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この本の著者の武田氏の本は何冊も読んできましたが、歴史関連の本ばかりであったので、このようなビジネスに関する本を出されているを知りませんでした。
歴史の研究をしながら、この様な本も書かれている多才で羨むばかりですが、この本では、ビジネス・人生がうまくいく100個の法則を6つの観点から紹介しています。武田氏か選び抜いた法則の中から、私は更に自分なりに工夫して活用してきたいと思いました。
以下は気になったポイントです。
・引き寄せの法則:何かを実現したい、叶えたいと思うならば、「100万円が欲しい」と漠然と願うよりも、100万円を手にしたらどうやって使うのか、その使い道を具体的に思い描く方がより効果的である(p11)
・マーフィーの第一法則:人は得てして、失敗の危険が成功の可能性よりも低ければ「大丈夫」と考えてしまう、しかし、どんなに低くておも失敗の危険性がある限り、失敗は起こり得る(p17)
・現状バイアスの法則:人は現状を変えることに負担を感じる=現状バイアス、半分の学生にはマグカップを無料で、残りには与えなかった時、いくらだったらマグカップを買うか、を問うたところ、カップを持っている学生の方が市場価格よりも高い売価を提示した(p19)
・後悔回避の法則:失敗したこと、に対する後悔は時間が解決するが、「やらなかったこと」に対する後悔は時間と共に増幅する(p26)
・ピークエンドの法則:人は経験したことのすべてではなく、ピーク時と終了時の経験に強く影響を受ける(p33)
・孫子・強い国の5つの条件:社員一人ひとりが会社の方針に共鳴し、全社員が共通の目的に頑張っている会社の方が強い。5条件:1)戦う時と戦ってはいけない時を知っている、2)兵の用法(上手に部下を使う)、3)国全体の心がまとまっている、4)万全の準備、5)有能な指導者が存在、君主が口を出さない(p38)
・ヘッブの法則:人は何度も同じことを繰り返し行うことによって、記憶力が向上する(p57)
・ゴットマンの法則:結婚生活を成功させる7つの法則、長続きしない原因として、非難・軽蔑・自己弁護・逃避がある(p60)
・ウィンザーの効果:当事者や近親者よりも、第三者からの褒め言葉の方が説得力がある(p62)
・ウォーカーの法則:時間の価値=(人の賃金x(100-税率)/100/生計費)、所得が上がり時間の価値が上がる人ほど、自分の時間を使わずに、他から買うという選択をする(p66)
・ピーターの第一法則:自分の無能さを評価されるポストに達していない平社員、一般社員が動かしている(p84)
・ロングテールの法則:売れない80%が、売れる20%を超える利益をもたらす、「80対20の法則」で軽視された、不人気であまり売れない商品でも多くの利益を出すことができることを教えている(p89)
・ランチェスターの法則:敵味方の状況が分からない場合、戦闘能力=武器性能x兵員、整然とした戦いの場合:武器性能x兵員の2乗、兵員を社員数、武器を商品に置き換えて���ると、大企業は正面攻撃、中小企業はゲリラ戦(p100)
・清水の次郎長の人心掌握法:人前では部下を絶対に叱らない(p106)
・返報性の法則:最初に断られるとわかっている無理な要求をし、相手に断られてから本当に受け入れてもらいたかった要求を伝える(p129)
・アンダードッグ効果:弱いものこそ応援したくなる、これの反対が、バンドワゴン効果(p136)
・AISASの法則:ネットでの購買行動のプロセスとして、注意→関心(Interest)→検索→行動→共有(Share)がある(p144)
・ホイラーの第一、第二法則:ステーキを売るな、シズルを売れ、が第一法則、「短い文章ほど印象に残る」、が第二法則(p152)
・ホイラーの第四法則:これをどうですか?ではなく、どちらがいいですか?と勧める(p156)
・バーナム効果:占い者があたるかどうかは、配偶者の有無、兄弟の数、職業等の個別事情を当てることができるかが目安(p204)
・ジャネーの法則:主観的に記憶される年月の長さは、年少者にはより長く、年長者には短く感じられる。50歳の人にとって1年は人生の50分の1だが、5歳の子供にとっては5分の1なので(p221)
・時間が経つのが早く感じる理由には、毎日同じことを繰り返していると生活に新鮮味がなくなってしまうこともある。マンネリ化を解消すれば、子供時代のような時間を過ごせるかもしれない(p221)
2015年11月22日作成