紙の本
音の詐欺師
2010/07/12 13:44
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
詐欺事件で凋落した、かつての超売れっ子音楽プロデューサー、といえば誰でも具体的に名前が浮かぶはず。本作品はその音楽プロデューサーをモチーフにして描かれているのか、あの人の凋落具合を彷彿とさせ全体的にうすら寂しい感じになってしまっていた。
飯田橋駅ビルにある人気ブティック店店長から、脅迫まがいの連絡を受けたと相談を持ちかけられた鑑定士莉子。店内にある音響システムにトリックがあると見抜いた莉子は、犯人は音響関係に相当詳しい人間だと推測する。別の音響詐欺を調べるうちに、浮かび上がってきたのはかつての超売れっ子音楽プロデューサー西園寺響。海外進出に失敗し多大の借金をかかえ凋落していた西園寺だったが、それでも根強く応援するファンは少なくなかった。西園寺はそんなファンを騙し、一発逆転の資金を集めていたのだった。その西園寺が開催するオーディションに飛び込み、見事合格する事で西園寺に近づいた莉子だったが・・・。
前作が1・2巻とボリュームがあったのに対し、本作品は300ページに満たない程の短い作品になっている。その割には海外にまで話しを広げてギミックを盛り込んだりと、サラリと読めるのにそれなりの読み応えがある。松岡作品特有の薀蓄もそこここに埋め込まれて楽しめるのだが、ただちょっと今回はそれが多すぎた感があった。物語や登場人物の魅力よりも、ギミックや薀蓄にバランスが傾いてしまっていて、どうも物語りに吸い込まれるような感じがしない。せっかく前作で莉子の魅力が際立ってきた所なので、本作品でももう少し莉子の人となり、個人的な魅力を書き込んでもらいたかった感。次作での莉子の魅力ある活躍に、また期待したい。
電子書籍
あれですか?あれですね笑。
2013/11/27 09:10
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投稿者:kent-deli - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みながら、ついついあれですか?っていつもなってしまうネタが大好きです。今回はあの人ですかって方のお話でしたね。今後は映画化もされるみたいだから、もっとメジャーになりますね。ちょっと寂しいような、盛り上がるような、不思議な気持ちです。
ただ、今回のはいまいちドキリが足りなかった感が、、、、、。
紙の本
小笠原さんがまた。。。
2017/01/31 22:59
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投稿者:maki - この投稿者のレビュー一覧を見る
西園寺響さん、超ステキな名前なんですけど、どうしてもTKさんに脳内変換されてしまう^^;
あの時代に私も生きてた♪♪
。。。にしても、凛子さん、博識すぎるよ~。
お味噌汁のお椀に水滴をつけてるなんて、知らなかったよ~((+_+))
逮捕の場面があえて書かれていないラストが、
人生やりなおせる、絶対 と言い切る凛子さんの思いと調和してるのかな!?
蚊帳の外に置かれた小笠原さんが、ちょっとかわいそう・・・
紙の本
音を使った秀逸トリック
2016/06/10 10:08
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投稿者:マツゲン - この投稿者のレビュー一覧を見る
人気ファッションショップの売り上げを落としたり、赤点の女子高生が英語ヒアリングで満点をとったり。
すべては『音』を使ったトリックだったが、犯人は決して証拠をつかませない。
そんな相手にどう挑むのか?
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落ちぶれた音楽プロデューサが、音を使ったテクニックでWebの無料サービスに仕掛けた巧妙な集金システム。騙しのテクニック。
音楽プロデューサって、詐欺罪で有罪判決を受けた、小○哲○そのまんまじゃん!その妻の歌手ってのも・・・
(2010/7/21)
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かつて一世を風靡した音楽プロデューサーの西園寺響。彼が企てた疑いのある「音を使った詐欺」を追う莉子。有名ショップの売上を落とし、劣等生の英語ヒアリングのテストを満点にする。彼の狙いは。
西園寺さんの奥さんがとてもかわいそうで切なくなった。最後の終わり方いささかあっさりだった感じ。
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とても、とても面白かった!!
このシリーズが出て、そく、Ⅰ、Ⅱと、Ⅱ冊買って読んだんだけど
期待していたほどじゃなかったので
Ⅲからは、どうしようかと思ったんだけど。
買って読んでみて、良かった!
Ⅰ、Ⅱよりも、ぐっとテンポアップしているし、
小笠原(記者)のキャラも、気になるほど、うっとうしくなくなってるし
莉子のキャラも、安定してきていた^^;
何しろ、事件が面白かった。
超人気ブランドの店、カリスマモデルが経営しているブティックの売り上げが
減少していく、
そこに、脅迫。
なんと、BGMに細工された、客の減る方法。
元、超売れっ子だった音楽プロデューサーって
小室と、だだ被りだけど
音にまつわる事件というのが新しいし
莉子の優秀さが、今回は、それほど鼻につかないように描かれているのが良い。
ブレがなく、とても丁寧で良かった
一気に読めた。
これならⅣから、続けて、また読まなくては!!
さすが松岡圭祐だ!と思った1冊だった
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今回は音楽プロデューサー、こむr……じゃなかった、西園寺響との対決。
しかしこのテロのやり方はマネするやつがいたらどうしようとか若干心配になった。ノロウィルスではなくてもさ。
流行の音楽だからって、音楽に心がこもってないとは限らない、と、私も思うよ。
【メモ】
・日本料理の椀物の蓋がべしょべしょなのは、水蒸気で蒸れてるからじゃない。
・「ぺろっ……これは、青酸カリ!!」は、まったくありえない話ではない。(でもよい子は絶対やっちゃダメ)
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「音」を使った脅迫事件の謎に迫る。
人気ショップの売り上げを下げる方法とは?英語のリスニングテストでカンニングする方法は?などなど。
今回も莉子は多岐に渡る知識を披露してくれていて面白いです。
ちなみに怪しい音楽プロデューサーはどうみてもK室さんだよねぇ…。
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かつてミリオンセラーを連発した有名音楽プロデューサーは今や借金地獄にいた。
彼は音を利用した前代未聞の詐欺を繰り返す。
凜田莉子は鑑定眼と機知の限りを尽くして詐欺に挑む。
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くどいけど、これは巧い~高校生の娘のいる父親が持ち込んだブランドバッグは全部偽物だった。浮いた金で母親は娘を一世を風靡した音楽プロデューサーが作る音楽系専門学校に入れる積もりなのだ。インドネシアのアチェに行く夫を心配する西園寺の妻は莉子や小笠原と現地のノロウィルス感染地でボランティアの医療行為をする夫を発見する。借金まみれの西園寺はどこで一発逆転を図るのか。ノロウィルスを持ち込んで、レンタルCDに塗布し、自分の制作したCDのランキングを上げる手立てだった。莉子に見透かされた西園寺は、無味無臭の毒物を妻に見せつけて、莉子を料亭に誘う~料亭の椀物の蓋に霧吹きで水滴って・知らなかった。小室哲哉だろうなぁ・モデルは
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こんな営業妨害の方法を考えつくとは。
電車でも銀行の待ち合いでも、近くで咳をされると(ましてや口をおさえもしないで繰り返しなんて)すぐに立ち去りたくなる。
その場の管理者の責任ではないけれど、その場所の印象は確実に悪くなる。
犯人も鑑定士も同じことを思いつく冴えた頭脳を持っているのに、使い方によって人を攻撃することにも、守ることにも使えるのだ。
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嫁が図書館から借りてきたので、とりあえず読んではみたけど…。
前作同様、作者のうんちく自慢。
うんちく居れるために、いらないシーケンスが入りすぎて相変わらず展開がぎくしゃくしている感じ。
なんかもう落ちとかどうでもいい感じだし。
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うん、面白い。まんま小室哲哉みたいなキャラが出てきた。前半のお店のBGMいじって客減らすのとか面白いトリックだったけど後半はなんか人情話になってたな。しかし人が死なないし平和で読みやすくて色んなトリビアが出てくるし読んでて面白いシリーズである。ただ莉子が凄すぎて人間性が伝わってこない気もする。
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1,2と同じようなテンポで話が進んでいきます。
一つ一つのトリックというか、主人公の鑑定眼には感心させられるばかり。
ですが、話がかなりさっぱりしてるので、個人的には物足りない感じ。
読みやすいという一言がぴったりです。