紙の本
児玉さんを偲ぶ。
2016/06/26 20:06
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投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
児玉さんは生前こんな思いをしていたのか。
その記述の内容を読んでいると、いかにも児玉さんらしい人間像が
描かれている。
亡くなられた娘さんのことを悲しむ部分では辛かったのだろうなと
胸がつまる。
故人の人柄が偲ばれる一冊。
紙の本
こんな知的な俳優さん、もう登場しないだろうな
2021/10/05 21:30
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
児玉清氏の本を完読して思うことは、こんな知的で読書家の俳優さんはもう出てこないだろうということ、BSで本に関しての番組を持っておられたが、あんな知的好奇心にそそられる番組はなかった。ただ煩いばかりのバラエティー番組にはうんざり、そりゃ、テレビ離れが起きても仕方がないよ、あの現実では
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読書家なのは存じておりましたが、レベルの違いを痛感させられました。原書って…。
最後の章「日本、そして日本人へ」は、日々感じていることもあり共感しました。
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ミステリー好きな私としては、児玉さんの紹介されている文章自体にドキドキし、今すぐ本屋さんに駆け込みたい衝動が何度襲ってきたことか!
これからも上質でおしゃれな、紳士淑女なミステリーをたくさん読みたい。
「日本、そして日本人へ」は、年寄りの愚痴とはおっしゃっているが、すべてが共感できる事柄ばかり。
私の考え方が古いのか、ヨーロッパ的なのかはわからないけれど、日本は確かに幼いと思う。
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なんとまあよく読まれていることか.海外小説の面白さを書き下す行には,確かに嗚呼読みたい,と思わせる重力がある.一方で,後半のエッセィはどちらかというと自己満足的な筆致で,文章を書くと言うことに対する得手不得手というものが確かに存在することを確認できる.
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文庫化されたのを機会に再読。
巻末の佐伯康英氏の解説に納得。ジェフリー・ディーヴァーの作風の変化とヘニング・マンケルへの共感。
ディック・フランシス亡き後の「新・競馬シリーズ」を児玉氏は読まれたのだろうか?
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2015.3.7pm10:43 読了。ブックマートで購入。ふと目に付いた。エッセイ集。外国文学を中心に、自身が読んだ本で面白かったものを紹介している。外国文学ミステリが大半を占める。少数ではあるが日本語の本も紹介している。読んだことのない本ばかりだった。穏やかそうな外見とは裏腹に、舌鋒鋭く論を展開する場面も多い。著者に対するイメージはがらりと変わった。
洋書に対する思いに共感した。翻訳が出るのを待っているのは確かにじれったい!語学力さえあれば、是非まねしたい。
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児玉さんが、とても情熱的で驚いた
とにかく本が好き
好きな本を見つけたときの喜び
好きな作家や本について語るときのはしゃぐ感じ
恋愛ものもたくさん読んでおられたこと
驚きだらけだった
また、児玉さんが感じていた日本に対する疑問や不満について、
私が日本を出た理由がまさに同じものだった
いっきに親近感がわいた
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前半の書評に関するエッセイは一読の価値あり。本に対する氏の並々ならぬ関心、知識の広さには驚かされる。一方で、お気に入りの本を滅茶面白本と表現するお茶目さや、その面白本を読むときの内心について書いているところなど、本好きなら共感せずにはいられない部分も含めて、氏の新たな一面を知ることができるかもしれない。
一方で、最終章の文章たちはいわゆるお年寄りのお説教くさいテイストになっていて僕には全く面白くなかった。付け加えて言うならば、解説がひどい。
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故児玉清氏のエッセイ、書評集。
恥ずかしながら児玉氏が大の読書家で多くの書評をしていることを知ったのは比較的最近のことだ。
ある小説の解説が、何と的確かつ力強いことに感動し、解説者の名前を見ると「児玉 清(俳優)」とあった。なるほど「アタックチャンス」の児玉氏だけに力強さが有るのだと妙に納得し、何冊か児玉氏の解説読みたさに書籍を選んだ。
ところがしばらくして児玉氏の訃報を聞き、青天の霹靂、読書の大先輩を失ったとショックを覚えた。
海外ミステリーの紹介では、ところどころの「~だぜ。」とスギちゃんばりの決め台詞。ドラマ「HIRO」や「鹿男あおによし」での初老でありながらつぶらで悪戯心を隠し持つ少年のような瞳は、ミステリーへの好奇心からあふれ出たものだったのだろうと納得。
ああ、もっと長生きをして多くの本を紹介していただきたかった。と悔やみつつご冥福を祈るばかりだ。
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児玉清の遺稿集。最後の文藝春秋掲載物は老人の繰り言で残念。前半の書評集は、ごびが「だぜ」になるなど、児玉清でなければ許されないギリギリのところまで行ってしまってるものの、良い。
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児玉さん久しぶり~と声をかけながら手に取った。
児玉さんが読んできた中でインパクトのあった本について、一冊一冊章に分かれて書いてある。
読書記録でもつけていたのだろうか?と思ったが、私も読書を振り返るときその一冊を挙げることができた。ちょっとうれしかった。
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書評のあたりが良く
最後のあたりは、タイトルだけで
あまり興味がわかないので
ひとまず読まずに一旦読了とした。
ディック・フランシスやディーヴァーの話題が出てきたあたりがピーク
今、児玉さんが生きていたらどんな
本を勧めたかたなど色々と考えてしまった。
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2019/03/12読了
遺稿集とはいえ、しっかりまとまりそして読み応えのあるエッセイでした。
児玉清さんの本との人生観や思いが詰め込まれている。
なにより、面白い!と思わせる、本、物語の紹介の仕方はとても勉強になります。人に「面白そう!」と思われるような書評はそれ自体が面白いもので、なかなかかけるものではないし。
まさかの俳優人生、結婚、人生は不思議なめぐりあわせの連続であること。本好きな人から学ぶことは多いものです。
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遺稿集。一章で読書愛を感じ二章で沢山の推し本紹介、三章で氏の歴史を知り、四章は説教臭いと感じたがあとがきで納得。これほど本を愛した人はいないと感じた。