紙の本
同じ生き方はできませんが、茂左衛門さんを尊敬します。
2015/04/03 21:13
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投稿者:風戸槙 - この投稿者のレビュー一覧を見る
若干ネタバレがあります。
私事ながら先日たまたま真田家について調べる機会があり、その際に沼田藩のことも若干載っていたので、ああ、あの!と、教科書的な知識が血肉を持った物語に変わる感動がありました。
今からは想像もできないような厳しい暮らしだったんだなと思うと同時に、そんな時代に茂左衛門さんのような方がいたことに尊敬の念を抱きます。
少し残念だったのは解説の中で妻子も磔になった説が紹介されていたことで、作者自身のあとがきでならまだしも、他の方がその部分に触れてしまうのは蛇足のように感じました。史実がどうであれ、茂左衛門さんが義を貫くためには、茂吉くんが生きていてくれることが必要だったと思うので、「黄蝶の橋」という物語としては、他の結末はありえなかったと思います。
続きが出たらまた買いたいです。
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【美しさだけでなく、ひとの生き方を捜し求めた時代小説】時は元禄。子供たちはなぜ誘拐されなければならなかったのか? 事件解決に奔走するおりんは、藩政をゆるがす悲しい現実に直面する。
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本筋の更紗屋再建の方はひとまず置いておくとして、歴史上の重要人物がどんどん登場してきて、どんどん間口が広がり奥行きも増して面白くなってきた。史実はともかく、続きが楽しみです。
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葉室麟さんが歴史の解説をしてくれていました。息子や妻、百姓たちの生活を守る為、「義」のために自らを犠牲にする茂左衛門。夫と一緒に堕ちていく覚悟の松姫と信音。どうにもならなかったのだろうか、と哀しくなりました。
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ずっと町人のゴタゴタを描いて行くのかと思ったら、いきなり話がえらい大事になったりとか
五両を貯める為にこれから物凄く頑張るんだろうなぁと思ったら、越後屋さんが簡単に形見の着物を渡そうとしたりとか
色々予想を裏切ってくれるけど
そう来たか!と言う嬉しい驚きじゃなくて、形見の着物の件などは何かオカシクね?ともやっとする感じ
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第二弾
叔父に使われていた丁稚が奉公先の息子と共に誘拐された県から沼田真田家の内政と両国橋の架け替えの陰に泣く義に準ずる領民と藩主と奥方の葛藤
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更紗屋おりん雛形帖 シリーズ第2作目
五代将軍擁立のとばっちりを受けて、潰れてしまった「更紗屋」を立て直す為に、越後屋で奉公する、おりんの物語。
今回は、真田の分家 沼田藩の松姫の元で、奉公することになったおりんが、沼田藩の揉め事に巻き込まれる。
藩主、真田信利の悪政に苦しめられる農民の為に直訴する、磔茂左衛門。
そして、茂左衛門を匿う、松尾芭蕉。
祖父、真田信之の反対にあい、本家の後継者になれなかった真田信利。
その事が原因で、悪政を行う様になった、夫を、何度、諌めても聞き入れて貰えず、諦め「鬼の夫には、蛇の妻でよい」と、白無地の小袖を「いずれわたくしが着る小袖」と決意する松姫。
生活苦の沼田の農民が起こした誘拐事件で、幼いながらも、お店の息子の身代わりになった、元更紗屋の奉公人、飛松。
みんな「義」を心に抱いて生きていた。
実在の人物や、事柄が、随所に散りばめられ、篠綾子さんの、独壇場と言える。
おりんと桜木蓮次の関係は、どのように、進んでいくのか。
末続のおりんへの気持ちは?
次作品が楽しみである。
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更紗屋おりんシリーズ2作目
越後屋奉公を続けることになり、またさる高貴な御屋敷へ行くようになる。沼田藩のお家騒動に巻き込まれおりんはどうするのか?江戸時代の人々の色々な義をみる物語