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少女であったあの頃にどんな本を読んでいればわたしはまた違う感性を持った大人になっていたのだろう。本は大人になってから読み始めた。子どもの頃は本嫌いであまり読まなかった記憶しかない。宮沢賢治や夏目漱石の小さな古くささが読みづらく、読み進めることができなかった。
この本はあらゆる方面で活躍する著名人が少女から大人になる頃に読んだ本について物語っている。人の過去の記憶の中の読書録もなかなか面白い。
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めっちゃ面白かった!めっちゃよかった!!
多彩な10 人の女性たちをゲストに迎えた読書会の記録。
10冊の本全部読みたくなる!サンドウィッチも食べたくなる!!www
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ありきたりな書評じゃなく、読書会の雰囲気が漂うとても素敵な一冊です。まずもう題名が素敵です。詩だ…
そして、それぞれの方が題材にしている本に対する切り込み方が違うのが飽きなくて良いのです。
だらだらと書評を…,というのではなく、自分と対比させて語っていく人、自分の過去とリンクさせる人、これを機会にその本と向き合おうとする人、など。
こういう読書会に参加したいなぁ、と夢を見させてくれる。
いい読書時間を過ごせたことが嬉しい。
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あの、角田光代が訳した本(『Because I am a Girl―わたしは女の子だから』)みたいな感じがして、借りてみる。
これは読書会をもとにした本だった。巻頭にはこう掲げてある。
人は本を読んで未知の世界を知る。
新しい経験への扉を開く、かつて読んだ本、
読みそこなってしまった本、いつかは読みたい本。
少女が大人になる過程で読んでほしい十冊の古典的名作を、
さまざまに人生を切りひらいてきた
十人の女性たちと共に読んだ読書会の記録。
一冊目は、小林エリカと共に読む『アンネの日記』。その記録をまとめたなかの、小見出しのひとつが「ひとりの人間を通して歴史を知る」。『ヒューマンライツ』の8月号※に『生きて帰ってきた男』について書いたときに付けたタイトルが「ひとつの人生を窓に歴史を読む」で、ここにぐっと引きつけられた。
アンネの日記と自分の父の日記とそして自分自身の日記をもとに書いた本のある小林エリカ。いつだったか読んだあの『親愛なるキティーたちへ』を、『アンネの日記』とともに、また読みたいと思う。
阿川佐和子の読む『悲しみよ こんにちは』。このサガンの作品は未読だが、サガンの紹介を読んで、サガンは1935年生まれか!と思う。秋山祐徳太子と同年生まれ、そして私の父も同じだ。サガンが18歳でこの作品を書き、それがベストセラーになったからでもあるのだろうが、もっとずっと昔の人のような気がしていた。サガンが18歳だったとき、秋山祐徳太子も私の父も18歳だったのだ。
新訳を出した鴻巣友季子が読む『嵐が丘』。これも、ヒースとキャサリンという登場人物の名前くらいは知ってるものの、未読。この物語は、二つの家に起こったドラマをネリー・ディーンという家政婦が語り直すところがミソなのだ、というのに興味をもった。
▼とにかくネリーという人はあらゆること、あらゆる人を見ています。…(略)…使用人には、ある意味「人権」が認められていないような面もあり、「屋敷付きの家具として家政婦がついてきた」とネリーは最初に紹介されています。「家具人間」ですから、居ても意識されない。…(略)…見えない人間だからこそ、窃視者という特権的な立場になれるのです。(p.91)
『嵐が丘』は、4分の3くらいがネリーの語りなのだという。鴻巣の新訳で、読んでみようかと思う。
(8/28了)
※『ヒューマンライツ』8月号(No.329)
http://blhrri.org/info/book_guide/human/human_0329.html
1冊500円+税
※誤字?等
p.83 鴻巣友季子の紹介の最後、句点が2つ →1つトル
p.89 『嵐が丘』のリントン家とアーンショウ家の系図に書いてある名前と、本文に出てくる名前の表記がビミョウに違う。キャサリンの兄の妻が、系図では「フランセス」、本文では「フランシス」。
p.146 多分作家は怒り心頭に達し → 発し
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世界的に有名ないくつかの本の紹介をしている、いわゆる書評本だが、それぞれの作家の生活歴や心情から出てくる、作家の立場を見据えた書評になっている。
実在する人物と作家の関係が書いてあり、知らなかった親子関係を知るところもあった。
しかし、書評としては深みが薄い気がする。
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浅草の大好きな本屋で購入。
聞いたこともない作家や作品の名前を知ることができた。
読書から遠ざかっている生活だけれども、改めて読書っていいよなあと感じた。
知らない世界の面白さ、楽しみを教えてもらえた。
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目次より
アンネの日記 小林エリカ
赤毛のアン 森本千絵
悲しみよこんにちは 阿川佐和子
嵐が丘 鴻巣友季子
第七官界彷徨 角田光代
放浪記 湯山玲子
智恵子抄 末森千枝子
キュリー夫人伝 中村桂子
苦海浄土 竹下景子
女たちよ! 平松洋子
返却期限までに全部は読み切れなかった。また読みたい。
紹介されている殆どの本を読んだ事がなかった。それぞれの本への思い入れや解釈が面白いけれど、自分がちょっと疲れていたせいかあまり頭に入ってこなくて、期限など焦らずにもっと丁寧に読みたかった。
自分なら何の本を選んでどう紹介するだろう。
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手にした時は、アンネの日記、赤毛のアン、悲しみよ こんにちは、に惹かれていた。読み始めると、尾崎翠、林芙美子に強烈に惹かれ、苦海浄土では竹下景子の朗読が聞こえてくるような気持ちになる。そして、キュリー夫人の伝記を読むことが、勉強へのモチベーションになっていた小学生の頃を思い出した。それぞれの読書会で出されるサンドウィッチの味を想像するのもまた楽しく、読書しながらのサンドウィッチも今度試してみようと思う。