的な見た目の新しさ』を求めることに終始しがち。しかし今考えなければならない「デザイン」はそうではない。どのような未来を創りたいかの「ビジョン」を『デザインする』ところから見つめ直さねばならない。過去に敬意を払い、現在をよく理解し、未来を創造する、一連のプロセスを描くことが「デザイン」である。
・見た目じゃない、男は中身だ。そんなマッチョな発想はお客様には通じない。
・社長の仕事は「経営」。デザインの良し悪しなんかわかるわけない。もちは餅屋に任せるべき。その変わり、どの餅屋を「選ぶか」と、こんな餅が欲しいのだ!というコンセプトをしっかりと「伝え理解してもらう」のはまさしく「経営」の仕事。この経営のするべき仕事をせずに、餅屋の餅に文句をたれる経営陣が多い。
・効率化は重要だが、需要>供給の時代にフィットした考え方。需要<供給の時代においては「需要を上げるための科学」をもっと真剣にやらなければならない。
・経営者はオフの時間を重視するべき。会社から離れて、自分の時間を持ち、学び続けなければならない。トップの器が会社の器を決める。
・歩けるようになってから歩く赤ちゃんはいない。出来ないことに挑戦していく中で、人は出来るようになる。やりもしないで、出来ないと立ち止まることは絶対にあってはならない。
・お客様自身が情報を編集できる時代になった。そんなお客様に驚きを与えられるよう、供給側はあらゆる情報・価値を編集し、その価値を最大限に増幅できるプロでなければならない。
・ブランディングとは、本質的価値×戦略的イメージコントロール。
・社外の前に、社内のブランディングをしっかり浸透させる必要がある。社内が腹落ちして動かない限り、社外にブランドを打ち出していくことは出来ない。
・デザインとは感覚言語である。5感にフルに訴えかけるものがデザイン。
・良いデザインを生み出すためには、自分自身が5感をフルに使えるよう日頃から鍛えることが必用。
・「わざわざ」を積極的な価値として前向きに捉えてもらう工夫を。
・新しい<美しい・使いやすいを目指すべき。
・車は動く建造物。街並みに映えるデザインになっているか。ミニワゴンはやめませんか?
・きれいごとを貫こう。きれいごとと聞こえること、矛盾することを、それを諦めずに、貫き通すところに、普遍的な美しさが生まれる。
・たきたての白いつやつやなご飯の美しさ。これが美しい普通。新しいデザインとは、次の時代の「美しい普通」をつくりあげる���と。
・目の前のお客さまのさらに先にいるお客さまを常に見て行動する。
・ぶらっと現場を渡り歩いても意味がない。自分なりの仮説をもって、その仮説の検証をするために現場を渡り歩く。
・良いデザインを生むためには、会社に余裕が必用。
・技術は日進月歩で進化する。故に、技術は陳腐化する。しかし、強固なビジョンは時代の変化に耐え、時代を超えて生き延びる。強固なビジョンのもとに、デザインを考えなければならない。
・人がいいかどうかではなく、まず自分にとっていいかどうか。この価値判断をするクセを日本人はもっと持たねばならない。
・新しい物事に挑むことは最高の贅沢だ
・僕の前に道はない。僕の後ろに道はできる。整備された道での勝負は競争とは言えない。道なき道を切り開くことこそが真の競創である。
・偶然を偶然と受け止めず、必然と考えて意味を解釈する。そう思うと目の前のチャンスが見えてくる。
・アイディアの95%はゴミ。固執せずに、次のアイディアに素早く移ることが大事。そのためにも、大量のアイディアストックは重要。
・アイディアは「なぜ?だから?誰にとって価値がある?」を問い続けることで磨き込む。
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デザインとは、その企業のDNAである。つま
り、その企業の文化、想いや哲学が表されて
いる。それは、ブランドイメージとなり、独
自のモノとなり、消費者へ届く。
美しい、カッコいいは1つには限らないがその
センスは人の心に入っていくものである。
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企業や経営におけるデザインの役割
日本や世界のトップクラスの経営者やデザイナーが何を考えて仕事をしているのか
個別の商品の外観ではなく大局的な視点から企業・経営をデザインする
方法論だけでなく背後にある哲学も示唆深い。