紙の本
初めてエラリー・クイーンを読みました
2024/02/08 14:42
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投稿者:みえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
エラリー・クイーンを初めて読むならこの4冊というお勧めをたまたまネット上で見つけて、まずはこの作品を読んでみました。
人間の心理描写の巧みさに驚きました。古い話なので、昔の日本で言うところの村八分のような噂好きな町の人、というのはイヤな感じでしたが、全体として名作なんだという思いが残りました。
続けて何冊か読んでみたいと思いました。
紙の本
意外な真相と苦さ
2021/02/20 10:52
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投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
クイーンが訪れたライツヴィルの名家ライト家で起こった毒殺事件。状況から次女の夫、ジムに容疑がかかり、町全体からもライト家自体が責められる。ライト家とクイーンはジムの無実を信じるが打開できる事実を見付けられず、読者としてもモヤモヤした展開が続く。
そして、クイーンにより明かされる真相は、驚くべきものだし苦さが伴うものだった。
ラストシーンで救いはあるが、真相に至る伏線と真相の苦味が印象的である。
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面白かったです
2016/12/05 17:11
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投稿者:つかさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
たまにこうして懐かしの作家さんの本を手にとってしまいます
9尾の猫のあとがきを読んで手を出してしまったのですが国名シリーズは題名に記憶もあったのですがこれはなく新鮮な感じで読めました
新訳も良いものです
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ライツヴィルにやって来たエラリー・クイーン。3年前にジョン・F・ライトが娘ノーラの結婚の為に建てた家を借りる。結婚直前姿を消したジム・ヘイト。突然のジムの帰還とノーラとの結婚。ジムの荷物の中からジムが姉に宛てた手紙を発見するノーラの妹パトリシア。ジムの妻の死を伝える3通の手紙。ジムのノーラに対する殺害計画か?ジムの姉ローズマリーの訪問。パーティの席で毒殺されたローズマリー。ノーラの酒を飲み死んだローズマリー。酒を用意したジムにかかる容疑。証言を拒否するジム。ジムの裁判。
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クイーン×地域社会×毒殺。
構図で魅せるミステリ。全体としての構成がとてもうまく、結論自体はわかりやすいものの最期の解決が上手にはまっている。
新訳での改定については旧訳を読んでないため、素直には言いがたいが、解説を読むとこちらの方がしっくりくるのではないかと思う。
ただ久しぶりに読んだ海外ミステリは、やっぱり名前が頭に入らないんだと思った。しかしとても楽しい読書でした。
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何十年かぶりに読んだエラリークイーン。
これは読んでなかった。
というかエラリークイーンはYの悲劇とか有名どころしか読んでなかったんだな。
なんとも不思議な作品です。
いわゆる本格物、としてはタブーが多すぎ(笑)
過去訳には誤訳もあったらしい。
いずれにしても不思議な読後感の作品です。
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人間関係を巡る本格ミステリーで、前期の作品とはかなり趣きが異なります。
事件の構図は単純なので比較的容易に推測出来てしまいます。被害者に渡るまで毒入りカクテルを残す手段は高リスクでそう都合良くいくものなのか疑問に思いますし、クイーンが最後に披露する推理も物的証拠がないので推測の域を出ず、正直ミステリーとしては不満が残ります。
しかし、ドラマとしては非常に良い出来。登場人物が生き生きと描かれていますし、表面はアットホームだがスキャンダルが起きれば一転して悪意に満ちた中傷でライト家を追い込む、という田舎町ライツヴィルの描写が生々しく、しかもそういった点がしっかり事件に結び付くので、トータルで見れば満足感を得られる作品ではないかと思います。
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全体的に作品の雰囲気が大好き。裁判のシーンはすごく興奮する。個人的にはだいぶ長編だったけど最後まで楽しんで読めた。
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地元の名士の娘と婿のために建てられたものの、婿が結婚式直前に失踪したという曰くつきの家を借りることとなったエラリイ。そんな中、数年間音信不通だった婿が突然戻り、よりを戻す。ところが彼は妻の殺害を企てているらしい。そこでどういうわけか彼の姉が殺害されてしまう…。結末の意外性ではそこまでなのですが、なんといっても人間ドラマが面白い。そして、題名のセンス。家ではなく町としたところがさすがな所。町の柱だったはずの一家を事件が起こった途端に追い詰めていく姿からは狂気を感じさせられます。ともかく傑作。面白かったです。
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これはエラリー・クイーンの傑作のひとつですが、最近新訳が出たというんで、ウン十年ぶりに読んでみました。
やっぱり読みやすいですね。
この作品のポイントは、ライツヴィルという架空の田舎町を舞台に設定したことでしょう。
それまでのクイーン作品は、30年台のニューヨークが舞台でした。それはそれで非常に魅力的で、特に「Xの悲劇」なんかは、今と同じぐらい活気に満ちたニューヨーク、地下鉄の代わりに市電が縦横無尽に走っているニューヨークを、うまくミステリーの舞台として描き切っていましたが、本作の舞台のライツヴィルは、典型的な田舎町ですから、町中の人が皆知り合いなわけで、それだけに殺人事件を通じて、人間関係の歪みが露骨に浮かび上がってくる様は、クイーンの円熟の筆致と相まって、見事な舞台設定になっていると思います。単なるパズラーではありません。
今、改めて読んだ感想としては、横溝正史の「本陣殺人事件」とか「八つ墓村」とかの舞台設定に似てるなぁと思いました。どうやら、田舎の村というのは、どこの国でも同じような習性を持つものらしい。
それから、登場人物一人一人を丁寧に描き分けているのも良いですね。特に、三姉妹の性格の違いを描き分けている点は素晴らしい。
ミステリーとしては、エラリーが全く名探偵らしく無い、という点が不満かもしれませんが、しかし、トリック自体は、よく出来ていると思います。同じクイーンの「Yの悲劇」のバリエーションといっても良いかもしれません。
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国名シリーズは若かりし頃に良くよんだが、この名作はよんでなかっので、新訳ということで、手にとって見たが確かに面白い。謎の部分は、どこかで見たか、読んだかしているのに、最後まで引っ張られ、やはり、ライツヴィルという田舎町自体を描いている部分もあり、その上、法廷物も兼ね備え、ミステリーの古典というにふさわしい。ただ、エラリイって、なんかこんなに女性と絡んだっけ?
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ライツヴィルシリーズ第一作。推理だけでなく小説として面白く、読み始めると止まらなくなる。訳も相変わらず読みやすくて助かる。真相はほぼ自分でも推理できた。傑作と言われるのも納得。
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読み了えてみれば、犯人はこの人しかいないだろうと思えるのに、そのこの人が解らない。今回もしてやられた。
なかなか事件が起こらず、ページを繰る手が進まない。「クイーンの最高傑作」というお墨付きを信じて読む。
エラリイ、モテモテである。ニッキーやポーラはどうなったのだろう?
1940年といえば太平洋戦争前年。にも関わらず、アメリカ地方都市では余裕ある日常が続いている。
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久しぶりにエラリイ・クイーンを読んだ。
ほんとに誰が犯人なのかなかなかわかりませんでした。
地方の名門一家に起こる不思議な殺人事件。
結末は・・・
なかなか面白い筋書きで楽しめました。
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ライツヴィルの民衆の怒りが中盤恐ろしい敵としてヘイト家へ襲いかかってくる。真相で明らかにされた、この町の住人から侮辱を受けることを心底恐れ重婚の事実を妻ノーラに告げたら自殺しかねないと考え、そのことを告げられない夫ジムから伺い知れるように、ライツヴィルという田舎の町が第2の主役になっている。
ただ、ここまでライツヴィルを描いていても、重婚を知らせられないがでも妻から金の無心はできる夫というのが理解できない。金を無心することは重婚を知らせることより罪が軽いのか? この部分は本編の真相の根幹をなす部分で、ここがなんだか納得いかないため、ラストの推理の部分も一気に疑問が氷解した、ということにはならなかった。