紙の本
リリカルなSF
2022/10/15 08:50
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作者特有の叙情的な感性が表に出たリリカルなSFである。論理性を重んじるハードSFの立場から見ると、色々と辻褄の合わない点が散見されるが文字通りロマンを語る立場から見ると些細な問題であろう。とは言うものの少し甘すぎるかな。
紙の本
タイムトラベルロマンスの傑作
2015/02/12 11:34
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投稿者:クイック - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある欠陥のある(帰還リスクの高い)タイムマシンと、それにすがらざるえない事情を持つ者たちの物語。劇団キャラメルボックスで舞台化され、何度も再演された作品なので、舞台版で初めて知った方もいるかも。とても切ない物語だけれど、読後に清々しさを感じる作品でもある。この文庫は、過去に別々に出版されていた作品も収録しているので、とてもお得です。
紙の本
温いです
2015/11/16 23:05
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投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
梶尾作品の底流に流れるぬるま湯の感覚が凝縮された良いサンプルだと思う。
着眼点は素晴らしい。時間テーマの中でも異色の発想だ。過去にしか行けないタイムマシン~しかも反動で未来に飛ばされてしまうなんて。(サマー/タイム/トラベラーは未来だけだったが)
ただ、タイムパラドックスも発生しないご都合主義的なストーリーはいかがなものか?もう一ひねり欲しかった。
梶尾シリーズ作品の、カメオ出演的な描写は、時には苦笑をもたらすが、ちょっと悪趣味と感じたのが「長い髪で、粗編みのセーターにジーンズはいてナップザック持った少女」って、あの人ですよね。立田山さん。(近所だったので、小学校から大学まで、立田山にはよく登ったものです。)
吹原君だけ何だか可愛そうな気がするんだが、カエルのペンダントが元に戻っただけでも良しとするか。
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鶴田謙二氏のエマノン含めても
梶尾真治先生作品42冊目は、
ソノラマノベルス、ソノラマ文庫、朝日ソノラマに続き
やっぱり買ってしまった自身4冊目の
『クロノス・ジョウンターの伝説』
今回もまた、いい歳したオジサンが電車の中で
時に涙こらえながら。。。毎回二度三度と読むのに。
最初に読んだ時の感想は、
『クロノス・ジョウンターの伝説∞インフィニティ』
に。
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一応、今までのクロノス・シリーズの総集版という位置付けだけど、まだまだ関連する短編を出しそうな気がする。次に出るとしたら住島重工幹部の『長里幸夫の軌跡』か、キャラメルボックスの『パスファインダー』を基にした『笠岡光春の軌跡』あたりかな。
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西暦2062年。科幻博物館の館長を務める海老名の元に学芸員の中林がやってくる。彼の背にはくたびれた男が背負われており、中林は不法侵入者だという。
しかし博物館の性質上、むやみに警察に知らせることもはばかられ、海老名は男から事情を聞くことにする。
やがて意識を取り戻した男は、吹原和彦と名乗り、自分がこの時代の人間ではないこと、そして、この博物館に収められたクロノス・ジョウンターという機械の使用を許可してほしいと言い出す。
物質過去射出機であるクロノス・ジョウンターにまつわる物語を収録した連作短編集。
2015年3月21日読了。
以前に発売された新書版を読んでいるので、厳密には再読になります。
今回は演劇集団キャラメルボックスで第一作目にあたる「吹原和彦の軌跡」を原作にした舞台『クロノス』の再演が決定し、それに併せて文庫化されたとのこと。
表紙に使用されたイラストはなんと、初演の舞台でお目見えした舞台美術の故・キヤマ晃二さんの設計によるクロノス・ジョウンター。もう、それだけで買わなくちゃ!と思ってしまいました。
で。久々に読み返してみたわけですが。やっぱりこれはSFという名を借りた壮大なラブ・ストーリーだな、と。誰もが愛のために過去に跳んでいるのですから。
初読のときから“軌跡”と“奇跡”をかけていると思われるタイトルの付け方もとても好きでしたし。
劇団の公演中のロビーで購入した本は、梶尾先生のサイン本。表紙のイラストと併せて、宝物になりそうです。
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「物質過去射出機」は、過去に行けても戻れない欠陥タイムマシン。でも、過去に行く人達の物語。
”戻れない”残酷な時の神様と、それでも戻る人達のドラマが濃いです。舞台見たかった~。
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読み助2016年5月10日(火)を参照のこと。http://yomisuke.tea-nifty.com/yomisuke/2016/05/post-3d49.html
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ジャンルとしたら一応SFかな。何せタイムトラベルものですから。
とは言え、タイムパラドックスの扱いもかなりいい加減だし、所謂ハードSFではなく、SF的背景を使ったハートウォーミングもの。そういう意味では『黄泉がえり』を思わせる600ページを超える分厚い文庫です。
辻村深月さんの解説をチラ見して購入を決めました。
それぞれが単独に雑誌掲載された7章、600ページを超える長い作品ですが、最後はチョッと疲れました。特に最後の2編はスピンアウトものと言える作品で、スケールが小さくなりますし。一番最後に締めになる作品を置くか、出来の良い何編かに絞ったほうが良かった気がします。
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時を司る神の名を持った「クロノス・ジョウンター」を巡る短編集。神様というのは気まぐれというイメージ通りこのクロノス・ジョウンターも使用するには致命的な欠陥を持っていた。それを知っていてもなお使おうとする人々。それも自分の為ではなく大事な人に為に。他人の為に動けるか?自分だったらどうだろう?やっぱり躊躇するし、使わないと思う。特に吹原和彦みたいにはなれない。何度も何度も挑戦し、諦めない。例え自分が何処に飛ばされるかわからなくても。全編「タイムトラベル」を扱ったラブストーリーだった。解説の辻村さんと同じく私も舞台(初演)で知った。おかげで脳内では吹原も野方も樹理・ひー兄ちゃんも里志も初演キャストで動いていた。
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タイムパラドックスのラブストーリー
あり得ない設定による男女の家族のラブストーリー。なるほどなぁと感心するストーリーが連作で語られる。楽しい本だね。
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ものすごく雑にいうと、タイムマシン的なものとそれを使った人たちの短編集。 タイトルや設定から、もっとラノベっぽいものを想像してたけど全くそんなことはなく、マニアックな感じのSFというわけでもなく、とても読みやすく楽しめる。 色んなパターンのタイムスリップ的な話が楽しめるし、読者が微かにニヤリとする程度の各話の薄い関わりとかも良い。 収録されてる「鈴谷樹里の軌跡」が『この胸いっぱいの愛を』の基となってるということだけど、結構前に読んで記憶が薄れてるのはあるけど全く重ならないかな。 全くの別物という印象。
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君はクロノス・ジョウンターに乗る機会があれば、チャレンジするか?
登場人物は、それぞれ大切な人を救う為に、リスクを知りながらも過去へと跳躍する道を選ぶお話。
心があたたまるSiFiストーリー。
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タイムトラベル専門書店utoutoさんで、藤岡さんのpopを見て購入した本。
タイムトラベル物の良さが存分に楽しめる傑作。そのうち子供にも読ませたいな。
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4,000年後に飛ばされる、てのが1番の衝撃だった
あちこちちょっと矛盾してる?って思うところがあったけど、全体的に面白かった
四半世紀も前の作品なのね