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文庫 処女義母

文庫 処女義母 みんなのレビュー

  • 鬼頭 龍一
  • 税込価格:5254pt
  • 出版社:フランス書院
  • 発行年月:199607
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紙の本

設定がほぼ全ての良好な読後感

2017/04/26 21:00

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る

初老で子持ちな弁護士の後妻として結婚したヒロインに訪れた初夜はアクシデントによって果たされなかった、という設定がほぼ全てなのだが、それ故にファザコン気味な年上好みだったり、性には興味津々なれど生娘の操を大事にしていたりといったヒロインの細かなところにもしっかり目を向けた作品だった。

再婚にして新婚の夫は冒頭に出てきて以降、病室の存在となり、基本的には若き処女義母【舞香】25歳と16歳になる息子の2人で進んでいく。ただし、夫の勤務先の秘書にして舞香の長年の友人でもある【沙英子】が官能的な彩りとクライマックスへの契機となる役割で出てくる。

全11章のうち第一章(舞香×夫)と第二章&第八章(沙英子×息子)を除く8章が「舞香×息子」に費やされている。舞香とは異なり若者好きな沙英子が年上お姉さんの余裕を見せて蠱惑的に誘惑するのが魅力たっぷりだったので出番がもう少しあっても良かった気はする。しかし、あくまでも夫に捧げるつもり満々だった「初めて」が行き場を失ったことで悶々とする舞香と、そんな舞香へ秘めた情を傾けていた息子との距離がじわじわ近づいていくことにスポットを当てた作品なのであろう。

元より自慰もお盛んだった舞香だけに息子とはちょっとしたきっかけからボディタッチに手淫・口淫までは割とすんなり進む。しかし、「初めて」は夫と遂げたい思いが強く、その先へはなかなか進まない。息子もそれは承知しているのだが、沙英子とのめくるめく経験から大人のオンナを知ってしまっただけに想いは募る。こんな行き場のない2人が選んだのはお尻である。生娘が先にお尻デビューを果たすのも変な話だが、自らの矜持を全うする舞香の強い意志が招いた結果と言える。

肝心のゴールへ辿り着けないことから横道に逸れてしまい、ここからは緊縛に飲尿といった作者らしい要素が続け様に飛び出してくる訳だが、沙英子への嫉妬心から淫らさに拍車がかかる舞香と、煽られるように責めを施す息子が描かれていく。

しかし、互いの想いが最高潮へと達した時に訪れたその瞬間は病院から訪れることになる。夫(父)の危急の事態に何をヤッているのかとも思うが、守る理由を失った舞香と想いが積り積もった息子の2人が遂に最後の一線を越える、その喜びをドラマチックに描くためには致し方なしと思う他ない。

この作者には「処女」と名のつく作品が他にも幾つかあるが、自分の知る限り本作は良かった方だと思う。

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