紙の本
関西弁の軽妙な語り口を多用した物語り風の進め方や、難しい問題をバッサリと単純化して説明し、何処までは読み飛ばしても結構とアドバイスまでいれる懇切丁寧さ(手抜き受験対策みたいですね)。
2016/12/09 09:17
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
難しいものはやはり難しいの典型的書籍であった。関西弁の軽妙な語り口を多用した物語り風の進め方や、難しい問題をバッサリと単純化して説明し、それでも理解困難と思われる人には何処までは読み飛ばしても結構とアドバイスまでいれる懇切丁寧さ(手抜き受験対策みたいですね)にも拘わらず、やはり難しいものは難しいのである。とは言っても、本書は量子コンピュータに関する本としては平易に解説した良書であることは間違いない。少なくても、量子コンピュータが「凄いらしい」ことは理解できるのだから。その辺は最終項(296~298)に簡単すぎるきらいはあるがまとめられている。ちょっと残念なのは、肝心の「量子コンピュータとは何か」の説明が物足りなかったことと、本書の核心である第7章「D-Wave」の説明が物足りなかったことである。さて、従来から考えられてきた量子コンピュータとは異なる形で量子コンピュータを実現したという「D-Wave」なのだが、その違いや原理が今一理解できないまま読み終ってしまった。再度読み直すべきとも思うのだが、暫く頭を冷却したい気分です。
さて、大失敗の巻。本書を本屋で見つけた時、これは量子コンピュータの最新情報で高度なものと勘違いしてしまったことである。よって、かなり前から温めていた507:『量子コンピュータとは何か』(2009年)を先に読んで基礎知識を用意したうえで読む戦略を立てたことである。何と、本の内容からして本書は初歩的入門書であり、507:『量子コンピュータとは何か』(2009年)は高度な専門書に近いものであったことである。戦略ミスは痛かったです。
電子書籍
一種のアナログコンピュータだって?
2015/09/30 08:27
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投稿者:tai - この投稿者のレビュー一覧を見る
量子コンピュータについて概略を知りたかったが、実に興味深かった。
高校生のとき、電子工学に詳しく、後に惑星探査機の開発に進んだ大学院生にLSIを使ったコンピュータのそのまた次世代コンピュータはどんなものになるか聞いてみたことがある。
この本を読んで、そのときの説明がまさに量子コンピュータの概念だったとわかった。(ものすごく抽象的な説明だったが・・)
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量子コンピュータに限らず、きちんと一般的なコンピュータの解説から説き起こされており、コンピュータとはどういうものなのか、の解説になっている。
これだけコンピュータ(スマホも含めて)が生活に入り込んでいる今、一般教養としてひろく読まれるといいと思う。
IT 業界にいる人でも知識の整理を兼ねて読んでみるといいのでは。
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量子コンピュータについては、別に分かりやすくない。コンピュータという切り口での数学・物理学史という意味では面白い。
あと、イラっとくるくらい関西弁使っているのは勘弁してください。ちっとも分かりやすくない。関西圏の人は、いいのかもしれないけど。
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バベッジやチューリングなど現代のコンピュータを形作った偉人を数多く登場させ、コンピュータの歴史を振り返るところから話が始まり、コンピュータの基本的な動作原理なども説明して、量子にたどり着く、量子とはエネルギーやモノなどの最小単位で粒子でもありかつ波でもあり、その存在は確率的との説明を研究者を紹介しつつ説明する。途中、暗号の話(チューリングが活躍する)も挟んでいよいよ量子コンピュータ、カナダのD-Wave System社が世界初の商用量子コンピュータを開発したが、この分野では日本の技術も使われているとのことです。また、2015年2月には日立製作所がアニーリング(計算結果を揺すって計算を繰り返して最適解を求める)専用の集積回路を作ったとのこと、日本の技術に期待できそうです。量子についての説明がやや足りない気がしました。
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量子コンピュータの本だけど、半分ぐらいはコンピュータの歴史についての本。
世界で一番安全な暗号を解く方法が開発されるっていう話でサマーウォーズを思い出した。あれって結局、なんでセキュリティ破かれたんだっけ? 人間が計算できる程度だったような気がするけど……。
アンティキティラ島の機械というのを初めて知った。紀元前2世紀ごろの機械だけど、千年以上後の機械と変わらない精密さだったらしい。技術をオープンにしていたら、歴史は変わっていたのだろうか。
ところで、シュレディンガーが同時に複数のことについて成り立つとは考えにくいという立場だったことに驚いた。シュレディンガーの猫って、そんなことはありえないという意味の仮想実験だったのか……。
それと、巡回セールスマン問題は、アナログコンピュータなら素早く溶けるという話に驚き。なんか分からないけど、この技術をデジタルの世界で実現できないもんだろうか……。
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量子コンピュータってSFの世界にしかないと思ってたら実現していたとは驚きである。
内容の分かりやすさはあると思うんだけど、個人的に口語体は苦手だー!って内心で叫びつつ読んだ。
近代の科学者の天才っぷりって怖い。
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量子コンピュータへのアプローチを計算とは何かというところから分かりやすく解説してあります。過去から現在までの数学界の偉人達の色々なエピソードも興味を引き立てられます。
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物理学や数学のいろいろな偉人の業績という正統なエピソードもそうですが、そういうひとたちのちょっとした余談的なエピソードも面白かったりしました。いろいろな天才がいるなあ、という。たとえば、フォン・ノイマンという、現代のコンピューターのあり方を作ったような学者は、8ケタ同士の掛け算を暗算できた、という逸話にはへえ!と驚きました。そういう読み物のところが面白いのですけれども、先述のように、やはり数式などを考える部分は厄介ですし、量子アニーリング技術の説明のところなども難しくてちゃんと理解できなかった。そういう部分をしっかり理解する読書にならなくとも、うっすらとでも掴めればいい、さらっとでも量子コンピューターを知りたい、という文系のひと、つまりぼくみたいなひとには、まだぎりぎりで読めるかなとは思いました。難しいところがあることを承知で、手に取ってほしい本です。
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計算とは何か、コンピュータがやってること、量子とは何か。
とっても判りやすくて面白かったが、肝心の量子コンピュータは最後1/4位で、しかもそこが判らんかった。
あと、変な関西弁での自己ツッコミは、リズムも狂うし邪魔なだけ。
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読みやすいが、説明を簡単にするためにイメージでの説明を多用しているため、かえって理解しづらいところがある。
また、幅広い知識を披露しているが間違いも多い。
ナホバ族→ナバホ族、真珠湾攻撃で暗号がバレていた→そういう説も無いことはないが、普通言うなら、ミッドウェー海戦の紫暗号 など
理論部分にもきっと誤りがあるような気がする(証明できないが)
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コンピューターが作られるまでの歴史・数学の歴史・暗号・量子とは何か?など盛りだくさんの内容。文系にもわかるように解説してくれている。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file7/naiyou25901.html
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なんだかんだで、やっぱり難しい。
量子コンピューターってなんだろうっておもってたら、
パソコンやら暗号やらなんか、遠い。
最後にようやく本編に入ったらすぐ終わる。
というか、素直には理解できない。
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【由来】
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【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
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【目次】
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300ページ中、量子コンピュータは後半70ページだけでした。その部分もネットのページの方が分かりやすい。
関西弁と相づちがとにかくウザい。