紙の本
俳句入門書
2016/01/20 21:14
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投稿者:狂人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
俳句って、きまりとかムスガシそう…取っつきにくそうと思っていましたが、この本は楽しく読めて俳句の勉強にもなるから俳句が書けそうな気になりますね。
紙の本
シロートにも興味深い俳句の世界
2015/10/06 11:11
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投稿者:JM - この投稿者のレビュー一覧を見る
図書館で借りて読み、あまりにおもしろかったので買いました。
私はまったくの俳句シロートですが、17音の世界の深さを知り、驚きました。
句会のやり方が詳しく説明されていたのも興味深かったです。
敷居が高いと思っていた句会が、カジュアルな説明のおかげでなんだか身近なものに思えました。
紙の本
やさしくて面白い俳句入門
2015/08/10 13:29
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投稿者:玉造猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
又吉直樹は、もともと、例えば「登山服の老夫婦に席を譲っても良いか迷う」というような短いフレーズをノートに書きためていた。三十冊くらいもたまって、自由律俳句として『カキフライが無いなら来なかった』と『まさかジープで来るとは』という二冊の本にまとまった。
そういう又吉が、俳人堀本裕樹に弟子入りして、今度は自由律でない十七音の俳句を作ろうということになった。ふたりのやりとりが、対話形式で十章にわたって展開される。おもしろくてやさしい俳句入門の本にできあがっている。
まず基本中の基本の五七五の定型で作ることから始まって、季語の話、切字の使い方と進んでいく。字余り字足らずや「句またがり」の説明、歳時記の使い方など親切な解説が続く。各章の最後に作品があるが、又吉がどんどん上達していくのがわかる。
一章の又吉の句
銀杏をポッケに入れた報い
四章で切字を習った又吉の句
廃道も花火ひらいて瞬けり
基本を勉強した後は句集を読んだり選句をしたり、句会も開くし吟行にも行く。鎌倉のお寺への吟行では二人とも蟻の句を詠んでいるのがおもしろい。
堀本先生は
山蟻を踏みて団子虫を踏まず
又吉は
蟻進み参拝後だと悟りけり
又吉は、蟻がひょっとしてお参りを済ませて帰ってきたんとちゃうか、と思ったのだそうだ。
本の最後にある十二ヶ月の俳句から、又吉の句を二句。
6月 後輪の泥除けは無し桜桃忌
9月 青北風や踏んでもらへぬ影さびし
わずかの間に俳句らしくなっていることに感心するが、又吉本来の鋭い感覚は定型を習い始める前の自由律俳句のときと同じ、いい感じ。
紙の本
俳句初心者にやさしい入門書
2015/05/27 21:28
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投稿者:更夜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
俳句は、昔、俳句が趣味の人について書いてごらんなさい、と言われてやったことがありますが、その時、かなり面白く、かつ、書ける時と書けない時がこんなに露骨に出るものであることに驚いた覚えがあります。
その時、ポケット季語事典を買って、かなり熱心にやったのですが、どこの句会に入る事もなく、投稿することもなくただただ、自分の好きなように五七五を並べていました。
今回、俳人の堀本裕樹さんが、芸人の又吉直樹さんを生徒にして一から俳句について説明、学んでいきます。
又吉さんはすでに自由律俳句の本を2冊出されているし、エッセイや小説も書かれているのですが、実に真面目に謙虚に話を聞き、そして努力しています。
もともとがお笑い芸人ということで言葉に対するセンスが感じられます。
先生である堀本さんの説明も、初心者には手取り足取りという感じで、丁寧で優しく、わかりやすく、かつ対談形式になっているので友だち同士で話しているような空気もあり、よみやすい本でした。
長年俳句をたしなんでいる方向けというより、俳句をこれからやろうと思っているけれど、なかなか機会がない、という人の背中を押してくれる本ではないでしょうか。
定型俳句とは何?季語や形式についてなど基本的な決まり事を学んで、句会へ、そして吟行へという2年の歩みがとてもすんなり頭に入ってきて気持のいい本です。
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―――これからも、こんなことばっかり考えていくんやと思います―――
俳句の世界に住んでいる堀本さんに、芸人・又吉が俳句のいろはを教わる一冊。
スラムダンクの花道がバスケをぐんぐん吸収していくように、持ち前の感性の鋭さと巧みな文才で、句会、吟行に挑戦していく又吉の生徒としての優秀さもさることながら、
堀本先生の一貫した教え上手さとお父さんのような見守り方がすこぶる好感触。
最初のほうの講義では、堀本さんが例題の俳句の解釈を又吉にこれでもかこれでもかと投げかけ、又吉も彼らしい解釈で読み解いていく。
気が付いたら、ふつうに俳句の勉強してました。
又吉の目を通しているから抵抗なく俳句と向きあえるし、聞いてほしいことをちゃんと聞いて、答えてくれるから、スッスと入ってくる。
この視点があれば、本を読むことはそれはそれは愉しいだろうなあぁ。
こういうひとが一人いるだけで、世界はなんてつながりやすくなるのだろう。
とにかく、わかりやすく、おもしろい。
歳時記がほしくなる。
切字「や」「かな」「けり」を使うことへの抵抗感を、お笑い一年目の芸人がぴょいと「フジテレビ」と言わず「CX」と呼んでしまう抵抗感に例えるところとか
切字の重複を初心者はやらないほうがいいということを、大オチがある話の前に小ボケを入れないほうが伝わりやすいということに例えるなど、芸人全開で受講している。それがこちら側の(俳句に興味がない)人間からすると入りやすい。
また、同居芸人のパンサー向井に野暮な質問をされたときの又吉の回答がかっこよかったからメモしとく。
「誰かが売れたから自分が世に出られへんってことはなくて、自分がある一定のとこまで行ったときに出られればいいって、俺は思ってるから」
こう答えたときの又吉はいまの未来を予期できなかったよな。でもちゃんとそうなってる、むしろそれ以上。
句会の様子がとても愉しそう。
又吉の句が選ばれると自分のことのようにうれしかったり。
この本を読んで俳句を始めるひと、多い気がします。
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芸人の又吉直樹氏と俳人の堀本裕樹氏による俳句入門本。定期的に俳句を投句・句会に参加をしているため、もっと俳句を極めたいと思い読んでみたのと又吉氏の文章が読みたかったという、動機からこの本を手に取ってみた。回を重ねる毎に又吉氏の俳句がレベルアップし、飲み込みの早さに驚きを隠せない。この本を読んでみて、俳句の事を理解できたかと問われたら半分以下である。やはり、何事も才能である。
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これはおもしろかった! 俳人の堀本さんから又吉さんが定型俳句を学ぶという、「すばる」での連載をまとめたもの。俳句はなんとなく敬遠してきたのだが、又吉さんという「生徒役」が実にどんぴしゃで、一緒に一から教わったような気になった。これから俳句を見る目が変わりそう。作ってみようかなとも思ったりして。
とにかく、又吉さんの姿勢が謙虚で一生懸命で、文芸への敬意や言葉を大切にする思いがあふれている。問われれば決して知ったかぶりをせず、でも自らの言葉で語ろうとしている。そこが一番素晴らしいと思う。俳句(や短歌、詩など)をよむということは、たった一つの言葉、短い表現の中に深く分け入っていくことで、自分と他者双方に迫っていくことなのだなあとしみじみ感じた。
しかしまあ、又吉さんという人、やはり優れた言葉の感覚やセンスの持ち主なのだなあと、そこにもいたく感心する。たとえば、「滝落ちて群青世界とどろけり」(水原秋桜子)という句。「音って説得力があると思うんです」「(飛行機が飛ぶとか)信じられへんようなことも、音がこれは現実だと教えてくれるんです。だから、この美しく現実味のない絶景も、その音で確かにここにあると認識させてくれるんですかね」。なるほど~。
また、「風船をつれコスモスのなか帰る」(石原八束)という句。家で待ってる子どもに風船を持って帰るのかな?と言う堀本さんに対して、子どもが全然喜んでくれないという悲惨な状況を考えちゃうのが又吉さん。さらに、「ほんとだったら子どもを連れてるはずなのに、みたいな感じ」「子どもはいないとか?」というところまで考えて「悲しくなってきました」と。そうか、そうも読めるのか。
俳句などに向かう気持ちをうまくとらえた言葉もある。「僕は、普段、ある程度時間がないと悩めないようなところがあります。鳥をちゃんと見ることができるとか、自然の風景に注意を向けられるのは、その時間の始まりみたいなところがあるんじゃないかな。俳句でも、日常の生活の中から一回流れが切れたようなところで『つばくろ』に目がいくというのは、考える余裕があるからでしょうね」
「愚直なまでに屈折している」。これは又吉さんが以前作った自由律俳句だそうだが、堀本さんが言うとおり「これぞまさに又吉さんという人を表す象徴的な一句」だ。韜晦したり、「なんちゃって」とごまかしたりせず、曲がりくねった過剰な自意識を全開にしていくスタイルは、確かに「愚直」としか言いようがない。「僕、軽やかに何かをすることができないんですね」という言葉にはちょっと笑ってしまったが、笑った後であれこれ考えた。そういう人って実はたくさんいて(自分自身若い頃はそうだった)、そういう自分をもてあましたり、「軽やかな」周りに合わせていくことに疲れたりしていることもあるだろう。その自分のまま、それを芸人としての持ち味にしている又吉さんの存在に、ひそかに励まされている人もいるのではないかなあ。
「季語エッセイ」として四篇が収録されているが、秋篇の「灯火親しむ」がとてもいい。孤独感が切なく迫ってきて、短編小説の味わいがある。へその曲がった天の邪鬼なので、ベストセラーはまず読まないのだけど、「火花」読もうかな。
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普段俳句に馴染みがない人でも楽しく俳句に親しめる本です。お二人のやり取りが軽快でさくさく読めます。いずれは俳句に挑戦してみたいな~と思いました。
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芥川賞を受賞したピース又吉直樹が同世代の俳人堀本裕樹から俳句の基礎を学んだ2年間。俳句とお笑いについての共通点などの話を交えつつ、俳句の基本テクニックがわかる入門的な一冊。読者も一緒に学んでいるかのようにおもしろく読める。季語の扱い、句会のやり方、吟行のおすすめなど、俳句を始める際に気になる事を解決してくれる。二人の書き下ろしエッセイや俳句作品も収録。あらためて又吉さんの感性とセンスの鋭さに感心します。
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新聞か何かでチラリと目にして
「おもしろそうだな」
と思っていたら、図書館で発見! すかさず借りました(笑)。
特に、前半部分がおもしろかった。よくわからない俳句をうまく解説してくれていると思う。
こちらも「お、ふむふむ」と読んだもん。
後半の選句や句会の部分は難しく感じてしまう。自分には無理だと思うからだろうな。
俳句を作ることは難しくても、楽しくよめるようになったらいいなと思えた1冊。
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又吉が俳人から俳句を学ぶという2人の対談は、又吉という人の文章や美に対する感度の良さを改めて知るだけでなく、俳句の入門書としてはこれ以上の内容はないのではないかと思ったほど。歳時記を買って、私もぜひ俳句にチャレンジしたいと思った。17音、季語、切れ字とこれほど分かりやすい解説はない!句会、吟行とそこまで一緒に経験させてくれる最高の入門書である。中江有里、穂村弘、藤野可織などと5人で行う句会の場面も臨場感があり、実に愉しい。俳句の面白さ、奥の深さ、幽玄さを堪能!
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芸人又吉さんが俳句を味わい詠むようになるまでの俳人堀本さんとのやり取り。
又吉さんならではの俳句の感じ方が面白い。
俳句を始めて3年半の私には良いテキストだった。
そうそうと思う事、そうなんだ~と感心する事、分からん!と思う事。
まだまだ奥は深い。
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又吉の本ということで、図書館で借りてみた。
俳句に興味がなく、なんとなく惰性で読み進めたが、
俳句初心者(とは言っても、すでに句集は出しているけど)の又吉が俳人の堀本裕樹のレクチャーを通して、定型俳句を学ぶという対談形式から、俳句の面白さ、俳句のルールに触れることができ、俳句そのものに興味を持てたのは収穫だった。
とっつきにくいというイメージのある俳句だけれど、
ふとしたことで、移ろう季節を感じる折に、
季節の一瞬を切り取り、形に残る俳句というのは、
案外身近なもののように思えた。
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神様はまるでお母さんの様に、
この世に生まれた人達全てに
「楽しく生きて下さいね。」
と、たくさんのおもちゃを用意して下さった。
あぁ、ぜんぶ面白そうっ!
ボール、釣竿、お洋服、絵の具、楽器、乗り物、歌、
他の生き物、他の惑星、自分以外の人達、想像力…
なかでも
<言葉>を選択した人ならば
必ずや関心を示したであろう『俳句』。
ほんの僅かな
17文字にて
映像とストーリーを同時に表現してしまう稀有な世界。
だが、このたった17文字が以外と難しいっ!
最初は
「俳句を詠むのは怖い…。」
と、まで言っていた又吉さんだったが、
元来の言葉好きが功を奏して
ぐんぐんと実力を発揮してゆく様が清々しい。
>銀杏をポッケに入れた報い
>石鹸(しゃぼん)玉飲んだから多分死ぬ
相変わらず、
一笑い入れつつも、郷愁感漂わせられる技術は
すごいなぁ~
もっと読みたいなぁ~
と、又吉オモシロ成長記録でも読んでいるうちに、
俳句の基礎が無意識に身について行くかの様に感じた。
更に
いよいよラストの『句会』には
なんと短歌の穂村弘さんも参加っ♪
又吉さん含む5名の俳人が6句の句を提出。
あとは
皆でいいと思った句を選び抜く。
読みあげられた者は名乗る、
そんなルールで始まった句会。
ああ、
参加もしてないのに何故かドキドキッ♪
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俳句を作りたくなるくらい、とても内容が濃いです。
二人のやり取りが奥深くてためになります。日本語を大事にしたいなあと思いました。