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青い鳥文庫といえば子供の頃はとってもお世話になっていたレーベルです。
でも十数年後、大人になった今も自分で購入して読もうだなんて思うなど、想像もしていませんでした。でも、この本には不思議と引力があって、手にとったら離すことができず、そのままお迎えしてしまいました。「ユニコーンの乙女」という題名に釣られました。
ドラゴンがいればそこはどこだってファンタジーの世界である、といったようなことを言ったのはトールキン先生ですが、この本にはドラゴンこそ出てこないものの(といっても、出てきたって不思議じゃない!)ユニコーン、グリフィン、夢告げ鳥、女神など、ファンタジーの素養に溢れています。
ファンタジーな物語なのに、物語はまるで現実の現し世であり、するりと感情移入して読むことができます。
とにかく、予想以上に面白かったです! 物語は王道なのですが、読み進めるうちにキャラクターに愛着が沸いてきて、もっとこのキャラクターたちの冒険を見てみたい、などと思わせてくれました。
何事にも一生懸命なラーラは好感が持てるし、ユニコーンであるルッカとの関係性はまるで少女小説のようで、これは女の子が好きだろうなあと思いました。思わず頬が緩んでしまうようなところがいくつかあって、よくできた物語だと感じました。
ただ、若干説明不足なところが多く、ファンタジー中級者~上級者向けのお話であるように感じました。
物語の鍵を握るユニコーンやグリフィン自体の説明が足りず、予備知識がないと悩んでしまうかも
でも、夢中になって読んでしまった一冊であるのは事実です。とても面白かった!
説明不足であるとは書きましたが、物語の描写は丁寧に描かれていて、文章も美しく好感が持てます。
個人的にはユニコーンのルッカよりもグリフィンのネロの方が活躍した気がしてならないので、ルッカが沢山活躍するような続きが読みたいです。
青い鳥文庫のファンタジー小説って侮れないと思っています。シリーズものとして展開してくれないかしら。
というわけで、隠れた良書的な風情のある、大人にも子供にもおすすめの一冊です。何かに一生懸命になりたい時には、特に勇気をもらえるかもしれません。
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タイトルを見て図書館で予約。
長さ的に少し物足りないですが、楽しく読みました。
続きもあるようなので、読もうと思います。
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胸きゅんハイファンタジー+きな臭い政変。魅力的。好きだなぁ、これ。
主人公の気持ちの揺れ動きを軸に描かれているので、世界観にも入っていきやすい。
ルッカの過去が気になるところ。