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紙の本
ねばり勝ち探偵
2016/02/13 22:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のりちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ニューヨークの街の雰囲気がよく作品と合わさっている。なんと言ってもマット・スカダーがまったく手がかりのないところからこつこつと出来る範囲で事件を追っていくのがいい。思わず読むのに力が入ってしまった位段々と良くなっていった作品。
紙の本
先に映画を観てしまったので、映画との比較になってしまいますが
2015/10/10 03:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画『誘拐の掟』の原作である、マット・スカダーシリーズ『獣たちの墓』 “A Walk Along The Tombstones”を読んでみた。 原題は映画と一緒です。
映画を先に観てしまったので、どうしてもそっちとの比較になってしまいますが・・・小説の方はシリーズであることの強みを、映画の方はシリーズとして不可欠な部分をばっさり落とすことで非情さを際立たせた(因果応報というテーマを強調させた)という違いがありますね。 だからリーアム・ニーソンの孤独さ加減を期待していると、こっちのマット・スカダーには親友も恋人もいる、ということにたいそう驚きました(その昔読んだ『八百万の死にざま』の頃は彼はアル中だった気が・・・本作ではせっせと断酒会に通っています)。
前半のストーリーはほぼ映画と同じ流れですが、スカダーが犯人に近付いていく過程が全然違うのでした(時代設定が違うからそこは当然か)。 後半も人質交換のくだりはほぼ一緒ですが、その後の展開は映画の方がとても後味が悪い・・・。
原作の方ではマット・スカダーのプライベートが(そして彼の心情までもが)結構克明に描かれ、恋人に対してちょっと気のきいた台詞なんかも言ってみたりして、「・・・マット・スカダーってこんな人だったの!」と私の中のうっすらとしたイメージがすっかり覆されました。 シリーズを最初から読んでいないせいですけどね、映画版の方が好きかも・・・と思ってしまったりして。
ちなみに訳者の田口俊樹氏も「映画のストーリーはだいぶ原作とは異なるものの」と断りを入れつつも、リーアム・ニーソンを大変褒めておられた。
もともと、ハードボイルド方面は「無駄に人が死にすぎる」という印象があり、本格的に読み始めたのはここ7・8年ぐらい(スティーヴン・ハンターやマイクル・コナリーから入りました)。 もともとは本格ミステリ嗜好です。
原著は1992年ですが、2015年現在の視点で読んでみると、“快楽殺人者”の造形としてこれくらいは普通だなと思ってしまう恐ろしさ。 勿論現実ではない、という但し書きがつきますが、どんだけやばいやつ読んでんだろう自分、とうろたえるほど(そして世界中のミステリ作家もどんどんエスカレートした犯人像をつくりだしているのですね)。
訳者あとがきによれば本作『獣たちの墓』を境に、その後は恋人のエレインとの同棲を経て結婚、断酒会(作中では<AAの会>という)にも通い続け、探偵業も続けるが慈善団体に寄付までする円満夫婦となるそうで・・・「えーっ、それはちょっと」みたいな気持ちになるのは何故かしら。
ローレンス・ブロックは物語の運びと語りのうまさで、これといって超絶技巧がなくても“読ませる”タイプですが、主役のキャラ変更は最初からシリーズを読んでいない者にはつらいかも(かといって変化がなければないで面白くない、というのもわかるのですが)。
しかし一作目から付き合う気力がないぜ・・・(だってシリーズ全作、本屋どころか図書館探しても手に入らないんだもん)。
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