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投稿者:狂人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
めくるめくパノラマ世界…。こんな世界があったらカオスだろうなあ…。個人的には、白昼夢も大好きです。おすすめ!!
紙の本
壮大なスペクタクルから些細な日常まで
2020/03/04 11:53
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
嫉妬深い公務員を主人公にした、「接吻」も隠れた名作です。後先考えずに行動する夫と、したたかな妻との駆け引きにクスッとしてしまいました。
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長編「パノラマ島奇談」、中編「鬼」、短編「白昼夢」「火縄銃」「接吻」を収録。新版では文字サイズが大きくなり、解説が追加された。
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乱歩得意のテーマパークもの。他の作品にも同じネタを使っているので余程好きなのだろう。パノラマ島は今なら大人向けディズニーランドか、ユニバーサル・スタジオといったところか。
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凡人からすると悪趣味なものでも本人にとっては珠玉のものとなる。表題作の人見は悪党というより夢の求道者ともいうべき人物で財産を得ても信念を変えないところが特徴的。
個人的には「鬼」が意外な展開で面白かった。
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読了。
パノラマ島の描写が若干冗長に過ぎる感あるも、乱歩ワールド全開のパラノイア作品。この作品のアイデアも、後々スランプに陥った乱歩に使い回されることになるが、花火自爆のラストは白眉の出来(笑)。
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約20年ぶりに読んだー
この中では、『白昼夢』が一番好き。
短い作品なのに、インパクトがすごい。大正時代に書かれたのかと思うと、ドキドキする。本当にこういうことがありそうな時代なだけに、ワクワク感が起きてしまう。
今年は他に読む本がたくさんあるので、来年、乱歩を読み直ししたい。
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江戸川乱歩のグロテスクな感じが出ていて面白い、乱歩の探偵小説はあまり好みじゃないけど、醜悪で陰険な短編はゾクゾクする。
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自分好みのテーマパークをつくるとか、最高の引きこもりライフですよね。憧れます。
丸尾末広の漫画版も好きでした。
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積読になっていたものをやっとこ読破。
先に丸尾末広のマンガを読んでしまっていたので、内容はすんなり入りました。
自分とうり二つの人間の人生を乗っ取る。
江戸川乱歩版の「王子と乞食」なのか?
いつバレルともわからぬ焦燥感、それに反して長年思い描いていた楽園の建設。
人は満ち足りている時にこそ狂気をはらんでいくと思われる描写は相変わらずです。
他に収録されている短編の「白昼夢」はたまらなくグッとくる。
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あらすじです。
売れない小説家である人見廣介は自分とそっくりな(瓜二つな)大富豪の菰田源三郎が死んだと聞いた。菰田は癲癇で死んだがそのような人がよみがえるという話を聞いたことがあった廣介は、生き返った菰田を装って大富豪ゆえの財産を使い、廣介の夢通りの理想郷にする壮大な計画を立てた。
偽装自殺などを繰り広げ、生き返った菰田源三郎として菰田家に入り込むことができた廣介は騒動が収まってきたころに資金を使い理想郷である「パノラマ島」の建設に取り掛かった。(この島はとある「沖の島」を購入して創ろうとしている)
着々と計画が進む中、廣介は菰田源三郎が遺した22歳の美しい妻の千代子に菰田源三郎でないことがばれているのではと不安になった。ある日、千代子に菰田源三郎出ないことが見抜かれ廣介は千代子に惹かれていたが、殺害することを決意した。
「島(沖の島)で一緒に暮らしたい」と廣介は千代子を誘い、千代子もまた廣介に愛着をもっていたこともあり誘いに応じた。
二人はどこか現実離れしたような場所をいくつも見て回った。だがどれも目の錯覚を使った「パノラマ」だと説明した。このような説明を受けた千代子は疑いを持ち、廣介に話しかけた。ことがバレた廣介は「パノラマ島が完成するまでは死ねない」と言い、千代子を殺害した。
パノラマ島に勤めているという元編集の北見小五郎は人見廣介の書いた『RAの話』に出てきた情景にこのパノラマ島が酷似していると気づき、この源三郎は廣介本人だといった。そのあと『RAの話』のとおりに柱の中に千代子の遺体があった。この北見という男は菰田家の親族から派遣されたという。証拠も固められていたため、観念した廣介は「30分だけ時間をくれ」と言い、花火として打ち上げられ自殺した。
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死亡した瓜二つの富豪になりすまし、悲願の人口島で異様な光景を作り出すが、水中廊下含む、美しい富豪の妻と同衾したことで、別人と発覚してしまい、人口島で殺害して、柱に埋め込んだが、髪の毛が柱の外に出て見つけられてしまい、花火打ち上げ機に身を入れて、花火共々バラバラに打ち上げられて、死亡。人口島がパノラマワールド。読後感悪い。
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謎解きとか、瓜二つの入れ代わり設定等はどちらかというと付け足しで、パノラマ島のあくどい風景演出が、著者の書きたかったものなのだろう。
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パノラマ島の各エリアの情景描写がグロテスクなのに美しい。私にとっての耽美はこれだと思う。
現実では絶対に作り出せない光景を文字だけで表せて想像させてくれる江戸川乱歩はやっぱり素敵。
人見廣介の夢想家兼国王としてパノラマ島の美しい情景の一部として消える終わりに鬱屈さと美しさを感じてしまった。
乱歩のパノラマ島奇談を読んだ上で丸尾末広のコミック版を見るのもいい。
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成り代わりものだったんだ!とはいえ成り済ました側の心理描写には心もとない罪悪感と戸惑いが常につきまとってるように読める。遺体に触れるときの描写が丁寧だったなぁ。