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80年代、都内の映画館で起きていた出来事を当事者にインタビューして書き上げた一冊。
映画館で初めて見た映画が『南極物語』で、親に連れられて『子猫物語』を観に行っていたので、このあたりの映画がテレビ局映画の走りだった、というのが興味深かったです。
この例に限らず、80年代というのが映画にとって、いろいろなエポックだったというエピソードも興味深く。
角川メディアミックス、ビデオの登場、ミニシアターなどなど。
現在の映画に通じるエピソードの数々はおもしろかったです。
とはいえ、他のレビューにもあるように、私は田舎者なので映画館に関する固有名詞が、一切頭に入ってこなかったのが残念。
当時、都内の映画館で映画を見ていた方なら、きっともっと楽しめたと思います。
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興行面での裏話は面白かったが、それ以上に巻末の80年代東京都内の映画館上映作品一覧が楽しい。この十年、映画館(または試写会)でかなりの作品を観ていることが判明した。
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1980年代の映画興行を担っていた人たちの悪戦苦闘の日々を追体験できる本。この時代、映画館の統廃合もありつつ、映画が娯楽の王道であった時代だったと思う。私も本書に出てくる映画館に足を運んだ一人だ。前売り券を買って、映画館に入場するために並び、いい席に座りたくてタイミングをみて上映中の会場に入っていく。当時は、入れ替え制などなく、何度でも同じ映画なら見続けることができた。立ち見も当たり前だった。そして、必ずパンフレットを買って、家に帰ると読んでいた。
懐かしい日々を思い出す。
本の内容と関係ないコメントばかりですが、1980年代って独特の雰囲気があったんだなぁと、再確認できる本だからこそ。巻末には、当時上映していた劇場ごとの上映作品が掲載されている。そのページをめくるだけでも私は楽しめた。