紙の本
波乱万丈
2015/10/27 01:43
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
壮絶な人生を送っている作家の一人といっていい。まさに波乱万丈。それでも直木賞を獲り、終盤の人生が良くなったのは、運なのか、実力なのか。この手のエッセイも良いが、いちばん気に入っているのは「少年譜」に収められている「親方と神様」
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日本経済新聞社
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文芸評論家 縄田一男
2014/12/28付日本経済新聞 朝刊
(1)あしあと 勝目梓著
(文芸春秋・1700円)
(2)桜色の魂 長田渚左著
(集英社・1800円)
(3)それでも前へ進む 伊集院静著
(講談社・1200円)
(1)は、作者の作家生活40周年記念の短篇(ぺん)集。官能小説の極北という見方もあるが、“官能”の2文字を取っても堂々たる小説、文芸作品で、私が今年読んだ現代小説のベスト1。
(2)は1990年から取材をはじめ、ようやく刊行の運びとなった著者の新たな代表作。親日家として知られる体操選手チャスラフスカの激動と謎の生涯を可能な限り再現。未読の方のために詳述出来ないが、特に日本刀のくだりは興味深い。
(3)は「トランヴェール」連載のエッセイと東日本大震災後の日本人への提言として語り下ろした「それでも前へ進む」の2部構成。後者の毅然たることばの数々が読者の胸を打つ。
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【第一部】車窓にうつる記憶
が、ほとんどで。すでにどこかで読んだ記憶がぁ。
な、感じでしたが。
【第二部】それでも前へすすむ
は、力強かったです‼︎
三浦哲夫の『忍ぶ川』
読みたくなりましたぁ。
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新幹線の各座席におかれている冊子
“トランヴェール”の書籍化です~
新幹線に乗ると必ず読みます~
先日初めて読んだ“Bun2”にしても
“トランヴェール”にしても
フリーペーパーの域を超えてる冊子~☆
車窓から外を眺めている
伊集院さんは何を思っているのでしょうか
夏目雅子さんの闘病と別れ
忘れずに
心に残しておくことが
供養であり
自分の再生なんだと思わされます
扉や、エッセイ毎のスケッチも
車窓からの景色を
暖かく見つめてます
長岡や秋田など
馴染みの土地が出てきたので
買い求めた一冊です
読んだ後は父へ~
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励まされた、思いの外。
人生を歩んでいったなかでいろいろな発見がある。
辛いとき、逃げたいとき、結局1人で乗り切るしかない。
辛くても立ち向かうしかない。
そう思った。
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運命が人の行く末を決めるのではなく、人との出会い、己以外の情愛がその人に何かを与える。母の愛情をたっぷりと受けたことが、当人の感性になっていることを感じる「きらめく棚田」が良かった。
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梅雨の夕暮れ
初冬に地面に落ちた葉のかさかさ音のような読後感
たまにはこういう本も、悪くないな