佐久間象山 上 みんなのレビュー

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投稿者：ちこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、『蓮田善明日本伝説』、『地にかたちなく』、『昭和天皇伝説 たった一人のたたかい』、『われに万古の心あり 幕末藩士小林虎三郎』などの著作で知られる評論家であり、思想家でもあり、また作家、歴史家、思想史家としても活躍された松本健一氏の作品です。同書は、幕末の先進的開国思想家にして革命思想家だった佐久間象山の生涯を描いた一冊です。「夷(西洋)の術を以て夷を制す」と、究極の攘夷のための開国を唱え、吉田松陰、小林虎三郎、山本覚馬らが師と仰いだ幕末最大の知識人である象山の近代日本の国家戦略を構想したその生涯を丁寧に追っていきます。著者が晩年に執筆した渾身の作品です！