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長かった。
2016/01/17 14:25
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投稿者:かず - この投稿者のレビュー一覧を見る
よくもまぁこんなに長い物語が・・心の描写が出来る物かと感心しました。
長々とした物語なのに読んでも飽きず、
幸せになって欲しいという私の密かな望みも、どうなっていくのか・・と、言う不安も全部程よいところに落ち着き、読み終わってみて、酷い心苦しさを覚えなくて良かったのが良かったです。
悲しい物語でした。幸せになれる人は少しでも幸せでいて欲しいと思いました。
紙の本
社会派作品もいいですね
2023/02/27 16:33
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
乃南アサの風紋(上下)の続編。母を学校の先生に殺害された被害者の娘・真裕子。一方、女性を殺害したとされ逮捕された加害者の先生の妻・香織。そして報道から逃れ祖父母のいる長崎で生活する大輔。この3人に新たな悲劇が襲い掛かる。7年の時を経てまた新たな事件が発生する。そして過去の事件から被害者家族・加害者家族を見守ってきた新聞記者の建部がいた・・・・・。
早く晩鐘(中)を読みたいですね。7年前のまま過ごしてきた真裕子が変化するところをみたいのですね。
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風紋(上・下)の続編。
7年後のそれぞれを描く
上・中・下の3冊
前回の犯罪加害者の奥さんは
気持ちよいほどの変貌を遂げる。
子供は祖父母へ預け
働いてはいるが自由奔放に生きる。
一方、被害者の娘は・・・
相変わらず心の傷が深く
ひと言で言えば・・・
ソロソロ立ち直っては?
と言いたくもなるが
たぶん・・・このかわらなさから
物語が始まるんだろう。
クドクド続くが
先が気になって
辞められない。。。
これが「はまる」と言う事だろう。
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『風紋』から7年が経過。加害者家族、被害者家族、事件報道の新聞記者にも同様に7年の月日が経ち、身辺それなりに変化している。そうした中で、中学生男子が撲殺される事件が起こる。この事件がきっかけで、何かが動き出す。
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Rさまオススメの乃南さん
風紋から7年後のお話。上中下巻の上巻。
内容としてはさらにとんでもないことになって先が気になるところ。
しかし、真裕子のその後が危うすぎて悲しいのと苛立つのともやもやしてしまう。
大輔の年齢とのバランスには自分の想像力が追い付かない。
二人ともこのあとどうなるのか?
一気に読むというより、じっくり読み進めたい。
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「風紋」の続編。
読むなら「風紋」を先に読んだ方が良いという
レビューを読んで、風紋から読み
上巻読了。
母の殺害事件から7年。
被害者、加害者たちのその後。
そして何も知らない加害者の子供が
当時幼稚園児だったのが小学生高学年となり
常にモヤモヤしたものを、心の奥底に育てながら
良い子でいながら計算高さを持ち合わせた
ちょっと恐ろしい子供に成長してるのが
とてもリアルに描かれている。
「風紋」を読み終えて、すぐにその後が知りたい!
と思うようなすごい作品だったので
既に続編が出ていて、間髪入れずに
続編に入れて、もう夢中。
当時の事件を追っていた記者が
偶然遭遇する恐ろしい事件が
これからどう当時の加害者と被害者と関わっていくのか。
もう、すぐに中巻、下巻に行きます!
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「風紋」では被害者の家族。こちらは加害者の家族に焦点を向けた作品。主人公は加害者の息子、当時幼稚園位だった子が小学校高学年になっている。私学の教師の妻だった加害者の妻はやはり落ちるところまで落ちてしまって、子供を実家に預けっぱなし。この息子は自分の父親については知らない。化粧が厚い時々くる“おばさん”が母親とも知らない。ひょんなことから自分の父親が人殺しと知ってしまう。その後、自分の妹を圧迫死させる。蛙の子は蛙なのか…連行される時、影で父親が涙を流すが、犯した摘みは計り知れない。浅はかな行動で全てが狂う
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被害者遺族だった真裕子が少しずつ幸せへと向かう中、
加害者の家族はどんどん不幸の方へと向かっていく。
結果、主婦殺しの高校教師は、
その息子の姿を持って己の罪深さを、心底悔いるのだが、
それは何ともつらい結末でした。
加害者家族も、被害者家族も、
どちらの家族もある意味、事件の被害者であり、
それはどこまでも、どこまでも、死ぬまで苦しめるという事を、
改めて感じた作品でした。
心の繊細な動きの描写は、
さすが乃南アサさんと言う感じでした。
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風紋の続きとは知らなかった。
失敗したら面倒だし、冷静に考えても、苦痛や恐怖は嫌だった。だから生きている。それだけだ。
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息子がいるから、読みながらどんどん辛くなってしまって、先へ先へ救いを求めて手が止まらなかった。なんと悲しい結末なんでしょう。これが現実なのかな。。。
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小学生の心情としてはかなり大人びててピンとこない…
真裕子は前回の風紋より人間味が出ててよかった。
前回は真裕子という人物像がつかめなかったから。
真裕子を取り巻く人間が勝手過ぎてそりゃー人間嫌いになるわ。
風紋で父と姉が散々クズだったけど、今回も反省してると思えない態度や言動で、私なら縁切りたくなるわ。
挙句に後妻や血のつながらない弟までできてるし。
よくあんな父親に再婚相手みつかったわ。
その弟もかわいげないし。
全体的に取り巻く人たちにイライラした。
けど、それなりにハマる。
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まさかあの時の加害者家族が、今度は被害者家族になるなんて…。7年前の事件が読んでいる方にも未だに未解決に感じ、あの時の被害者はいつかは幸せを感じる時を過ごせるようになるのか…。いろいろな思いを感じながら読んだ上巻。これから中、下とどう進み結末を迎えるのか。
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風紋から7年後、加害者と被害者の家族のその後を描いた名作。
母を殺された真裕子。新聞記者・建部。父が殺人者となった大輔。それぞれの人生は途方もない道筋を辿っていく。
レビューをわけていない為、3冊通した後の感想をわけて掲載する。
加害者の子供(大輔と妹)達は、祖父母の家で暮らし、父親が殺人犯である事は知らない。
母親も事件後、生活が大きく変化し、実家に子供を預けたまま。
少年はとても大人びており、少しずつ運命に導かれていく。
彼の描写は何処か危なっかしい。既に身体は大人と同様であり、周囲から少し際立っている。
少年の葛藤描写は少ない(葛藤というか、心理描写はたくさんある。)が、描かれていない祖父母の慟哭、母親の後悔はありありと感じてしまう。
不幸な人物達を更に不幸に描いており、被害者家族には救いがない。最後、父親は何を思い、感じたのだろうか。