紙の本
私でもおもしろかったです
2020/04/06 04:24
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かえで - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校を出てからですから数学を離れて30年になります。それでもおもしろかったです。はっきり言って三角関数や微分積分などを使ったものは、へーって読み流す感じでした。でも、数学に必要な考え方や実際に数学を使って社会問題に取り組む具体例は、なるほど!と引き込まれました。また、目の前で起きている事に対して、人間の取る行動の説明は、このコロナ騒ぎで実際にトイレットペーパーがなくなるのを見ましたから、ますます、なるほど!!っとなりました。
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中学化高校に習った微分や積分のこと、意味もあまり分からずに時がたっていたのだけど、改めてその難しい概念を実感することができた。
文系だから、理系だからというくくりをやめ、文系だからこそ数学的な考え方を日々の生活の中に生かしたいと思い、最後まで読み終えることを一番の目標として達成することができた。
最初に述べたように、微分や積分は難しいので、今後数学本に触れることによって、さらなる理解を深めたい。
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誰しも日常で数学を使っている以上、役に立たないわけがない。それでもあえて役に立つことを謳う背景には、普段使いがあまりにも当たり前すぎるからなのかもしれない。そういう意味で、実は「渋滞学に使えます」「宇宙ゴミの問題も説明できます」ということを教えてくれるこの著書は、数学慣れした人でさえも惹きつけるようだ。
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『渋滞学』がとんでもなく面白かった西成氏が、高校生に数学(学問)を世の中に役立てるという観点から講義して、数学に対する無味乾燥で冷たいという印象を変えてもらおう、という企画。
本の中身は、『渋滞学』の密度を期待していると肩透かし。質は決して悪くはないけれど、講義を再現するという手法なので密度が低くなってしまうから。
一方で、とんでもなく面白かったのは西成活裕という異才の生い立ちや生きる姿勢。トーマス・エジソンピカソとか、天才の子供時代のぶっ飛ぶようなエピソードと「学校という枠におさまらない」という点で引けを取らない。
本書より2箇所引用。
私は、渋滞の研究と同時に、無駄についての研究も行っていて、自分の研究の一部を「無駄学」と名付けています。(略)
しばらく考えているうちに、あることが無駄かどうかは、「目的」と「期間」を決めることで判定すればよい、ということがわかりました。(略」
「いつまでに役立つのか」、という期間を設定しないと、無駄かどうかは決められないのです。世の中無駄だらけ、という人は、この期間設定が短く、逆に世の中無駄なものなんて何もない、という人は期間設定が長いのです。(p.221-222)
これまで、理科系の人のほとんどは、何か機械が壊れたときに社会に登場するなど、社会の細部を分担する役割しか担ってこなかったように思えます。これからはそうではなく、細部ももちろんわかるけれど、全体も見渡せる人がどんどん出てきてほしいと願っています。
厳密さといい加減さの両方がわかる、人間臭い数学ができる人こそが、今の社会に本当に求められている人物だと思います。(p.235)
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道具としての数学を道具として使うためにどのように頭を使えばよいかを考える.要するに,頭を使いなさい,ということです.
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普段と違うジャンルを読んでみたくでブックオフで購入。
最初は面白かったけど、計算が難しくなると、途端に文系のわたしは思考停止。
もともとじっくり考えるのが苦手なので、すぐ読み飛ばしてしまいました。
でも、数学が世の中の社会問題を解決するのに役立っていることや、その方法など、普段触れることのない世界を知れました。
ただ、読まない期間が結構あったので、やっぱり気が進まなかったんだな、と思いました。
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数学ってのがとんでもなく役に立つ手段・ツールになりうるのは知ってんだけど、実際に計算するのは自分ではなさそうなんだな。
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現実に役立つ数式もありますが、基本的な数学の考え方を学ぶといった印象でした。数学に興味があるけれども苦手意識のある人にお勧めです。
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実社会のことがらをテーマにした数学の導入。高校生向け授業のまとめであるが高校生には難しそうだ。
カオスなどの非線形を線形に近似して解いてしまうため誤差が生じるというシミュレーションソフトの話や、複雑な現象を類型化によりシミュレーションできる可能性を持ったセルオートマトンの話が印象に残った。
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http://www.kadokawa.co.jp/product/321406000024/ ,
http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/tknishi/
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数学が苦手なので、計算部分はザッとしか読まなかったので全然わからなかったが、様々な事柄に数学が応用できるということがわかったし、理解できるようになれば面白いだろうなと感じた。
これから勉強して数学が出来るようになったら、もう一度、今度はしっかり計算部分も考えながら読んでみたい。
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面白かった。もともと数学は好きな分野だけど、こんな風に考えたことはなかった。日常のいろんなところに、数学。面白い考え方やな。
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【数学の楽しさを優しく解説】
高校生に行った授業を書籍化したもの。数学がいかにして世の中の為にたつのか?という点を分かりやすく解説してくれている。
内容としては、著者自身が『渋滞学』を研究していることから、それについてとその関連についてが50%くらいを占める。高校生を対象としているからか、ある程度自分のやってきた軌跡、現状を伝えることが親近感をわかせ、理解しやすくなると思ったからだろう。
数学に苦手意識の持っている人は(私もその1人だが)、この本で社会でこんなに役立つ数学を学ばずにいるのは勿体無い!と思うキッカケになる一冊にはなると思う。
ただ、この本をキッカケに次の本、次の本…と読み進めていくことが重要なので、そこを忘れてはいけない。
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まさに役に立つ数学の本でした。
それも高校1年生を相手に高校までの数学を基本として
世の中の渋滞などの自然現象を数式で表し、
原因などを分析してしまおうという革新的な授業内容を
1冊の本にまとめたものです。
私も常々「数学は生活に必要ない」「算数で使うのは掛け算まで」
といった使い古された数学批判に対して辟易していたので
この本で溜飲を下げることができたと言うか自己の認識を
一歩進めることができたというかそんな感じでした。
あんまりこういう事は言いたくは無いのですが
高校生のときに読みたかったなぁと切に思う本でした。
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数学が世の中にとってどれほど役に立つだろうかということはよく分かった。
だが、それと数学が面白く楽しく理解できるかというとそうではない。
どちらかといえば役に立たなくても面白く理解できる方法を知りたい。