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ふたりの、大好きな「洋子さん」の対話集。
夢のような1冊である♪
語られている本、全部読みたくなって困りますw
モチロン、超~おススメです!!
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同じ名前、同年代、岡山出身、という偶然が重なる本好きの小説家と文筆家の本についての対談集。私よりも少し年下ではあるが、同年代でどのような読書生活を送ってきたのか興味があり読んだ。やはり二人とも読書好きというだけあって、子ども頃から様々なジャンルの本に触れていることに驚かされた。読んだことのある本もあるが、マイナーな本も多かった。「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」など興味を持てた本を読んでみようと思う。
巻末に本とは直接関係ないテーマで対談が掲載されているが、両人とも人々に注目される
仕事をしているにもかかわらず、子育てをしたり日常で毎日ウォーキングやランニングをしているなど、普通の生活をしていることを知り、親近感も持てた。
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こんなにも深い解釈をできないし、そもそも昔読んだ本の中身を詳細に覚えているかすら怪しい。この二人の会話にはとてもじゃないけど入っていけないなぁ。でもこっそり覗き見るのは楽しい。贅沢な気持ちになれました。
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平松洋子さんの名前で読みました。取り上げられた本のほとんどを自分は読んでいないので、少し苦しかった。
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僕が平松洋子さんを知ったのは、小川洋子さんがホストをされる日曜日のFM番組で「野蛮な読書」が紹介されたのがきっかけ。
二人の洋子さん。年齢も近く、岡山の同郷。主婦と文筆業を両立され、書評のお仕事も多いと共通することが多い。
子供の頃からの愛読書を数冊ずつ披露しながら対談。軽い読み物として選んだけれど、母と娘の確執や性の目覚めと、オジサンさんは遠慮したほうがよかったかなと思う本音の話も語られる。「海を感じるとき」のように母から独立が性愛と関係するのがチョット不思議。それぐらいの勢いが必要ということかな。お二人が一人暮らしを始めたとき下宿に来たお母様は泣かれたと同じようなエピソード。逆に平松さんはお嬢さんが留学した時に泣いたそう。世の母たちの気持ちは強いんだね。結婚のときは巣立ちとは認識しないのかな。
郷土のお祝い料理など子供のころの記憶やお子さんたちのことなど、作家の意外な一面を知る。小説書かないで、どうでもいいブログを読むとか理想の男性が掛布や殿山泰司とか、面白い話も満載。お二人の波長がピッタリ合って、素敵な対談になってます。
読んだ本もあったけれど、あれ、自分は何を読んでたんだ、と冷や汗。
この本、妻か長女に渡しても良いのかな。思案中。
「トムは真夜中の庭で」「インド夜想曲」は読んでみようと思っている。
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作家の小川洋子とエッセイストの平松洋子の対談集。2人共、岡山県出身で下の名前が共に洋子。そして、読書家。共通点の多い2人。そして、読み手の私も岡山県出身。いろいろと感じるものもある。それはさておき、読書家の本紹介で読みたい!と直感的に思う作品もあり、読んで良かった。そして、刺激になった。
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小川洋子さんが好きなので、読んでみた。少女時代の話、母親との関係、子どもの話、その他いろいろ…作家としての生き方だけでなく、いわゆる普通の女の人の人生も垣間見られて、とても興味深く読んだ。
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小川洋子さんの名前に惹かれて読んでみたがやはり良かった。読みたくなった本がたくさんあった。
「海を感じる時」中沢けい
「パリから 娘とわたしの時間」増井和子
「パーマネント野ばら」西原理恵子
「美味放浪記」檀一雄
「暗い旅」倉橋由美子
「珍品堂主人」井伏鱒二
「ラブ・イズ・ザ・ベスト」佐野洋子
「海鳴り」藤沢周平
「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」ポール・オースター
「月日の残像」山田太一
”認めていく、肯定していく力。それを生きる力と言ってもいい(P160)
”記憶のあめ玉のように何百回とむいて、なめます(P169)
”神様の計らい、現実の理屈を超えた何かを感じ取ること~ 自分が閉じていると、目の前にあっても見逃してしまいがち~ 偶然って、奇跡というほどおおげさじゃない、本当にささやかなこと(P210)
(結婚生活の極意は)流して、流して、次に行く(P261)
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私はお二人と同年代なので、「そうそう私もその本読んだわ-」と懐かしがれるかと思って読み出したが、いやいや、そんな安直な内容ではないのだった。さすがにもの書きのプロである方たちは違うなあというのがすぐにわかった。少女時代や中高生のころに読んできた本の厚みが違う。受け取る感受性が違う。感嘆するばかりであった。
なんてみずみずしく、また深く、本を読む人たちなんだろう。様々な本について語られているが、自分も読んだことのあるものについて思いがけない視点があったり、未読のものはぜひ読んでみようと思ったり、とても興味深いブックガイドになっている。
小川さんの書かれるものはどれもいいなあと思うが、特にお子さんにまつわるエッセイがすごく好きだ。子どもへの視線や態度がたいそう好ましく、共感することが多い。この対談でも随所で、お子さんが幼いときのことや、手元から離れていった後の思いについて語られていて、そこが一番心にしみた。
小川さんは阪神の掛布が好き、というのは知っていたが、平松さんは殿山泰司のファンだそうだ。「あのこぼれるような色気にくらくら(笑)」だって。対する小川さんが「掛布は相当私も言いづらかったですけど、殿山泰司で救われました(笑)」と言ってて、笑った。
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岡山生まれの2人の洋子さんが少女時代から成長の節目に読んで来た本のリストの交換とそれに伴う対談。私も読んだーと思う本もあれば、読まねばと思いつつ読んでいない本、まったく知らない本など、積読本がさらに増えます。面白いセンテンスの応酬が続きますが、最後の最後に小川洋子さんが東京に出張してきたとき、皇居を走るというセンテンスを読んであまりにもイメージと異なる姿にびっくりし、その前に読んできた内容をすべて忘れてしまいました。半蔵門のジョグリスに行くと、TOKYO FMから小川洋子さんの声で本の紹介を耳にすることがありました。やっぱり半蔵門でお仕事をすると走りたくなるのかな。
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小川洋子と平松洋子。お二人ともファンなので、図書館で借りたのに、なかなか読み始められなくて、慌てて読んだことが悔やまれる、物語に対する読み手としての深い考察と、読書に対する愛情と、過ぎし日への郷愁に満ちた素敵な対談集。
お二人よりは一世代下なので、子供の頃の思い出話が全て当てはまる訳ではないけれど、高度経済成長期の空気感に共感することもしばしば。
そして、その時代の中で二人の小さな洋子さんが感じたこと、成長のひとつのきっかけになった、読書の思い出話は、本当に素敵としか言いようがない。
5章からなる読書対談+人生問答の6つの中で、特によかったのは、第3章の「家を出る」。
大人への本当の一歩を踏み出したお二人自身の話もよいけれど、娘を東京に送り出す母の涙を、今ならわかるけれど当時はわからなかったというくだりに、わかりやすいくらいもらい泣き。子供がいるわけではないけれど(笑)
本書で取り上げられた本は、半分も読んでいないけれど、今後読みたい本リストとして、備忘録的にいかに記す。
(★をつけたのは、今後読みたい本)
第1章 少女時代の本棚
【小川さんの5冊】
★『トムは真夜中の庭で』/『シャーロック・ホームズの冒険』/『にんじん』/『アンネの日記 完全版』/『はつ恋』
【平松さんの5冊】
『トムは真夜中の庭で』/『点子ちゃんとアントン』/ 『ノンちゃん雲に乗る』/『いやいやえん』/『夜と霧』
第2章 少女から大人になる
【小川さんの2冊】
『アンネの日記 完全版』/『海を感じる時』
【平松さんの3冊】
★『パリから 娘とわたしの時間』/『パーマネント野ばら』/★『キス』
第3章 家を出る
【小川さんの2冊+1本】
★『インド夜想曲』/『リンさんの小さな子』/映画『道』
【平松さんの5冊】
『香港 旅の雑学ノート』/★『美味放浪記』/★『十一面観音巡礼』/『インド夜想曲』/★『暗い旅』
第4章 人生のあめ玉
【小川さんの3冊】
/『自転車と筋肉と煙草』/『ヴェニスに死す』/『錦繍』
【平松さんの4冊】
★『珍品堂主人』/『ラブ・イズ・ザ・ベスト』/『洋子』/『海鳴り』
第5章 旅立ち、そして祝福
【小川さんの2冊】
『冥途』/『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』
【平松さんの2冊】
★『みちのくの人形たち』/『月日の残像』
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言葉では通じ合わないし、共有できるものも何もないんだけど、でも「自分の目の前に何者かがいる」ということが、その人がそこにいる意味を支えている。
(P.94)
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小川洋子と平松洋子の二氏に夜、本にまつわる対談。
彼女たちがどうやって独自の世界を作り上げてきたか、影響を何から受けたかを知りたくて、そして、自分がまだ出会っていない本と出会いたくて手に取った。
本書の内容は全部で5章。
そして巻末付録として人生問答。
それぞれ、少女時代、青年期への移行、家から出る、日々の習慣、旅立ちなどのテーマに沿って進んでいく。
少女時代に読んだ本で気になったのは『にんじん』。
母の実家にあった本の中で、なんだか嫌な気がしたのにいつも読んでしまった物語だ。
実の母から厭われている「にんじん」。
確かにあれは、悲しい、とか辛い、とかではなく、妙に冷めた文体だった。
でももう一度読みたくはないな.....。
『トムは真夜中の庭で』も何度も読み返した作品だ。
不思議な世界が広がっていて、『秘密の花園』と通じるものがあった。
旅立ちの章では、以前から気になっていた『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』が挙げられていた。
誰もが物語を持っていて、その物語をそのまま描くことで、大きな物語になるという。
私なんて別に面白い生き方をしていないよ、といったって、生きてきた中には必ずその人しか感じ得ない「物語」がある。
ああ、読んでみたい!
もう一つ、『みちのくの人形たち』も怖いと思いながらもきになる本だ。
産声を上げる前に殺してしまえば、もともといなかったことになる.....。
恐ろしい風習だ。
野蛮、ということもできるが、生きていくために必死なら、その選択しかなかったのかもしれない。
昔私がこけしに感じた恐ろしさは、もしかしたら遺伝子の記憶なのかもしれない、そんなオカルティックなことを考えもする。
巻末の人生問答はおかしみにあふれている。
結婚の極意。
干渉し合わない。
なるほど!亭主元気で留守がいい、は箴言かもしれない。
また、子供にまつわる記憶も素敵だ。
ママの方が叶姉妹よりかわいい、だなんて!
息子にそんなことを言われたらキュンキュンしてしまうなあ。
娘の葛藤もいい。
ちょっとだけ、残しておく。
いいなあ。
その一方で、佐野洋子の「産んだだけ」「生まれただけ」というのがすごい。
そこまで突き放せると、寂しいけれど、楽かもしれない。
親子にまつわる話は、楽しい反面苦しいことも多くある。
いたらいたで、いないならいないで。
とりあえず、辛いことがあったら風呂に入って寝る。
これが一番のようだ。
あれれ、本とは関係ない??
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「洋子さんの本棚」(2015.1)、面白かったです、とても(^-^) 1962年岡山市生まれ「最果てアーケード」「とにかく散歩いたしましょう」の小川洋子さんと1958年倉敷市生まれ「小鳥来る日」「味なメニュー」の平松洋子さんの「本棚」です!お二人の対談形式です。私が読んだ本も沢山出てきます。そんなときは会話に一緒に入りたくなります(^-^) これから読んでみたい本もいくつかチェックできました。巻末に人生問答があり、一夜をともにするなら、平松さんは光源氏、小川さんはチャールズ皇太子だそうです(^-^
小川洋子さんと平松洋子さんの本に関する楽しい対談集です。小川洋子さんは1962年岡山市生まれ、「最果てアーケード」いいですね。毎朝ジョギングとか。「はつ恋」「錦繍」などがお好きだそうです。平松洋子さんは1958年倉敷市生まれ、「小鳥来る日」いいですね。毎朝ウォーキングとか。「忍ぶ恋」「海鳴り」「月日の残像」などがお好きだそうです。「洋子さんの本棚」、2015.1発行、再読。①本は見てるだけでもきれい ②人はみな2回死ぬ。1回目は生きるのが終わった時、2回目は人に忘れられてしまう時。
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2017.11/30 似たような感性を持つ作家が、それぞれ気になる本をあげ、語り尽くす。とても深く興味深い。何冊も図書館予約のカートに入れてしまう。