紙の本
難しかった。
2019/06/02 20:21
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投稿者:一読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ケーススタディのように感じるが、ケースごとの詳細情報が少ないので個人的に判断することも難しい。多分、読む年齢やついている役職によって、各ケースに対して見るポイントが変わってくる。
ただ、解釈は読者判断、という感じなので、企業の失敗についての要点を知りたい人にとっては賛否が分かれる本かもしれない。
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Business Adventures
1991年 ウォーレン バフェットがビル ゲイツに推薦
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訳者あとがきには、
本書は1959年から69年にかけて執筆されたエッセイのアンソロジーである。
と書かれている。
そうだよなあ。
内容が古いもの。
だけど、もはや昔話だと思っていたそのさなかに自分が生まれている、ということに改めて驚く。
ダイナミックな20世紀の半分近くをリアルタイムに生きてきた割には、実感がないのは、そのダイナミズムは、1960年代が中心だったからなのかも。
書いてあることは、あくまでも、物語であって、タイトルに対する回答が直接的に書かれている訳ではない。
だからこそ、何度も読み返す理由があるのかも。
まだ、読み終わってもいませんがね。
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『ウォーレン・バフェットからビル・ゲイツに渡され、20年間読み続けられた最高のビジネス書』
とあるが、秘策めいたことも、哲学的な考察もなく、ただ、淡々と過去の有名無名な企業や経営者の成功と失敗が、10の滋味深いエッセイとしてまとめられた一冊だ。
一読して、これを『最高のビジネス書』と称するのに抵抗を感じる向きもあるだろう。しかし、ビジネス書が説教臭く、分類がはっきりしている、という類型化は危険な先入観なのかもしれない。
ビジネスもまた「人間の営為」の一つであって、単純な論理的帰結ではない。という意味では、本書は最高のビジネス書だ。
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ウォーレン・バフェットがビル・ゲイツに贈り、ゲイツが「最高の教科書」と称賛した書籍。米国の名だたる大企業・老舗企業・経営者が犯した過ちについて、冷静に淡々と描いている。ほとんどのストーリーが1950年代から1960年代のものであり、誰もが教訓として知っているはずであるが、なぜか我々は同じ過ちを繰り返す。その本質は「不都合な事実に気づかないふりをすること」「自己中心的に物事を判断すること」の2点に集約されると感じた。
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1960年代に書かれた本だが
ビルゲイツが紹介したことがきっかけで人気が出て、邦訳も出版された、とのこと。
ノンフィクションだからなのか、
文化的な違いがあるからなのか、
この章で著者が伝えたいポイントはどこなのだろう、と読んでいて思うことが何度かあった。
読み手に委ねているのかもしれないが。
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レビューはブログにて
http://ameblo.jp/w92-3/entry-11985441535.html
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この本は中身としてはビジネスの成功と失敗の本質を開設した本でよくある類のものですが、この本が書かれたのが私の生まれた頃(1959-69)であるのがポイントです。
いくらインターネット等、技術が発展した現在であってもビジネスを運営しているのは今も昔も人間であり、昔のビジネスであっても現在に通用する点があることが、この本を通して理解できました。特に、失敗については昔の教訓が今に生かせることが多いようですね。
歴史において同じ現象は起きないが、バブル崩壊のように似たような現象は何回も起きてしまうのは、人間は忘れやすい生き物で、その事件に当事者として参加していないと、いくら本を読んだりしても、同世代ではない人からの話を聞いても自分に関わることとして捉えられないのかも知れませんね。成功体験は環境が変われば通用しないことも多いですが、失敗体験は今でも活用できると思いますので、この本を読んで自分の社会人生活に活用していきたいと思いました。
以下は気になったポイントです。
・フォードの新車名である「エドセル」は、本来は緻密な市場分析とマーケテイング戦略に基づいて世の中に送り出されるはずであったが、実際には勘に頼った時代遅れの手法が忍び込んでいた(p4)
・アメリカ人は創意にあふれ、電灯に飛行機、T型フォード、原子爆弾を発明してきたのに、設計図に描かれた自動車を迅速に商品化する方法はいまだ発見していなかった(p11)
・エドセルを過大評価も過小評価もすることなくバランスをとって進むには全体像については何も語らず、いくつかもの魅力を小出しに明かすのが一番の安全策と結論した(p31)
・内部競争に晒された、リンカーン・マーキュリー部とフォード部で、一部のスタッフがエドセルの失敗を公然と願うようになっていた(p50)
・エドセルもろとも沈んだ人々の多くが無事だった、他の4つの車種、フォード・サンダーバード、ファルコン、コメット、その後のマスタングのおかげで悠々と生き延びた(p63)
・19世紀のアメリカ人の資産のかなりの部分は、インサイダー取引によって蓄積されてきたと言っても過言ではない(p73)
・コールオプションとは、ある銘柄を決められた価格で一定期日内にいつでも購入できる権利、株価が上昇すれば権利を行使して利益を得る、下落すればコールオプションの手数料だけが損失となる(p80)
・ゼロックスの料金体系は、リースの方が魅力的に見えるように設計されていた。長期的にはゼロックスのほうが儲かるから(p123)
・ユーロダラーとは、アメリカ以外の市場において取引される米ドル通貨のこと(p170)
2015年2月28日作成
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1960年代前後のアメリカ経済の転機となるような出来事をまとめたエッセイ集。マーケティングの不祥事、株価大暴落、インサイダー取引等々現在にも繋がるテーマも多く、時代の進化の無さにも驚かされる。加えて、深い取材に基づいた事例をもとに執筆されているため、ドラマ性もありひとつの物語としてとても面白い。
しかしながら、扱うテーマに対する著者の見解や示唆が入っているわけではないのでそれを期待するとがっかりするかも。特にタイトルの邦訳がその誤解を助長していますね。
英題は「Business Adventures」らしいですが、なぜそれが「人と企業はどこで間違えるのか?」といった、あたかもエッセイ集ではないかのような訳になるのか理解に苦しむ。その意味で星をひとつ下げました。
内容自体は良著です。
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少し古い1900年代の中盤欧米での経済関連のいろいろな
事件、有名な出来事における話。
やはり少し古い気はしますが、書いてあること。
言わんとすることは今でも十分に読み応えのある内容です。
あまり直接的な示唆や教訓が書かれてあるというよりも
淡々とおこったことや登場人物の心情が書かれてあり
それだからこそ面白いと思えます。
面白い。と思います。
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事例の古さは否めない。想定外の失敗はミスジャッジやヒューマンエラーから発生するが、IT技術が普及した現代にとって本書から学べる教訓は限定的なものかもしれない。
読み物としては各章面白いのだが本質や肝が分かり難い。
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フォードの失敗が一番わかりやすい。お客さんが求めていないもの、デザインが斬新、エドセルという名前等、失敗しそうとわかってて止めれなかったこともダメージが大きくなった要因
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1960年代のアメリカの企業や証券市場での出来事を通じて人々がどのような行動をとったのかやその心理を書いた一冊。
GEやフォードといった有名企業で起こった経営の失敗や価格談合といった事柄について内容と人々の心理が書かれていて、時代背景が全くわからないところもあり、非常に難しい印象を全体的に感じましたが、フォード社や株主総会の話などは興味深く読みました。
日本企業とは全く異なることを全体的に感じると共に当時の時代背景を伺い知れることもできました。
半世紀以上前の物語ですが、リーマンショックなど今の時代とリンクするものも多くあり、人間の本質は変わらないということを本書を読んで感じました。
また、時間が経ってから読むと印象ががらりと変わるとも感じました。
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経営者が採るべき道を誤った事例を紹介しているが、いかんせん事例が古い。とは言え、本質をついているとは思うが。
価値観の変化、技術の進展などが顕著な例だが、徐々に自社を取り巻く環境が変わっていることに気づかず、もしくは気づいていても対策をとらず、問題を大きくしてしまうことがどうも多いようだ。戦略策定時には、よく環境分析が大切と言われるが、どういう意味があるかを理解していないと、単に事象をなぞることだけになるだろう。そういう観点からすると、環境分析をすべきはスタッフではなく、経営者自身だろう。
もう一つは、社内の譲り合いというか、コミュニケーション不足の問題。経営者は曖昧な指示というか意見をすることがあり、意図を確認せずに実行に移すとおかしなことになる。曖昧さを残すのであれば、誰にやらせるか、という任命権の行使に留意すべきだろう。
気づかされたのは、自らを客観的に見ることの難しさ。適切に自らを客観視していないと、本当に正しいことをしているのかが分からなくなる。
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40年以上前に書かれた金融専門記者兼作家のビジネスエッセイ集であり、最近になってビル・ゲイツが約20年前にウォーレン・バフェットの薦めで読んで以来、今も最高のビジネス書であると紹介したことで話題となった一冊。
新製品の不振、株価暴落、インサイダー取引、情報漏洩など、50~60年代の米国で実際に発生したビジネス事例について、当事者への綿密な取材をもとに、個人や組織が様々な要因によって失敗したり、失敗せずに踏みとどまる姿を、今日の行き届いたビジネス書のように要点を整理することなく、ひたすら淡々と描く。読み手に考えることを促すという意味では、いわばケーススタディの古典ともいえる。
資本主義とは自由と責任のバランスの上に成り立っており、そのバランスを保つのが法律やルールであったりする。本書のような事例が発端となって法整備や技術革新等が進み、今日では発生し難くなった失敗もある。一方で、失敗に至る基本的なメカニズムが、個人の倫理観や組織文化に依るところが大きいことは、今日でも変わっていない。著名な経営者に限らず、読み継がれる価値のある良書。