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紙の本
戦闘場面はワクワクするのだが、その間の旅の話などが少々冗長なのが気になったです。
2016/12/12 10:30
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦闘場面はワクワクするのだが、その間の旅の話などが少々冗長なのが気になったです。
出だしが少々退屈だが、上巻も中盤に差し掛かる辺りから、山の者同士、武田忍軍「かまきり」、上杉忍軍「軒猿」、更に中立的立場で伊賀者が関わり、その後では風魔まで関わって面白くなってくる。ただ、地理的記述が極めて詳細なのに反して地図があまりにも大雑把で地理的関係が良くつかめないのが残念。時代は武田信玄と上杉謙信が勃興期にあり、旧大勢力である北条や今川などがそれらを取り巻いている。本作では、武田信玄と上杉謙信との勃興期の対立関係が中心となっており、山の者に攫われた太郎(武田信虎の息子)の行方が絡んでくる。基本的には誰にも臣従しない無坂(初老)・二ツ(20代)を中心とした山の者たちだが、逆にその自由な活動から様々な勢力と結びついており、各勢力からみるなら敵と通じていると見られても仕方ない立場ながら、不思議と許容される辺りが実に面白い描かれ方である。とは言え、現場としては、多くの仲間を倒されて仇敵と付け狙う武田忍軍「かまきり」との闘いは続き、当初、中立的立場と思われた伊賀者(飛び加当、次いで鶴喰)が敵となって現れ熾烈な戦いを展開する。相変わらず戦闘場面はワクワクするのだが、その合間の旅の描写が少々冗長で、先にも述べたが地理的記述が極めて詳細なのに反して地図があまりにも大雑把で地理的関係が良くつかめないためかなり疲れます。本作は、無坂たちが何故か心を寄せる武田の小夜姫(諏訪御料人=武田信玄の妻)が亡くなったところで終わる。この小夜姫の息子が武田を滅亡に導く武田勝頼であり、武田滅亡の折に勝頼の遺児・若千代が再び山の者に守られることになるという展開らしい。
170:死地(七ツ家)(2002)、169:血路(七ツ家)(2005)に始まり、166:嶽神(2012)、364:嶽神伝 無坂(2013)、553:嶽神伝 孤猿(2015)と続いてきた本シリーズであるが、山の者を軸とした壮大な歴史絵巻としてまだまだ続きそうである。引き続き期待したいですね。
電子書籍
長谷川卓氏得意
2016/03/28 13:37
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投稿者:jyue - この投稿者のレビュー一覧を見る
長谷川卓氏得意の山の民本です。長谷川氏は色々執筆されてますが、山の民物はこの他にもあり、山の民の生き方や嶽神、という高みを描いています。忍者アクション、という切り口も出来ますが、それだけではない生き方という切り口が心地よいです。
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