紙の本
怖い「小説」
2022/02/08 00:21
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投稿者:帛門臣昂 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今日日、よく書かれるのが実話怪談調の怖い話。少し時代を遡れば散見される創作怪談調の怖い話。そして、確固たる地位を得ている恐怖小説。そのいずれにも属さない怖い「小説」です。ただただ怪奇と恐怖が渦巻くものではなく、人間に対する本質的な嫌悪感や不安を書き切っています。
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綿矢りさ氏の独特の世界が存分に味わえる一冊です!
2020/05/30 12:26
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、 『インストール』や『蹴りたい背中』といった話題作を次々に発表され、文藝賞や芥川賞も獲得されてきた綿矢りさ氏の、奇妙な物語集です。同書には、自殺未遂をしたと噂される小中学校時代の女友達の病室を興味本位で訪れた私は、彼女が自宅のバルコニーから飛び降りた驚きの真相を聞くという表題作「憤死」をはじめ、不思議な物語である「おとな」、「トイレの懺悔室」、「人生ゲーム」などが収録されています。綿矢りさ氏の独特の小説世界が存分に味わえる作品集となっています。
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満足でした
2015/08/25 12:15
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投稿者:すずりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
森見先生のコメントがあって買った一冊。さすがです。筆力凄いです。これこそ文学だなって感激しました。
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初、綿矢作品
2021/06/07 00:41
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投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても読みやすい作品集で、世にも奇妙な世界観が自分に合っていて面白かったです。
[おとな]は、実際にあったことではないですよね?創作ですよね?と綿矢さんに訊きたくなる。あれだけ短い作品なのに、ふとした瞬間に頭に浮かぶ「ねぇ、おぼえていますよ」…悪いことはできませんね。
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どの話も怖いよっ。
タイトルの「憤死」はなんとなく笑ってしまったけど怖いっ。ホラー小説のような『怖さ』ではないのだけど読んでて「あれ?これ怖くない?あれ?」って思いながらどっぷりはまってしまった。いやー怖かった。
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2015.3.11読了 全作品子供時代の描写があったなぁ。トイレの懺悔室はホラーかと思った。人生ゲームがいっちゃん好きかも。
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「トイレの懺悔室」
なんと言う後味の悪さ。この前まで穏やかで心地いい本を読んでいたせいもあって、読了後の気の滅入りは半端じゃなかった。
寂しさから、誰かを支配したいという欲に囚われた老人と、青年。
「憤死」
綿矢りさお得意の女性の身の上小説。
お互いにお互いのことをどこか見下し、憐れみ、蔑んでいるのがわかる。
決して心から好いているわけでもないのに関係をきっぱり切れないのは自分が満たされていないからに他ならない。ということに本人たちは気づいているのかいないのか。
綿矢りさ、上手いなあと再確認させられる。
「人生ゲーム」
この短編の中で一番好き。世にも奇妙な、にありそうなお話。
不思議で、不気味で、結末は分かったような何もわからないような。
幼馴染の少年3人が、人生ゲームに呪われて一人また一人とこの世を去って行くお話。主人公だけはそれなりに人生を全うできたと思う。
人間3人いればそのくらい色んなパターンがあるよね。と思うと呪いでもなんでもないのかもしれないけど。
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自殺未遂したと噂される女友達の見舞いに行き、思わぬ恋の顛末を聞く表題作や「トイレの懺悔室」など、4つの世にも奇妙な物語。「ほとんど私の理想そのものの「怖い話」なのである。ーー森見登美彦氏」
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面白くない。私には。文章が頭に入って来ない。全部流し読み。
図書館で借りれてラッキーと思ったが、それより買わなくて超ラッキー
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「おとな」
つまらない変態おとなの話
「トイレの懺悔室」怖い話とは思わず読んでいたので最後のオチは楽しめた、流れもいい感じにできていた
「憤死」イタい友達の話。自分もこうゆう見てて楽しい友達は変人問わず好きだから共感した
「人生ゲーム」オチが読める奇妙な物語、たいして楽しくはない。
綿谷りさの書く爽快感が好きだったので読んだが、裏切られた感じ。
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『蹴りたい背中』を大学生の時に読んで以来の綿矢りさ作品。表紙とレビューを見ておもしろそうだなと思って購入。
「おとな」「トイレの懺悔室」を読み終わった時点で、完全にホラーだなと思った。夜に「トイレの懺悔室」に読んでしまったので、しまったと思った。霊的な何かが出てくるわけではないのだが、人間の闇が見える話でゾワッとした。
「憤死」は変わった友人が自殺未遂をし入院しているのを興味本位で見舞う話。個人的にはあまりピンと来ない話だった。こういう人もいるんだろうなーという感じ。
「人生ゲーム」はこどものころに友達と遊んだ人生ゲームに友達の兄の友人らしき人にマスに丸を付けられ、大人になってマス目に書いてある通りになっていくという話。
少しミステリーチック。
友達の兄の友人らしき人は死神か何かだったのか。他の友人のところにも最後に現れたのか。
行間が広く、文字が少なかったのですぐ読み終わった。
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表題作「憤死」のラスト2行しびれました。
誰の記憶にも刺さるノスタルジックの中からいつのまにか心臓がひやっとするような展開に連れ出されてる感じにぞくぞくします
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わーい綿矢りさの文庫新刊出てるー!表紙かわいー!今回キュンキュンできる話あるかなー?って気持ちで買ったし読み始めたからまさかの展開にビッッックリしたわ。ホラーやんけ。がっつり裏切られたけどめっちゃおもしろかったです!
トイレの懺悔室に至っては「えー!?えーーー!?」って言いながら読んだ。ゾッとする。人生ゲームは途中めっちゃ怖いけど読後スッキリ。憤死はあるある。嫌いな子ほどおだてて、調子のらせて、現実見せたくなるっていうか。でも無関心にはなれないあたりやっぱりその子のことが好きだし、だけど妬んでるんだと思う。難しいよ女の友情は。気味悪いよ。
でも一番怖かったのは森見登美彦の解説かな!自分が気付いていなかった恐怖に気づかされて「マジだ!!こわい!!」ってなった。ちくしょう…怖い…。
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おもしろかった...
表紙の装丁はポップなことこの上ないのですが、内容はゾクゾク、、世にも奇妙なお話の短編集でした。
コワカッタヨ...!
綿矢さんの小説は、身近で起こっていること、と思わせてしまう力がすごいと思うのです。
読み進めるうちに他人事とは思えなくなってしまう。
そして終盤でページがとまらなくなる感じ。冴え渡っています。
巻末の森見氏の解説も読み応えがありました。
なんというすてきな作家さんの組み合わせ!
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可愛らしい装丁に似合わぬタイトル。
思わず、書店で手にとってしまった。
これで、タイトルが明朝体だったりすると
印象も違うのだろう。
似合わぬのは内容も。
この装丁ゆえに中身の気持ち悪さが際立ち、
ドロリと読み手に纏わりつく。
怖くて面白くて、目が離せなくなる。