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証拠改ざんがあった時点で関係者が犯人というのはほぼ決まり。上下巻に分けた割には犯人はあっさり捕まりました。
今回はものすごく物足りなかったです。
警察に戻ったという前振りのマリーノの活躍もなく、病み上がりのケイの活躍もなく、ルーシーだけが嬉々として機械いじっていただけのような。
しかし、ルーシーのやっていることは、私には高度すぎて想像すらできません。
そう考えれば、そういうことも含めて話を書く作者は相当大変なんだろうという苦労はわかりますが、今回の盛り上がりのなさはどうなのと思ってしまうのです。
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201501/犯人も事件もとってつけたような結末で、帯のあおり文は間違ってないけどさあ…みたいな。日々事件に追われて、ましてこれだけ深入りしてれば、精神的にも疲弊してしまうのだろうけど、登場人物達がみんなしてかたくなだから、長期シリーズものならではの醍醐味が少ないのが残念。ローズが去って以降は一層顕著のような。そうはいっても、キャラ達に愛着はあるので今後も出たら買っちゃうんだけど。
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スカーペッタの周囲の人は、常に自己の心の内と向き合い、周囲の人と関係に悩みながら生きている様に見える。
今回は、スカーペッタのファミリーが心を通わせて終わった。次回は内省的な薄暗い雰囲気ではなく、次第に明るくなっていく雰囲気になることを期待する。
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殺された大学院生ゲイルは、投資運用会社ダブルSと係争中だった。さらに彼女とケイの姪ルーシーはITのエキスパート同士の知人で、ルーシーは図らずも事件に関わってしまう。一方、夫のベントンは捜査方針をめぐりFBI内で孤立。ケイの周辺に暗雲が漂う。その最中、ダブルS社が何者かに襲撃された!
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最後に思いがけない犯人が出てくるのはパターンになっていますね。私的には、納得の行かない終わり方、犯人の出方ですが。
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内容の感想というよりも…
た、高い…文庫1冊1200円。
間もなく完結というコトバを信じて、読んではいるが、キツイ。
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ぐっと力を貯め込んで一気に放出するようなプロットというのも、このシリーズの特徴と言える。貯め込んでいるうちは奇怪過ぎる現象、厄介な状況が次々とケイ・スカーペッタという気難しいヒロインを襲ってくるので、これ以上の負荷はもう要らないと思えるようになる。巻末で唐突に呆気ないほどに解消する謎の数々も、もう少し時間をかけていいと思うのに、いつも手っ取り早く引きあげてしまう芝居小屋の大道具係みたいに手際が良すぎて、余韻というものが残りにくい。
本書は、なんと丸々一日だけの物語である。夜明け前の4時台に始まり、夜更けに終わる。それほど時計の針の進み具合が遅いのは、今日この一日の出来事を語りつつ、物語は過去に遡行したりもするからだ。それは前作ほど昔の話ではなく、前作と本作との間に生じたらしいレギュラーメンバー間の重要な人間関係の葛藤に関するいきさつの物語だ。
とりわけピート・マリーノはケイのもとを離れ、10年ぶりに刑事復帰を果たす。前作ではFBIより容疑者扱いまでされ、過去のケイへの確執を掘り返されもし、その割には登場シーンがほとんどなかったマリーノの心境の変化が、本作では入念に語られる。もちろんケイの眼を通してであるが、それは大方間違ったものではない。ベントンとマリーノという男たちのややこしい関係に加え、姪のルーシーの気難しさを相手取るケイのプライベート環境は初期の頃から大して変わることもなく事件のサブストーリーとしてどころか、時にはメインストーリーであるかのように、本シリーズにまつわりつく粘っこい繊維のような存在だ。
本書のストーリーはマサチューセッツ工科大学で発生した風変わりな死体の発見に幕を開ける。ベントンは出来の悪い上司からともするとFBIを追いやられそうな状況に陥り、ケイはそれを心配している。ケイの元を去って刑事に舞い戻ったマリーノとの関係再構築もぎこちない。そんな中で事<ならずもの集団>と言われるダブルSなる投資企業と殺人事件被害者との訴訟問題が浮き彫りにされるが、そこにはルーシーが関わっているらしい。
ルーシーのIT道具の登場も時代を反映した注目アイテムであるが、それが今回の殺人の解明に役立ってゆく様子、しかし科学捜査の発展と危険の増幅という二面性を持つ道具と、人間の善悪の構図が変わらない限り技術の未来は必ずしも安泰ではないという怖さも物語の中で執拗に語られる。ケイ・スカーペッタというサイエンスに身を捧げる検屍官の立場であるからこそ、常に科学捜査を検証する視線などは、微妙でデリケートでそれなりに感慨深い。文明観にまで及ぶケイの一人称叙述もまた、本シリーズの欠かせぬ魅力の一つだろう。
いつも唐突に幕を下ろす印象の強い本シリーズだが、本書に限ってはレギュラーメンバーが勢ぞろいするサービスシーンが用意されている。こんな明るいシーンで巻を終えるなんて、まるでシリーズ20作記念パーティみたいだ。そう感じたのは、きっとぼくだけではないだろう。
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1701 いつまで続けるのかと疑問に思いながらもつい手にとってしまう検死官シリーズ。人物の内面にはもうお腹一杯。。。昔はもっと技術的な視点メインでのストーリーだったような?
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事件についてはもう、いいです。
ケイやベントンの仕事上のライバルは、ことごとく殺人犯だったりそれを匿っていたりすることになっている。
どれだけモラルが欠如しているんだ、アメリカの捜査当局は。
それよりもこの巻では、最後にケイがとうとう母とクリスマスを過ごすことになる。
年老いて、耳が遠くなり、身なりにもあまり構わなくなり、だけどなんだか少し穏やかになった母との距離の取り方が、なんだか現在の自分と重なって興味深かった。
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検死官らしい場面は戻ってきたけれど、なんだかあまりパッとしない事件だった。このシリーズどこまで続くのだろうか…。
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(上巻より)
コンピューターに強くて、
産みの親に恵まれなかった過去を抱え、
善悪の境界線を踏み越えがちで、
冷酷な姪のルーシーが、
全く別の小説の主人公と重なってしまうのは、
私だけだろうか。
どこが悪いのか指摘する気にもならないほど
つまらない話になってしまっている。
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下巻を読み進めていくうちに、女子大学院生殺害事件の現場に駆けつけてからCFCに遺体を搬送するまでだけに上巻まるまる一冊を費やした意味が、ようやく分かりました。
終盤に明らかになった連続殺人犯と同じくらい、データ改竄をしたFBIの黒幕の男や、事件性のある遺体を事故死として片付けた監察医が怖いと感じました。
今回はケイも襲われず、ラストはケイの母親や妹を交えた大勢でのクリスマスパーティーという温かい雰囲気で終わって良かったです。