紙の本
ずいぶん行ってないニューヨークの街を思いつつ読む。
2021/08/09 18:57
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
2008年単身ニューヨークにやってきて住み始めた著者が、NY在住4年目の2012年からの暮らしを描いたエッセイ風漫画。好きな街で、観光で何回か言った経験もあるけれど、著者の描くその街は、まったく知らない光景で、旅情を誘う。何気ない表現が、時々哲学的だったり、日本に帰国した時の街の見え方が興味深かったり、読みどころがすごく多い一冊だった。冒頭、コインランドリーに出かける著者が、「道の反対側をそういえば踏んだことがない」と思うシーンから始まるが、エンディングでは、「ニューヨークの街には踏んだことのある場所がずいぶん増えた」としめられていた。こういうこだわり方がすごく好きだなと思う。
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ニューヨークに住むアーティストのエッセイマンガ。
山崎まどかさんがおもしろいとツイートしてたので、読んでみたら、おもしろかった。なんというか、ニューヨーク生活を描きつつ、華やかっていうんじゃなくて、落ち着いているというか。絵がわたしにはなんとなく高野文子さんを思わせる感じで、ニューヨークっぽくない(?)地味で素朴な感じというか。
著者の恋人の話が好きで、彼が日本語勉強してて、「ふ」が鳥が飛んでるみたいでかわいいと言ったとか。
心配性な著者がそわそわしていると「心配ごとがあるんだろう? 話してごらん」って気づいてくれる(いいな!)ところとか。
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在ニューヨークのアーティストである著者のエッセイ漫画。NYでの日常を一人称で語りかけてくれる。
海外にいるとある意味で感性が研ぎ澄まされるのだろうか、何気ない風景にも意味があるような気がする。
そして同じような感じ方を知ると何となく嬉しくなる。
NYという街を刺激的な街、観光地的な街として捉えるのではなく、飽くまでも生活の場として、そして、とてもいい感じの距離感で付き合い、描いている。
(いい感じの距離感が無いと、この街は疲れてしまうのだが。。。)
漫画の最後にある一言、これ斬新的だけれども、毎回クスッとしてしまう。
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ニューヨークで考えること。日本で考えること。この著者の考えてること、場所を問わず知りたいと思わせる。面白い。
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実にユーモラスに、かつリアリティーをもってニューヨークの暮らしを想像させてくれる良書だった。
このくらい力を抜いて生きていけたらいいな
日常の魅力を、人に伝えるってすごく大事。
そういう感覚をもって暮らしていきたいな。
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本屋さんの旅行ガイド辺りにあったけど、
エッセイ的なマンガです。
読んでて、ほんわか癒されました。
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何気ないニューヨークでの日々。
何も起こらないのに、なんでこんなに魅力的なのかな。絵という才能ひとつでどこでもやっていける素敵さ。
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違うカルチャーの中で生活すること。その刺激を受けることと、その刺激が当たり前になること。…こういうことがまたしたくなってきた今日この頃。
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外国の観光名所の紹介とかではなく、近藤さんの生活に密着している内容なので、外国で暮らすことのリアルが知れます。
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マンガでも読めるのが楽しい。20年ぶりにNYへ行きたくなった。マンハッタンだけでなく、暮らすように滞在したいと思っちゃった。
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すっごい読みやすくて面白い。
この漫画家さんは実は初めて知ったけど、絵がとても好き。
だけどアーティスティックな作品だとちょっと怖い。
サザエさんとかみたいに(笑)手書きの文字になってて、これまた読みやすいキレイな字。こういう字とっても好き。
この作品自体が好きだな~場所もニューヨークだし。
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2018.8.25
ニューヨークでの日常を綴ったエッセイマンガ。
初読みの方だったけど、好きな感じでした。
ほんと、アーティストの方ってすごい。
何気ない日常をこんなにも素敵に描けるなんて。
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会社のお昼休みに毎日他人の旅行記を読み漁っている人間としては、Twitterのタイムラインにちょくちょく流れてくるこの本は現実逃避になるかと思い、Kindleて購入。
まず、手描きの文字がいい。絵もほっこりする。読めばハッとする。本を読むことも旅をすることも、自分の想像と経験の外からはみ出してみるという意味ではとても似ている。だけどこの本では、ニューヨーク(の郊外)で暮らすということの色々、例えば食べ物や近隣のおっさんや暖房システムやら、好きになりながら驚きながら、そして同時に意識にも上らないほどに慣れていきながらの様々が込められている。
それは今ここに暮らしている、書きようがないほどに平坦で気づきのない毎日と同じように過ぎている一日の連なりであるはず。だけどそれが何か特別なものに感じるのは、それができる、しようとする近藤さんの眼があるからだ。
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外国で暮らす日本人が描いたマンガはたくさんあり、名作も多いが、これもなかなか良かった。
やっぱり現地で恋人ができると言語力は飛躍的に上がるようですね。フランスで恋人ができなかったじゃんぽーる西がフランス語が上達しなかったのは仕方がないのだ。
ニューヨークという、パリとならんでお洒落な(日本人がビビりそうな)街に住みながら、淡々としてるのもいい感じ。夜や危ない場所への外出に気を付ければ、自分も住めるんじゃないかと思ってしまう。ニューヨークにいても人は食べたり、洗濯したりし、そこに喜びも有ればめんどくささもあるのはおなじだな、と。
「生まれ育った環境は、頑固にしみついていて、忘れようとしても忘れられない。「日本とは縁が切れない」と思うから外国で暮らしていけるのかもしれない。」(P75)
画力はとても高く(美大出、画家としても活躍中らしい)、何となく高野文子に似ていて、そこにも好感を持った。
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2019.4月。
新しい場所でのひとりの生活。自分は自分だけど、新しいものだらけの中で、少しずつ皮がむけるような皮をかぶるような落ち着かない日々。ひとりだなって思う。でもその不安感がちょっと楽しくもあり。近藤さんの絵や字、感覚が好み。じわる。