紙の本
身近に感じる数学
2018/10/25 11:20
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しょうちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
数学を題材にした小説の中でも、スピード感はあるように感じました。そのため、私は数学がニガテだったけれど、難しく考えずにテンポよく読み進めることができました。
『青の数学』のような青春の熱さ、『計算ノート』のようなキャラクターの濃さは(数学少年以外)あまりないけれど、そのぶん登場人物たちが身近に感じます。
よく10代の子が「数学なんて覚えてたって何の役にも立たない」というけれど、その数学を用いて数学オリンピックに出るわけでもなく、事件を推理するわけでもなく、日常に起こる小さな問題を解決していく様子は、「数学も役に立つかも」という気にさせてくれるんじゃないかなと思います。
個人的には、サブキャラの翔がお気に入りですが、それ以外の登場人物もとっつきやすくて素直な子が多くて、読者を選ばないんじゃないかなと思いました。
お話の中では「恋愛不等式」と、ラストで空港まで走ることになる文章の疾走感が好きです。
続きも読んでみたくなりました。
紙の本
最高!!
2021/08/21 18:11
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投稿者:omochi - この投稿者のレビュー一覧を見る
まだ1しか読んでいないんですが、とっても面白くて、
次の展開がとても気になります。
宙くんみたいな人に会いたいです。
紙の本
勉強にもなる!
2022/05/10 18:45
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投稿者:まお - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みながらいっしょに頭を使って、いい勉強ができました(笑)
最後はこうなるのかとワクワクしました。
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
の人は、やっぱり難しい問題を複雑に解く。
それを簡単にやってこその頭脳だと思うのだけれど、
きっと発達し過ぎてそれで十分簡単と感じているのだろう。
本書で言うと台形の問題はもっとずっと簡単にできる。
ただ最後の一幕は、
無理やり演出した感は満載ではあるけれど、
ガウス記号を使ったのはとてもよかった。
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説明理屈っぽいのについていければ。
2015/09/11 17:59
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投稿者:SeasideParadise - この投稿者のレビュー一覧を見る
本屋で見かけてなんとなく買うというのは久しぶり。まじめな数学の話やら、頭の体操クイズ的な話やらで、「数学で世の中を救う」と宣言する数学バカ(という言い方はどうかと思うが、数学は天才的なのに常識がないという設定の男の子なんで)と、平凡凡な女の子が、中学で放課後に「数学屋」さんをしてみるという話。なるほど、というのもあったけど、最初の話の数学的証明がすでに破たんしていたので(それは正しくないという証明なんだけど、論理が破たんしているという説明そのものがおかしいぞ)、えー?って思ってしまった。思いながらも流して読んだらあとはまぁおもしろかった。作者がそもそもそういう論理的思考回路のできる人なのね。
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数学でこんなにも青春を語れるものなんですね。
主人公が中学2年生というのもあって、扱われている数学もそれほど難しいものではありません。問題の解決に使われる計算や定理は、登場人物たちの身の丈にあったものです。ですがそれだけではなく、より高度な数学への扉もこの本では開けています。
この本は登場人物たちと同年代の人に読んでほしいかな。
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恋愛不等式におけるイコールの例外、着想がとても興味深かったし、遥と宙の関係をうまく表していて秀逸だと思う。
中学生にも理解可能な数論で展開されていくので、読みやすかったし共感できた。
ぜひ、ふたりの再会のドラマを読みたい。
恋愛不等式のさらなる例外を、この目で確かめたいと素直に思った。
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ノープランで本屋に入ったときに“呼ばれている”ような気がして買った本に外れはない、の法則発動。青春小説らしい鼻の奥がツンとなる感じはあるけど。
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第2回ポプラ社小説新人賞受賞作
デビュー作ながら各誌書評で大絶賛された青春数学小説、おまたせ文庫化!
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数学が苦手な中学二年生の遥の前に、不思議な転校生・宙がやってきた。
「数学で世界を救うこと」が将来の夢だと語る彼は、ある日突然、
どんな悩みでも、数学の力で必ず解決してくれるという、
「数学屋」なる謎の店を教室内で開店する。
はじめは遠巻きに見ていた遥も、店を手伝いはじめることに……。
どんな相談事も華麗に解決していくふたりだが、投書箱に届けられた
ある一通の悩み相談の手紙から、数学では解けそうにない「人の感情」という、
超難問にぶつかることに。
彼らは果たしてどんな答えを導くのか!?
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本屋で見かけてなんとなく買うというのは久しぶり。まじめな数学の話やら、頭の体操クイズ的な話やらで、「数学で世の中を救う」と宣言する数学バカ(という言い方はどうかと思うが、数学は天才的なのに常識がないという設定の男の子なんで)と、平凡凡な女の子が、中学で放課後に「数学屋」さんをしてみるという話。なるほど、というのもあったけど、最初の話の数学的証明がすでに破たんしていたので(それは正しくないという証明なんだけど、論理が破たんしているという説明そのものがおかしいぞ)、えー?って思ってしまった。思いながらも流して読んだらあとはまぁおもしろかった。作者がそもそもそういう数学論理的思考回路のできる人なのね。
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数学で問題を解決する数学屋さんをはじめた主人公たちの青春物語。
「数学が何の役に立つの?」という学生の時考えがちな命題に対して多少強引なところがあるけれど、答えを出しているのがこの物語だと思います。
続編も出ているようなので機会があれば読んでみたいと思います。
(以上、ブログ全文です。)
ブログはこちら。
http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4954336.html
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学校で習う勉強の中で「何に使うの?」が一番分かりづらいのが数学だと思います。素因数分解や三角関数、行列やベクトルとか、学生時代は何の役に立つか分からないそれを学ぶのが酷く苦痛でした。
私は就職した後、仕事の関係でそれらの用途をようやく知ることになったのですが、その用途を知っていたら数学の学習に対するモチベーションは大きく違っていただろうと思います。
そうした「数学の使い方」を軽いノリで知ることができるという点では興味深い本ではありましたが、「理解はできるけど理想論」的な解決策が多い印象。
その通りの結末を迎えていたら「都合良すぎ」とガッカリしたと思いますが、理想(計算結果)通りの結末を迎えることが無かったりするので、その点では説得力がありました。そういう過程を経ることで、数学屋さんこと宙くんの内面に何かしらの変化が生まれていったのかな、と想像しました。
強烈に惹き込まれたという訳ではないので、続編を今すぐ!という心境までは至っていませんが、遥と宙の後の関係なども気になりますので、いずれ続きに手を出してみようと思います。
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ラストシーンで女の子が走って男の子を追いかける作品は名作の予感。安直だけど。
最近、この手の小説が増えてきていいと思う。
この手のってのは、小説だけど内容がお勉強になってるっての。
何度も推すけど「浜村なぎさの計算ノートシリーズ」とか。
勉強は楽しいということを伝えよう、伝えるならば小説にしてストーリー仕立てにしたほうが面白い。
そういう筆者の姿勢が伝わってきて、読んでいると知らなかったことを新しく知ることが多い。
作者の経歴を見ると、東大卒数学オリンピック出場だそうだ。それはもう数学好きなんだろうな。
その好きを、どうやって読者に伝えるかとなると、説明役の登場人物に語らせ、聞き手役はほどほどに無知な配役にする。
この小説で取り上げられているのは、素数、図形の比、ゲーム理論、そしてガウス記号。
まず、数学が生活のなんの役に立っているのか、それを説明するのに素数が暗号の役に立っているということを簡単に物語にして語らせている。
詳しく知りたいならサイモン・シン「暗号解読」を読めばいいよ。
まず、数学が何の役に立つの?というのを中学二年ほ遥が尋ねる。
聞く相手は先日に転校してきたばかりの宙、最初の自己紹介で「数学で世界を救う」と宣言して、初日にしてクラスから浮いてしまう。
悩み解決のための数学屋を標榜し、クラスメイトの悩みを数学で解決していく宙と、それにくっついてるだけの遥だったが。
実はガウス記号[]なんてのを初めて知った。そんなもん習ったっけ?
ラストシーン、遥が宙に向かって投げたガウス記号に込められた意味が深い。
とっても面白かった。理系は小説書くべき。世の中のことを知るためには小説という形もいいじゃないか。
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時期外れに転校してきた少年は、数学で世界を救う、と
宣言してみせた。
連続短編で進んでいきます。
話の始まりである、グローブの話は…どうでしょう?w
相談する材料にする前に、自分で気付きましょう。
何という計画性の無さ。
とはいえ、食べても食べても~なお年頃。
友達が出てきたり、友達らしきものが出来てみたり。
平和そうな日々が続く、と思ったら、な最後。
唐突っぽい感じはしますが、小さくですが
それらしきものがちらほらと。
とはいえ、最後はちょっと急展開すぎる、かと。
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甘酸っぱいね(笑)。青春ですね~
もっと話が続くのかとおもいきや、急に終わった感じは否めません。宙が何故数学に興味をもつように成ったのかとか、日頃の宙の生活とか、もっと掘ることが出来るエリアは有ったんじゃないですかね。そう言う意味で、ちょっと消化不良。もっともっと続くお話が描けたと思います。