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素晴らしい本です。B2Bを主とする大型社会資本設備のプロダクトの国際市場では、今プロダクトライフサイクル全体に渡る、いわゆる「相互運用性」の実現が至上命題となっていますが、これらを揺り籠から墓場まで一気通貫で貫く、「デザイン言語」の存在も不可欠だと確信するに至りました。
日本語版では専門家の目で読むと、一部専門的な表現において訳があまり適切ではない部分もごくわずかありはしますが、総じて読みやすく良い翻訳になっていると思います。
デザインを生業とする方以外に、ぜひ経営層、エンジニア、そして現場でものづくりに携わるすべての人に読んでいただきたい本です。
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どういう風にデザインが生まれてくるのか、どういうところにアイディアがあるのか、そんなことのヒントになるような本でした。
→http://ameblo.jp/sunnyday-tomorrow/entry-11977948287.html
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アップル本はほぼすべて読んでいるが、この本はアップルの屋台骨となったジョナサン・アイブに焦点を当てたもの。ジョブス復帰前から復帰直後あたりの記述が特に興味深い。”外見と感覚だけじゃないんだ。デザインは、ものの働きなんだ”(P152)というスティーブ・ジョブスの言葉が印象的。良い作品。
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アイブとジョブズがいなければ今のApple作品はでてこなかった。
同じ時代にいられる幸せに感謝したい。
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アップルのインダストリアルデザイングループ(IDg)を率いるジョナサン・アイブの人物伝。尋常なく細部にこだわり続けるエピソードが随所に出て来る。復帰したジョブズと出会いジョナサンは存分に才能を発揮し、iMac,iPod,iPad,iPhoneなどを作り上げた。
デザインしモノを作ることが本当に好きなんだなあということが伝わってくる。これまでほとんど気にしていなかったけど、読み終わった後に自分の周りを眺めると「これらのモノも誰かがデザインしたんだろうなあ。どうしてこの形なんだろう」と気になってきた。
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結局他のアップル本と内容はあまり変わらない。前半のジョナサン・アイブ自身の話は目新しいのだが、あまり面白くない。ジョブズが登場してからは面白いのだが、目新しさがない。確かにジョナサンがデザインにこだわり、究極の商品を作り続けていることは分かったが、それも既知の事実。
例のサムスンとの裁判の中で新たに明らかになった事実があったので、それを本にまとめたのではないか。
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アップルのデザインチームのアイコン、ジョナサン・アイブの伝記。でも、最後にも触れらているアップルの秘密主義からアップル入社後の関係者のインタビューはあまり取れていない。このため、アイザックソンのジョブズの伝記『スティーブ・ジョブズ』やその後のアップルを追った岩谷さんの『沈みゆく帝国』の内容などから知られていることも多い。
ジョニー率いるデザインチームの強さがどこにあるのか垣間見ることができる。iMacやiPodも今見ると少しやぼったく見えたりもするのだけれども(自分だけ?)、その時々での必然性とこだわりがあるのだということがわかる。特にジョニー・アイブの「デザイン」が大量量産のためのイノベーションまで含めたものであることは当然のことであるけれどもあらためて認識することができる。
時々、「デザイン言語」という言葉が出てくるが、もっといい訳はなかったのかなあ。
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取り立てて深い話はないけれど、とても元気と勇気がもらえた。
メンバーが大きく変わることがなかったからここまで革新的であれた一方で、凋落が囁かれる中今後どうでてくるかいろんな意味で楽しみ。
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ミニマリスト
デザイン以外に興味がないことを公言しながら、組織の上位に名を連ねるのは、組織文化を最高のクオリティで体現しているからだろうか。
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神が与えてくれたとしか思えない、ジョブズとのコンビ。しかし、逆にアイブなきあとのアップルはどうなるのかと心配してしまいます。
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00年代以降のAppleの躍進を支えることになる、90年代のブルーナーのデザイン部門作りのあたりが一番面白い。デザイナとエンジニアのせめぎ合いとか。
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Appleファンならジョナサンやスティーブ・ジョブズのデザインに対するこだわりがよく分かる書。もう一度、じっくり読みます。
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亡きスティーブ・ジョブズとともにAppleを今世紀最大の企業の一つにまで成長を遂げさせた立役者の一人。
Appleの成功はスティーブ・ジョブズだけでも成し遂げられなかっただろうし、ジョナサン・アイブだけでも成し遂げられなかっただろう。
それほど二人が生み出した化学反応は周りの全てを巻き込み、ジリ貧だったAppleを持続可能性を持ち合わせた企業へと生まれ変わらせた。
本書の主人公ジョナサン・アイブはまだまだ現役のAppleのメインデザイナー兼インダストリアルデザイングループ担当上級副社長である。
まだ故人であるわけでもなく、現役引退したわけでもない工業デザイナーの伝記のようなものがつくられるのは珍しいことではないだろうか?
ただ、この20年のAppleとジョナサン・アイブの歩みはそれを一つの物語として纏めるにふさわしいものである。
本書では、ジョニーがデザインの道に進むに当たりその先導役としての父親の存在、彼はイギリスのデザイン教育のまさにデザインをした影響力のある人であり、ジョニーがただ完成の赴くままにデザインする芸術家肌ではなく、理論に基づき、形だけでなく素材、工程にまで真摯に向き合いデザインの中核とするようになるその基礎を作り上げた父親とイギリスデザイン教育の流れから物語が始まる。
この辺りはこれまで情報としてなかなか触れられてこなかった部分なので新鮮である。
そして、後半部分。
スティーブ・ジョブズのApple復帰から、ジョブズがジョニーを見出してからの怒濤の20年。
iMac、iPod、iPhone、iPadといったボクらのライフスタイルを変えてしまったガジェットたちの製品開発物語が続く。
ジョニーが率いるチームが生み出すデザインはどれもインパクトが強いものだ。
この強さというものは派手さとは全く違う。むしろ限りなくシンプルなモノに近づける。シンプルであるが故に機能がわかりやすく直感的といわれるもはやAppleのお家芸のガジェットが生まれるのである。
デザインを意識させないまでのミニマリズムこれが究極と言わんばかりの徹底したデザイン主導の製品開発でAppleは現在の唯一無二の地位を気付いているのだ。
さらにジョニーは製品の外見に限らず、内部構造のデザインはもちろんのこと、その素材、製造ラインにまでデザインの領域を広げてきたという。
こういった、直接製品の外見からは解らない部分にまで細心の注意を払っている工業デザイナーはそうそういないのではないだろうか?
このような裏方としてのインダストリアルデザインという部分は、本書では文字だけで残念なところだ。
本書はデザイナーを主役においた書籍でありながら、その製品群の図版が極端に少ない。
掲載されていても白黒写真である。
その当たりは判型の制限もあったのだろうが、メインプロダクトのカラー図版くらいは付けて欲しかった。
その当たりが残念である。
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本書を読むまでもなく凄いデザイナーであることは承知していた。だから、最高のプロダクトを生み出す人について、改めて知ったところで面白くないじゃないか…その程度の期待で読み始めた。
結果的に、予想以上に面白いドキュメントだった。スティーブとジョニーは、シンプルにシンプルに、突き詰めて突き詰めて、思考や創作をする。この2人を追体験することで、根源的な問いの重要性を改めて認識させられる。
彼らはアイデアを彫刻していくように、本質的な問いを見出し、多くの人にとっての最高の共通解に到達する。本書は僕の萎縮した思考回路に刺激を与えてくれた。
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これが、ジョナサン・アイブだ、と言われればそうなのかもしれないけど、淡々とした本。ただひたすらに、ジョニーのデザインした製品を並べて説明している印象。その「デザイン」の底に脈々と流れるポリシー、一本の筋を丁寧に描いているのだけれど、そこには「必然」のみがあり、ジョニーの人間としての努力や苦悩の跡が感じられない。天才とはこういうものなのか。
Appleが好きな方、ジョニーの製品が好きな方が、「なぜ好きなのか」を考えるにはいい本かも。本のタイトルは「ジョナサン・アイブのデザインとその哲学」みたいな感じの方が近いように思う。「スティーブ・ジョブズ」と比較してしまうからそう思うのかもしれないけれど、もっと人間としてのジョナサン・アイブを描いた本を期待してしまった。