投稿元:
レビューを見る
一作目よりも好き!でした。
前回は、図像術がイマイチ前に出てこず、怖い怖い詐欺みたいになっていたような気がしたんですが、今回のは本当に怖かったので。ブロンズィーノの「愛の寓意」を恥ずかしくも知らなかったのですが、この作品を読んでいる最中に実物を見たくなって検索をかけたら、とっても素晴らしい絵画に出会えました。絵画はやっぱり、裏側というか、何のシンボルが何を表しているのかが分かった方が断然面白いですね。
1作目に比べて、千景と透磨の関係性が深くなったので、少女漫画的な楽しみがありました。特に、透磨の「目に毒の意味が〜」の部分は、ぐっときました。理性的な男子が思わず理性を失いそうになって、それを必死にこらえる、というシチュエーション。良いです。とても。
その分?千景の、「自分がいかに美しいかについて無頓着な美少女」設定が鼻につくというか、何をどうしたらそこまで捻くれた解釈ができるのだ、と思ってしまいました。が、よくよく考えれば、渦中にいるひとに全体像を見ることなどできず、そこに気持ちが加われば益々、真実からは遠ざかっていくものなのかもしれません。
透磨がうろたえ、千景が捻くれるのと比例して、彰と瑠衣の大人っぷりが目立ちますね。グループとしてまとまりが出てきたなあと感じました。ということは、今後、この二人が輝くエピソードなどがあるのかもしれません。楽しみ!
投稿元:
レビューを見る
異人館画廊の2冊目。
今回も千景と透磨を中心に話は進んでいく。
千景と透磨のキモチが、なんだか痛々しい。
ミステリーでもあり、恋の話でもあり、
ちょっとキュンとしてしまう1冊。
投稿元:
レビューを見る
今回は透磨の葛藤がいろいろわかり読んでいて面白かった。
相変わらずじれじれしている二人だが今後どうなるのか楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
1作目よりふたりの関係と気持ちに変化が現れはじめていて、たびたびもっと背中を押したくなります。とはいえ過去がまだはっきりしていないので、次回作も読みたいですね。今回はやきもちを焼き余計なことをしてしまう千景がかわいいです。そして自覚のない千景に翻弄される透磨もかわいいです。
投稿元:
レビューを見る
絵画をめぐるミステリーのシリーズ第2弾。
贋作の噂を聞き展覧会に偵察に行くことから話は始まる。
贋作は見つからなかったが、ある収集家が持っている呪いの絵と展覧会で観た絵のタッチが似ていることから、贋作に対する調査を進めていく。
今回はあまりにも犯人がわかりやすすぎてあっけなかった。
明らかに怪しくないように見せかけて、かなり怪しく描かれているので、すぐにわかると思う。
また、主人公が少しずつ他人に心を開いていく様子が描かれていて、少しずつ変わっていくんだなあと思える作品になっている。
投稿元:
レビューを見る
■真実は絵の中に。呪いの絵画をめぐる美術ミステリー!
英国で図像学(イコノグラフィー)を学んだ千景は、祖母の営む『異人館画廊』で暮らしている。ブロンズィーノの贋作の噂を聞いた千景と幼馴染みの透磨は、高級画廊プラチナ・ミューズの展覧会に潜入するが、怪しい絵は見つからなかった。が、ある収集家が所持していた呪いの絵画が、展覧会で見た絵とタッチが似ていることに気づく。しかも鑑定を依頼してきたのが透磨の元恋人らしいと知って…!?
投稿元:
レビューを見る
1作目同様、千景と透磨の関係といい、話の道筋といい、分かりやす~い展開。
図像術やキューブメンバーにもっとフォーカスしてほしいな。もっと各メンバーを掘り下げないともったいない気がする。
ミステリーと言うよりは少女漫画。
投稿元:
レビューを見る
贋作がある、という噂を聞いて、真実を確かめるため
動き出したはいいものの…。
この二人の屈折したというかなんというか…。
関係性、最後の方には多少動いてますけど
他からみたら、ほぼ動いてないに等しい状態。
幼馴染の警察は、確実にあと一歩どころか
やろうと思う所で阻止されまくりそうです。
発見された絵に、画廊に、昔の彼女。
色々掘ったら出てきました状態なのに
本人達が掘り下がらない…!
事件だけが掘り下がって、発掘されて終了。
そのついでに、と双方の感情がでてきたりしますが
この温度差、というか気になり具合の違い差。
うん、これはさっさと別れて正解です。
相手に失礼。
付き合う事を選択した時点で、結構失礼。
事件としては、出てくる人間限られてるので
分かりやすいというか、何かある、と。
感情って、すごい。
投稿元:
レビューを見る
図像学を学んだ天才少女千景と、その仲間たちが絵画の謎に迫るシリーズその2。
相変わらず千景は素直ではなく、人を愛してはいけないと考えている。
そんな心に空洞を持つ少女にひかれている幼馴染、透磨は彼女を気にかけながらも優しい言葉をうまくかけられない。
しかも今回は、そんな透磨の元カノも登場して、千景は「嫉妬」と憧れ」の感情を見つけていく。
駆け引きではなく、互いが相手を知り、補完し合い......そんな大人の恋愛にはまだほど遠く、進展はほんの少し。
それを象徴するような今回の絵画は、ブロンズィーノ。
『愛の寓意』で有名な画家だが、ブロンズィーノには一体どんな呪いが込められているのか?
しかも、贋作が出回っているという。
怪しげな噂と、悲劇が絡み合う。
贋作師としての汚名から逃れるためにはどうしたらいいのか?
自分をそんなところに置き、自尊心を貶めたやつにどうやって復讐したらいいのか?
死ぬことでプライドを保つことはできるかもしれない。
しかし、そうしたところで、果たして自分を苦しめたものから逃れることはできるのか?
自分が愛して、全てを注ぎ込んだ絵は、自分の心を苦しめるだけのものだったのか?
いいや、そうではない。
だが、周りが後からそのことを感じ取っても、当の本人は語ることもできなければ、やり直すこともできない。
誰かに相談していればもしかしたら違った道を見つけることができたかもしれない。
ただ、それは全て、「〜だったかもしれない」という仮定の話だ。
それが残念でならない。
千景の心は少しずつほぐれていっているのだろうか。
透磨は彼女の心に寄り添う。
憤る時だけは素直に感情を表してくれるなら、とその怒りを受け止めようとする。
傷ついた心を守ろうとする千景の感情の発露を、不器用ながらも守り、包みこもうとする。
千景の両親がなぜ彼女を捨てたか、まだ明らかにならないが、幸せな結末であることを望む。
『思い出のとき修理します』もそうだが、著者は家族によって傷ついた女性を主人公に据えるのが得意なようだ。
キャラクターは違うが、ふと感じた。
投稿元:
レビューを見る
慣れたのか1よりよかった。でもどこか入り込めないのは文体なのかな?思い出のときはそんなことなかったんだけど…。テーマは面白いからこれからも読むと思います。
投稿元:
レビューを見る
前作からの千景と透馬との関係に間にある人物が介入し、関係の変化に加え、絵画の鑑定と関わりがあるのだから、贋作のことも合わせて気になる内容で面白かった。図像学を生かし、絵画ミステリーを解くのだが、女性が描いた作品を巡って様々な真実が出てくるに連れ、ひとつの絵から人の様々な思いを映し出しているかのようで、それが贋作なことにより、裏切られた思いを抱く人もいるのは残念だと感じてしまう。隠された謎が暴かれたとき、良い思いだけでなく悪い思いなど複雑な気持ちになると感じた。千景と透馬のことは次回どうなるか気になる。
投稿元:
レビューを見る
あーまた続きから手にとってしまった。
でも人物紹介でお話繋がり把握しました。
ミステリーは置いといて、素直じゃない2人の進展気になるのでまた読まなきゃ。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ第2弾。贋作と呪いの絵をめぐる美術ミステリー。
なんだけど、ミステリー色は薄いかな。美術の知識がなくても十分楽しめるし、絵画に込められた想いや、鑑賞のポイントみたいなものも分かりおトクな気分。
2作目にして、千景のキャラにもやっと馴染んできた。キューブの他の面々も個性的なキャラが揃っていて魅力的。特にメールでのみ登場するカゲロウさんの正体が気になる。
今回透磨の元カノが登場することで、前作よりも千景と透磨との関係に重きを置いてる感じ。過去の事件で心に傷を負った千景と、複雑な思いを抱えながらも千景を見守る透磨。不器用な2人の今後に期待したい。
投稿元:
レビューを見る
透磨に「孤独じゃなくなって、あなたを解放してあげる」って言う、千景が可愛い。
話は実在の絵を扱ってないからか、さらっと流してしまった。
投稿元:
レビューを見る
ブロンズィーノの絵が見たくなる。
世の中にはいるんだろうけどそんなにばれないような模写を出来る人がホイホイいるかーって突っ込みたくなるけど・・・。
2人の関係に激しくモヤモヤしてしまう(笑)。