紙の本
珍しいタイプのラノベ
2016/03/28 22:31
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投稿者:のべっち - この投稿者のレビュー一覧を見る
ラノベとしては珍しい経済を題材にした話。細かいところでは現実の株取引や経済世界と必ずしも合致するものではないものの、経済や株取引の雰囲気を十分に学び楽しめる内容。それ以外の人間模様(不思議なヒロインとの恋愛関係とか)も楽しめるので、株に全く興味ない人にもおすすめです。
紙の本
なんだこの分厚さは
2015/03/19 16:25
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投稿者:MIF - この投稿者のレビュー一覧を見る
「狼と香辛料」「マグダラで眠れ」の作者・支倉凍砂が作った同人ノベルゲーの文庫化。
なにがすごいかってまずその分厚さ。
なんで3分割しねぇのよってくらい分厚い。
同じ電撃レーベルの(分厚いラノベ)記録保持者である某川上氏の境界線上のナンチャラと張り合ってんのか?っていうくらい分厚い。
内容的には近未来を舞台に、金融商品(株式取引)を題材とした作品。
読みやすいので本の厚さは余り気にならなかったなぁ。
紙の本
分厚い割りに読みやすい
2015/02/24 13:24
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投稿者:ときそば - この投稿者のレビュー一覧を見る
800ページ近くありかなり分厚い。
しかしその割りには読みやすさを感じた。
逆手にとれば内容が薄いと捉えることも出来るが、
隔月刊行・同人ゲームのノベル化なのでその点を加味すると批判は出てこない。
原作は一通りプレイしたがノベル化にあたって追加エピソードがあるようなので続きが楽しみである。
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経済関係を得意とする筆者だけあって、知識が存分に生かされかつ分かりやすく書かれていて面白い。もともとビジュアルノベルの原作として書かれたためか、ストーリーの内容に比してずいぶん分量が多いのが気になるが、最後も落ちをつけながらちゃんとまとめてあったので読後感は悪くない。
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高校生から大学生に向けての株式入門としてもいい。
だが本質は青春小説だ。
キャラクターもストーリーも魅力的。
久しぶりに夜を徹して読んでしまった小説。
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こう言っては何ですが、この本を読んで株式取引をしたくなる未経験者って居るのかな。というより、おそらく、少しでも株に興味があって、あのヒリヒリした、例えば儲けは上がってるのにちょっとしたタイミングのミスで「本来ならもっと安く買えた」とか「高く売れた」なんて悔やんでしまう感覚が想像できる人でないと、この物語のダイナミズムは十分に感じ取れないだろうなと思います。
あ、でも、数学が天才的にできる女の子というのは、素晴らしい萌え要素ですね。とかいいつつ、本編はそんなこと言っていられない程にスリル・スピード・サスペンスですよ。人を選びますが、続編が楽しみ。
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株で大金を稼ぐ投資家SF+支倉さんらしいラブコメ。ストーリーのスタートが遅い、のが唯一の欠点。ヒロインが株に疎いので、複雑な株式投資の話を分かりやすく違和感なく説明できているので、株を知らなくても問題なし。ラブコメが邪魔になるくらいにストーリーが面白い。ストーリーの終わりまで考えてから書き込まれているので、ストーリーの展開に無駄が少なく、驚く展開が多い。株式投資と同時に人との繋がりが一つのテーマになっているので、ラブコメ要素も一気に面白くなると予想。月面という設定も今後活かす場面は多そうなので(市場の開拓という効果は持ってるが)、そこも期待。1巻が驚愕の展開で終わったので、2巻が気になってしょうがない。
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取っつきずらい金融という題材で読み始めたときは少し躊躇したが、支倉ブランドを信じて読み進め、途中からは面白くなって一気に読んだ。
あまり、難しすぎない所が良いのかも。
これ以上難しいと、読むのが辛くなりそう。
簡単すぎず、難しすぎずちょうど良い感じです。
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表紙の絵が好みなのとこの分厚さに猛烈に惹かれた。
支倉凍砂さんの作品を読むのは初めてだったけどとっても読みやすくて、難しいテーマなはずなのにサラサラっと読めてしまった。
株や金融の話がテーマでわからない言葉や行動もあったが、それ以上に話の筋にはまり込んでしまった。
月での生活や貨幣の単位など仮想空間なのもとっても魅力的。そしてまさかのバッドエンドで2巻に続くという終わり方、続きが読みたくって読了後すぐに図書館に向かいました(笑)
株に少し興味を持てたのもとっても良かった。2巻が楽しみ。
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あまりの分厚さに躊躇しつつも、支倉凍砂のブランド名を信頼して、どうにか読了。本作1冊で、薄い文庫本3冊分くらいの厚みはあるか?
元が同人ノベルだと分かるような感じだった。大胆な盛り上がりには欠けるが、日常を積み重ねていくゆっくりしたペース配分、可愛さが伝わりにくいヒロイン、動きに乏しいストーリー、ビジュアルノベルらしい会話文、と背景と立ち絵と音楽のあるビジュアルノベルに相応しい題材なのだと思う。
正直なところ、株取引部分はよく分からないまま読み進めた。月世界という舞台がないと主人公のような状況は発生しないのだろうけど、なんだか趣味じゃなかった。少なくとも商業向きじゃないことは分かる。
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投資ネタの部分はとてもおもしろく読めた。
家出人の少年と、何でも包み込んでくれる年上のおねーさんとツンデレ天才美少女と同居、という設定や、イチャイチャネタの部分はベタにありがちで、確かに同人誌ぽかったかな……。
ラストのどんでん返しな展開は、投資を少しでも知っていればすぐにカラクリが読めてしまうので、そういう点ではちょっと終わりかたの盛り上がりに欠けて残念。
続きは確かに気になるのだけど、このぶ厚さに躊躇する……。
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甘いよ。小僧じゃないか。最初から最後まで小僧を抜け出せなかった。子供でしかなかった。
表と裏、全てを考えなきゃできないこと。雰囲気と直感、それは警戒心。
大きなものの前で、それを失ってしまうのは子供だ。誰かに頼り切っている子供だ。
最後までそれを抜け出せなかった。
支倉凍砂さんらしいと思う。
狼と香辛料とは世界が違うけど、でも同じだ。
取引の部分だけじゃない、全体に漂うまだるっこしい雰囲気。本心を打ち明けない登場人物。何もかも。
作風、ですね。
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「狼と香辛料」が終わり、また支倉凍砂の作品を読みたいと思って手にとった本。
別な世界観をもった物語をどのように紡がれるのかが気になったので読んでみることにした。「狼と香辛料」のような美しい表現や言葉のやり取りが行われるのかと。
読んでみた感想としては、「狼と香辛料」のロレンスとホロのような面白くも美しい言葉のやり取りはほとんどなかった。登場人物たちにそういった状況がないためでもある。
それでも『迷う人を導く英雄のような、力強い一言だった。』というような、支倉凍砂らしい表現は見受けられた。
また、それとは別に物語の内容はとても興味深かった、トレーダーの主人公と数学が得意なヒロイン。主人公は株価の予測を過去のデータから数学で予測出来るのはないか?と考え、それをヒロインに頼んで構築してみると、それは高確率で株価を予測を導き出し始めた。
ちょうど仕事で機械学習に関わっているため、とても興味深く読めた。
機械学習が得意なのは「分類」と「回帰」だ。株価の予測は過去のデータから未来へ続く連続性を見つけて提示する「回帰」である。
機械学習、AIは人にとって変わるのか、という疑問・不安もこの主人公も懐き始める。バートンという登場人物の台詞『コインが裏か表か、それを判断するのは人間だけの特権だ。その特権を機械に分け渡した時、そいつは人間じゃなくなっちまう』も印象的だ。
この780ページにもなる第一巻だが、ホップ・ステップ・ジャンプの「ホップ」でしかない。この先大きな「ジャンプ」をしないといけないのだが、そのための「ステップ」がどのような物語になるのか、気になってしまった。
支倉凍砂の別作品の味見のつもりだっけど、第2巻も読むだろう。
ちなみに、セロー役に声を当てるとしたら藤原啓治さんかな、と読みながらずっと思ってた(笑)
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月で生まれた少年が謎のある美少女と株式投資で巨額の資産を手に入れようと奮闘する物語。しっかりした舞台設定で自然に物語に入り込み、株式投資も学べる。実際に140億円もの資産を株式投資で築いた個人投資家の片山晃さんがアニメ化も支援している。
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月面都市で生まれ育った家出少年の「ハル」こと川浦ヨシハルは、ネット・カフェで生活し、株取引で大きな利益をあげていました。彼が、ネット・カフェの店員のエマニエル・セローに紹介された教会を訪れ、シスターのリサと、数学の天才的な能力をもつハガナという少女と生活することになります。
ぶっきらぼうなハルと無口なハガナはたがいに折りあいが悪くて、リサが仲介を試みるも、二人のあいだには早くも険悪な雰囲気が立ち込めます。そんななか、ハルはリサが大きな借金を背負っており、その返済ができなければたいせつな本を売りわたさなければならないかもしれないという話を聞くことになります。そこで彼は、ハガナと協力してとある投資コンテストに参加し、優勝賞金を獲得することをめざします。
二人の協力が実現したことで、コンテストで順調に利益を伸ばし、彼は投資家のバートン・クラドヴィーゼンとの面会を果たします。その一方で、ハガナの才能によって利益をあげていることに焦りをおぼえはじめます。
著者のデビュー作である『狼と香辛料』とおなじく経済をテーマにしたライトノベル作品です。ただし『狼と香辛料』が中世ファンタジーの舞台設定のもとでの物語であるのに対して、本作は近未来が舞台となっています。心理的な駆け引きは、『狼と香辛料』にくらべるとかなりシンプルな印象ですが、ライトノベルのラブコメ作品としてはじゅうぶんにたのしめました。