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日本とドイツと登場人物が交錯し、親と子が分かれ出会い、愛する人と分かれ再び出会い。長い長い話の中でそのめぐり合いが続く。
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第二次世界大戦前後、ナチスの台頭から終焉までを背景として、日本とドイツで繰り広げられる人生劇場。アドルフ・カウフマン、アドルフ・カミル、アドルフ・ヒットラーの3人を主軸に添えた、ドイツ人、ユダヤ人、そして日本人の悲しい物語。手塚治虫作品の中でも最も頻繁に読み返す作品のひとつです。文庫本に収録されている、関川夏央による解説が秀逸。
今年2008年は手塚治虫生誕70周年。『アドルフに告ぐ』に限らず、改めて各作品が再評価されることでしょう。
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壮大なテーマを、個人を深堀する形で描いて、人生や立場や正義をいろいろな角度で突きつけられる。とても面白かった。すごかった。多くの人々が盛大に火花を散らしていて、すごい時代があったものだと思わされ、そしてそれを精一杯描ききっている感じがすごい。コマが小さいページもメリハリがあって読みやすかった。語り部の峠が冒頭で錯乱していたとはいえ女性をレイプして相手が自殺、ところがその後、峠はけっこうなモテキャラで確かに魅力的で素敵な人物でもあった。そんな業の深い人間が語り部にすえることで、世界が多面的であることを示しているのかな。
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加納朋子「無菌病棟より愛をこめて」を読むと、著者のアニメやマンガ好きにシンパシーを覚えずにいられない。
ところが、病床で読むマンガ、視る番組、ほぼ私の守備範囲と違う。
たった二つ重なったのが、仮面ライダーオーズと「アドルフに告ぐ」。前者は食玩のオーメダルやカンドロイドを買い集めたものだ。
彼女が激賞する「アドルフ〜」の続きを読まなくちゃ、と下巻を開く。