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あとがきにもあるけど、人間のつながりって難しい。
血縁、愛情、契約、友情、いろいろな関係があるけど、その関係を結ぶお互いが感じているものが違う。
そういった中で、試行錯誤しながら、自分にフィットする関係を築いていくんだろうなって思う。
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人間関係の距離感はいつの時代も、どんな年齢になっても難しい。男女であればなおさら。
そして、性や嫉妬、あるいは独占欲が絡むならなおさら。
安定の中に潜む地雷に慄く(春)。
抑えても抑えきれない恋心と自分の人生の道標との矛盾に茫然自失(夏)。
自分の見ている目線と他者が見ている世界とは異質だと気づく(秋)。
相手を想い遣る傍ら、それと悟られぬように機会を伺う(冬)。
四者四様の迷走と困惑が見て取れる。
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真涼は鋭太に対する想いを抑え込み、鋭太と千和の恋を応援しようとしますが、そんな彼女の不自然な振る舞いに千和は反発をおぼえ、二人の仲に亀裂が生じてしまいます。
他方、真涼の変わり果てたすがたを目撃した鋭太は、彼女も含めてヒロインたちを救うため、ハーレム王をめざすことを決意します。同時に彼は、医学部の推薦枠を獲得するため、生徒会長に立候補します。彼は「自演乙」のメンバーたちの協力をあおぎ、生徒会長の座を射止めるための作戦を練りながら、真涼や千和にハーレム計画を打ち明けようと、積極的に行動を開始します。
本巻の最後になって、ようやく真涼が思いがけないかたちで彼女のほんらいのキャラクターにもどることになります。ここのところ真涼を中心にやや重苦しい空気が立ち込めているような印象があったので、彼女の復調に安心しました。