投稿元:
レビューを見る
30歳を超えた頃からでしょうか、資産運用という言葉に惹かれて何冊かの指南書を参考にして、いわゆる資産運用をやってきました。結果はプラスマイナスゼロというのが実情です。自ら体験したことなので後悔はしていませんが、50歳を超えてしまった今ではもうできないと感じています。
そんな状況の私にとって、この本のタイトルは、使い古された表現のようですが興味を惹くものでした。コツコツと節約することで貯めることが、下手に投資をするよよほど効率的である、ということを改めて感じた本でした。
まずは余裕資金1000万円を貯めて、それを元手に安定的な配当の見込まれる投資信託をするのが最善のようですね。著者の資産分割のデータ(p59)は参考になりました。また、少ない頭金で長期の住宅ローンを組むことの自分の資産に与える影響をバランスシートで示してくれた部分(p81)は分かりやすかったです。
以下は気になったポイントです。
・所得を得ている男性が、銀行口座・証券口座・保険などの残高を月次で管理すべき。狙いは、1)自分の金融資産の額を把握する、2)個々の残高のトレースが可能(p34)
・男の本格節約術として「やらない」ことは、1)家計簿はつけない、2)おこづかい額は設定しない、3)貯金箱は使わない(p43)
・企業の経営手法を家計に応用する例として、1)キャッシュフロー経営=毎月現金を収入範囲内に収める、2)ローコストオペレーション(固定費を下げる)、3)月次決算、4)見える化、5)不稼働資産の売却(p52)
・ローン返済→貯蓄→運用、が正しい順番、返済は運用にまさる(p54)
・自己資金1500万円を元手に3000万円の借入が可能になったので、2倍のレバレッジをかけたことになる。レバレッジは金利が低いときに効果がある(p84)
・支払金利は、タイムマシンに乗るための電車賃、利息を払うことで何十年もまたずに新品の家を手に入れられる(p84)
・住宅ローンは極力組まない、組む場合は短期間に返済を終える(p85)
・受験を含めたあらゆる試験に当てはまるのが、過去問研究が費用対効果を踏まえた合格に直結する最良の対策(p99)
・早めに勉強に着手する、過去問をつぶして回り道しない、ことで自己啓発・スキルアップにかかる金額に歯止めがかかる(p101)
・耳で聞いている英語(外国語)を、ほんの少し遅れたタイミングで影のように話す、シャドーイングが効果が高い。日本語を介在させないのでかなり有力(p103)
・飲み代をコントロールする方法として、1)その日に誘われたものは断る、2)二次会には原則参加しない(p115)
・物を買うときには、原価を意識する。サービスについては、代替手段と比較した「価値」を考える(p179)
・富裕層を対象にした調査では、安心できる資産金額は、現在純資産額の2倍(p184)
2015年3月29日作成
投稿元:
レビューを見る
ひたすらに節約について自分はこうだ・こうしてるという事を書かれている。
感じとしては、正論をずらずらと書いてあるだけで、そりゃ書かれていることをすりゃ節約できるわなと感じる。
持ち家は持つな・車も持つな・タバコは辞めろ・飲み会は参加するな・・・・・自分が求めていることとは違うなと感じた。
しかし、本当に貯めたいのであれば、こういう生活しか無いのかとも思う。
投稿元:
レビューを見る
タイトルに「本格」とありますが、「本格」と言える疑問です。
筆者の想定する家賃が二人暮らしで85000円。
本格的に節約する意志を感じられませんでした。