電子書籍
狙いはわかるが超つまらない!not BL!
2015/09/29 16:18
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投稿者:モウ子。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人気のないの同人誌あたりでやっていそうなネタ。いや、BLとしてのエロチックさは皆無だし、ホームズを登場させた推理小説としての謎解きのカラクリも底が浅いのだから、もはや三流同人誌以下のクオリティだ! 本当につまらない! もったいぶった文章で英国のカノ時代の雰囲気を醸し出そうとしたのだろうが、それすらも出来ていないし、狙いはわかるが、「ええ!? まさかワトソンとホームズが!?」と驚きたい読者のかすかな期待すら叶えられていない、本当につまらない作品だった。お金と時間をどぶに捨てた気分。
紙の本
上品なBL
2016/01/11 20:02
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投稿者:春人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
古今東西、ホームズとワトソンの友情は様々な形で深読みされてきましたが、ローズ・ピアシー女史による『わが愛しのホームズ』は上品なBL。ホームズへの思慕を抱きつつ、時代背景も手伝ってそれを口には出来ないワトソン。そしてホームズもまた……という切ない物語になっています。描写も繊細で、ひょっとして本当に……!?という錯覚を抱いてしまうほど。特にトップ、ボトムの表記はないので、どちら派の方も安心して楽しめるのではないでしょうか。
2015年の新訳ということで、非常に読みやすい日本語になっています。ヤマダサクラコさんによるイラストの数々も美麗。ホームズとワトソンの関係を新たに追求する一作としておすすめです。
紙の本
My Dere
2024/01/08 05:49
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投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
なんちゃってシャーロキアンで
一時期パスティーシュを漁るように読んでいた頃、
こちらの作品どうしても手に入らなくて諦めておりました。
(初刊は1993年のもの)
そして、パスティーシュ漁りからちょっと手を引いた頃
復刊してたなんで(2015年に!)
モノクロームロマンス文庫に手を出すまで気がつきませんでした。
で、購入したのですが
なんかもったいなくて大事に積ん読状態になっておりました。
私のレビュー・評価にはその部分も入っているということで。
まずはこれはパスティーシュであることを理解していること
原典を読んでいること(少なくともこの話に出てくる事件の話は)
が条件で読むべき本だと思います。
(それと当時の英国の同性愛の状況とかも知っておいた方が
さらによしです)
とにかくワトソンのあからさまな懊悩ぶり(ぐだぐだぶり)と
ホームズの密やかな懊悩ぶりをひたひたと感じさせられる作品
ラストの付近の二人の涙の・・・にはくらくらしてしまいます。
原典の矛盾もなんとはなしに力業でねじ伏せているところもありますが
それはそれで良しです。
そして個人的にはメアリーの性癖(!!)
および性格・立ち位置がとても良くて
メアリーにこれだけ好感が持てるのは珍しいかと思います。
とにもかくにも長年の希望であった
この作品を読むことが出来て嬉しかったです。
紙の本
ちょっと同人誌チックな
2019/03/03 17:30
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投稿者:冬みかん - この投稿者のレビュー一覧を見る
20年も前に翻訳されたものの復刊。まずホームズを読んでないとよくわからないエピソードばかり。ともあれホームズの生きた時代背景や彼らの性格などは上手く話しに落とし込んで描かれているように感じました。
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存在を知ってから20年あまり、ようやく手元に置ける――復刊に感謝。期待通りのしみじみと感じ入る作品だった。
ただ、ごめんなさい……イラストレーターさんはけっして悪くないのだけれど――カバーや挿絵は、もう少し抽象的でいて欲しかったかな。
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二人とも愛おしい。
葛藤する二人、様々なことを鑑みて別れを決めたワトソン。
離れていた時が一番お互いのことを考えていたのかと思うと、もう言葉にならない。
自分の中からお互いを締め出そうとはしたけれど結局できなかったんだよねぇ。
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▼あらすじ
ベーカー街221Bの下宿で、シャーロック・ホームズとともに暮らすワトソン博士。
ホームズのよき理解者で事件の記録者である彼は、ホームズに対する秘めた想いを抱えたまま毎日を過ごしていた。 そんなある日、美しい夫人がホームズの元を訪れ、同居女性の不可解な言動について調べてほしいと告げる。 事件の解明が進む中で、ワトソンは自分とホームズの関係に向き合うこととなるーー。
ホームズとワトソンの関係に新たな光を投げかけた、ホームズパスティーシュの傑作、ファン待望の復刊!
***
面白かった…!!とにかくもう、面白かった…!!文句無しの★5です!!
ヤマダサクラコ先生の描くホームズのビジュアルがあまりにも私好みで表紙を見た瞬間、見事にハートを打ち抜かれ、迷う事なく購入したのはいいもののそこらのBL小説が可愛く思えてくるレベルの本の分厚さ(本編351ページ)に尻込みしてしまい、結局読むのをひたすら後回しにしておりましたが、こんなに面白いのならもっと早くに読んでおけばよかったと読み終わってから激しく後悔しました。本当になんて勿体ない事をしたんだろう…!
実のところ、読むのを後回しにしていた理由の一つにワトソンのビジュアルが忠実過ぎて微妙というのもあったりします。オッサンくさいと言いますか…(笑)
私自身、口髭キャラが好みでないので「髭が無ければ素敵なのになぁ」と些か不満に思ってたりもしたのですが、いざ読み始めてみるとストーリーのあまりの面白さにそんな事など直ぐにどうでもよくなり、時間を忘れて読み耽るあまり自分でも信じられないスピードで読み終えるという結果に。
読む前は何となく小難しくて読みにくいといったイメージがあったりもしたのですが、全然そんな事はなく、会話もストーリーの進み方も非常にテンポがよく読んでいて気持ちがいい、楽しい、と強く思えるほど素晴らしい内容でした。
BL的要素はかなり薄めですが、それでも十分満足出来たのはやはり、最後の最後に見せたホームズの“デレ”が大きかったと思います。
自分から突き放しておきながら、いざワトソンが自立する事を決意したら酷く動揺して薬物中毒に拍車がかかったり、その後もワトソンに辛く当たったりする非常に面倒な性格のホームズですが、これまでずっと辛辣な態度を崩さなかった彼だからこそ、ワトソンと数年ぶりに再開した時に見せた表情や、その後のワトソンに対する態度の変化にはかなり萌えさせられました。
特に再開した瞬間のキス(これはワトソンが衝動的にしたものですが)や、添い寝シーンにはこの作品最大の見所といっても過言ではなく、泣きじゃくるワトソンをホームズが慰めるシーンではいつになく優しい彼の態度に萌えながらも感動的過ぎてついほろりとしてしまいました。
それまでの緊張したムードが嘘のようにラストの方はとても穏やかで、事件もようやく解決の兆しを見せるのですが、そんな中、ホームズがワトソンにまた一緒に住んでくれるかと素直に同居を申し込むシーンではワトソンだけでなく私の心も救われた気持ちになりました。
とにかく希望の光に満ち溢れた爽やか��ラストで、個人的には大満足です。
時間を見つけてまた読み直したい…!
因みに私は原作未読で、テレビドラマ『SHERLOCK』やジェレミー・ブレット演じる『シャーロック・ホームズの冒険』を見たのがきっかけでシャーロック・ホームズという奇抜なキャラクターに惚れ込み、興味を抱くようになったのでホームズファンとしてはまだまだひよっこの部類ですが、これを機に原作を読んでみようと思いました。私のように原作には詳しくなくてもホームズとワトソンの関係は好き!という方にもこの作品はお勧めです。
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ホームズとワトソンが同性愛の関係だったら……というパスティーシュ物。
とても読みやすく、聖典とも上手く絡めてるので実際こうだったんじゃないの……?!と思ってしまうほど。
二人のすれ違いが多すぎて途中結構切なくなりましたが最終的には丸くおさまって良かったな、と。
ちなみに精神的な恋愛描写が多く、肉体的なことはほぼないと言ってもいいくらいです。
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シャーロックホームズには詳しくないので(犬のホームズは大好きでしたが)書き出しから意味がわからなかった…実在の人物かと思ったよ
いやにドロドロした雰囲気をつくられるよりもブロマンスでとどめてもらって一人で妄想したほうが楽しそう。事件ものとして読むには前知識が足りないし、ホームズ好きの腐女子向けかな。
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私はシャーロキアンではないので、これがどれほど原典に即しているのか、どれほど忠実な二次創作であるのかの評価はできません。
ただ、ブロマンスではなくロマンスであり、その点においては十分満足できるものでした。