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これまでの地域振興がうまくいかなかった理由
補助金まかせで採算性度外視の事業、人のやることは批判するが自分では汗をかかない、お金を出さない人々、自分の地域は特別だからできないという言い訳。
著者が実践の中から得た鉄則
小さくはじめて大きく育てる
関わる人が得をする
配分も撤退ラインも決めておく
儲かったものは次に投資し、継続させていく
誰が得をする話なのか、誰が意思決定をするのか、を明確にする
あなたはこれをやってください、私はこれをやります、というフェアにやれる同志とやる
全員の合意は必要ない、意思決定をする人を明確にしておく
利益が上がるというのは必要とされている事業ということ
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手作りで始めた地域改革が補助金の麻薬一発でダメになるということなど、
タブーになっていたことを赤裸々に書いていてとても面白い。
繰り返しが多く、もう少し綺麗にまとめることができたと思う。
これは出版社の責任。素材を活かしきれてないと思ったので、星三つ。
10の鉄則の見出しだけでも十分に価値があると思うので、まずはそこだけ眺めても良いと思う。
実例をもう少し体系的にわかりやすく分類してまとめて欲しかった。
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地域再生だけではなくて、
さまざまな考え方にも、
著者の貫くものは応用できるように
思いました。
地域を再生するためには
決して大きなものは必要ないのです。
地域の人ができる範囲でやれるのは大事なのと
決して補助金という悪魔には
頼ってはいけないということ。
これには理由があって
労せず手に入るお金は本当に
身に着かないのです。
結局価値観がおかしくなってしまうのです。
結局いえるのは、
動かなければ、変わらないんですよね。
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まちづくりとなると、何か新しいものを作らないとと
思いがちだけど、コストカットも大事だなと。
今ある企業がコストカットしていけば、次の投資に生かせるし。
ただ、地方になるとこれまでのつながりでなかなかコストもとかいうところもありそう。
取引先にとっても+となるような提案を考えることが大事なんだけど、そういう意識を今の自分が持てるのか。。。いまやっている仕事にて他社にとってもwinになることを追求することが大事なのかも。
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まちづくりに経営視点を持ち込み、「官」に任せきり補助金(補助金=麻薬はまさにその通り…)頼みではなく、「民」が主導し責任を持って稼ぐまちを作らなくてはいけない。縮小していく社会経済で、いかに稼ぎを生み出し、利益を上げ、再投資に回せるかがポイント。「民間には高い公共意識」、「行政には高い経営意識」を。筆者が失敗談や成功事例を用いて語られる言葉一つ一つになるほどの一言。今後地域として生き抜くには、地域のために覚悟を持ち知恵や労力を惜しまず出せる人を波及的に増やし、いかに行政がサポートできるかにかかるのだろう。
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・「民間は高い公共意識」、「行政は高い経営意識」
民間が自らまちのために実践し成功事例を他の都市へ伝えていく、
行政は民間がやりやすいようルールや制度を変え、互いに連携して動きやすいようにすることが一番の仕事。
・多くの地域はこれから人口規模も経済規模も半分以下へ縮む。
→従来のやり方を変えることができなければ自治体は破綻してしまう。
問題は人口減少そのものではなく、減少することが分かっているのにそれに対応しないこと。
「やれるか、やれないか」では無く、「やるか、やらないか」。
・アメリカの地域再生は不動産オーナーが中心
→地方の不動産オーナーは「自分の資産価値を高めるため」自分のお金と労力をまちに投資する
→2003年に渡米して気づき著者は地方の不動産オーナーと手を組んでやってきたらしい
公務員とは本気度が違うよね、確かに。
・補助金という麻薬がまちを壊していく
→いままでは自分たちで出し合ったお金でまちを運営しようと知恵を絞っていたが
補助金をもらうことで「この予算を元に何ができるか?」という考えになってしまった。
・全員の意見を聞き、全員が納得することを優先すると自分が決断することが難しくなる
悪い方向に向かっていても誰かがなんとかするだろうと全員が無責任になる。
・まちを変える10の覚悟
1.行政に頼らない
2.自ら労働力か資金を出す
3.「活動」ではなく、「事業」としてやる ←どきっ!
4.自分の頭で論理的に考える
5.リスクを負う覚悟を持つ
6.「みんな病」から脱却する
7.楽しさと利益の両立を
8.地域外から人や財を入れ、地域内取引で回して、地域から出ていく人と財を絞る
9.再投資でまち全体に利益を
10.10年後を見通せ
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地方再生が唱えられて久しいですが、ゆるキャラだの、地方イベントだの、ふるさと納税だの、補助金どっぷり依存体質から脱却できていない現状に対して、高校生の頃から商店街活性化に携わってきた著者が民間主導の利益重視による街づくりの重要性を主張。慈善活動もそうですが、NGOや慈善団体が寄付から経費を抜くことで批判している意見をよく見かけますが、持続的な活動を行うには一回だけの寄付に依存するのではなく必要なお金がきちんと回る仕組みが必要。本来は所得の再分配である税金に何でもかんでも依存するのは筋違いで、それが停滞や腐敗の原因になるんだなと共感しました。結局はマネジメントの問題ですね。
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木下さんの行動力と、それによって積み重ねてきた経験と、それによって紡がれる言葉のひとつひとつ。どれもが刺激的で、魅力的で、驚きに満ち溢れてました。。
これを周りの役所勤めの人に読んでもらって、感想を聞きたい!お役所仕事とかけ離れている私だからこそなのかもしれないけど、ひたすら感動してしまった。
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まったくの正論であると同時に、暗澹たる気分にもなる。筆者の言葉をそのとおりに実行する人なんて、たぶんほとんどいないだろうから。
成功失敗を問わずまちづくりの事例をたくさん集めて紹介していくって本、著者にはどんどん量産してほしいな、と思う。
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こちらも、最近「1万円選書」で選んでいただいた本ですが、
仕事に繋がる本なので、とっても勉強になりました。
「まちづくり」はとても夢のある事業に聞こえますが、
実際は、一筋縄では行かない様々な問題をはらんでいるものだと思います。
本書は、その問題にもしっかり切り込んでおり、
(実際は簡単に解決しないものばかりですが)
まちづくりを志す人に一通り導入として読んでほしいなと思います。
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著者は、高校生の頃から、いわゆる地域活性化に現場で取り組んできて、成功も失敗も経験している。そして、豊富な経験に加えて、大学院での学びが加わっている。そんなバックグラウンドを持つ著者だからこそ、説得力のある本を書くことができるのだと思う。
税金を使って民間が活性化事業をするのではなく、民間が利益を稼いで税金を払う、そんなあるべき姿で事業を実施しなければいけないという思いを強くした。そのためには、一人でも多くの人が本書を繰り返し読み、実践していくことが必要だろう。
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・エリア全体での価値をあげるために、民間が投資する。
・いい意味での「片手間」の働き方をする人が増えると、地域活性化も進む。
・地域活性化業界では、現場の実践者が、知の最先端。
・「民間には高い公共意識」「行政には高い経営意識」が求められる
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補助金を頼りにするのではなく、民間の会社と同じように収支を考え営業しながら利益を生み出していく方法が事例と共に紹介されています。
大手のチェーンなどを呼び込むのではなく、地域の産業を起こし、地域にお金を呼び込む考え方が新鮮でした。
著者の意見に賛同し、多少のリスクを背負いながら、自分ごととしてまちおこしに関わる人が増えて欲しいと思います。
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民間には高い公共意識、行政には高い経営意識が求められている。縮小社会においては自治体も小さくしていって民間に任せていくべき。
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早稲田商店会の成功から、補助金が投入された途端に挫折への道を進むことになった例示は衝撃的だ。補助金は麻薬! 言い得て妙の例えだ。地方自治体は国や都道府県の補助金を当てにし、住民(法人含む)は自治体の補助金を当てにする構図が当たり前となってしまったが、健全な事業運営をするなら補助金など当てにしてはダメだ。他の成功事例を真似るのではなく、本気で自分の住む街を変革する必要があるのだ。『「やれるか、やれないか」ではありません。「やるか、やらないか」です。』15歳年下の著者に教えられた。