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『すごい宇宙講義』が素晴らしく面白かった多田将の新作。幾つかの講演をまとめたもので、極小の素粒子から極大の宇宙に至るまで、科学の最前線に関する話題を相変わらず分かりやすく説明している。ますます冴えわたる比喩が、冴えすぎて脱線気味になるところもご愛敬。修学旅行のスキーとかパーティーでの嫌われ者とか笑ってしまった。
ただし、講演をまとめたもので新書版189ページという薄さなので、『すごい宇宙講義』のダイジェスト版という印象は強い。前半だけなら、前作を読んでいれば、あえて本書を読む必要はないとも思った。しかし後半、特に「第3章 宇宙と物質のQ&A」には、前作で触れられていなかったトピックも出てくるし、知っているようで知らない素朴な疑問をさらりと解説しているところもあり、なかなか面白い(ただし「宇宙のはじまり」という表題からは離れている部分が多い)。どちらも未読の人には、まず『すごい宇宙講義』の方を推薦するが、その復習+補遺として、本書も十分な価値はある。
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難しい話を簡単にまとめてくれている。
宇宙の始まりがわかったから、なんだと思われるが、
ロマンを感じる。
手がキャップを回す話は、なかなか面白かった。
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前2著作(すごい実験、すごい宇宙講義)の総集編的な内容。これまでの著作同様、わかりやすい比喩もあり、読みやすい。これを読んで興味を持ったら前作を読んで見ても良いと思う。
すごい宇宙講義にも記載があったが、ティコ・ブラーエが行った年周視差の当時の測定限界から天動説を支持していたというくだりは面白い。
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世の中で一番小さい素粒子を研修することで、世の中で一番大きい宇宙の謎を解明できる。
宇宙の誕生やしくみについてわかりやすく書いてあります。
講義の内容を本にしたので本当に話を聞いてるみたいでわかりやすいです。
専門的な話は少ないので少しでも興味がある人ならきっと読んで楽しめる本です。
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喩えが独創的で分かりやすい。入門者だけでなく、中級者にとっても新しい見方が得られる小話も満載。
・LHCの能力
・修学旅行にスキーが選ばれた理由
・ふーふーして冷ます原理
・人類は奇跡でなくて、あぶれもの、変わり者。
・質量は動かしにくさ
・LHCはなぜ陽子と反陽子を加速させるのか。
・月と女性の生理の周期の関係なさ
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ニュートリノの物理学者、多田将氏の著書。素粒子と宇宙という、考えられないほど規模が違いすぎる両者を研究している著者の幅広さに驚いて、以前『すごい宇宙講義』も読みました。
現在の最先端を行っている高エネルギー物理学は自分には難しすぎますが、宇宙なら興味もあり、読み進められます。
著者自身も「この世で一番小さな素粒子とこの世で一番大きな宇宙」のつながりについて語っています。
まずは、宇宙に詰まっている物質(エネルギー)の量は同じで、それが一カ所に集まると温度が高く、広くばらけていると温度が低くなるのだそう。
ビッグバンは爆発だと思っていましたが、宇宙全体のエネルギーが一カ所に集まっていたことで、温度が極めて高くなっていたのだそう。
宇宙では物質と反物質のペアで光ができ、残された粒子(陽子や電子)が冷えてくっつき、様々な原子になって、今の星や我々が作られていったそうです。うーん、森羅万象が粒子からできていたとは、不思議なことです。
また、かつて人々はキリスト教が説くために天動説を信じていたのかと思っていましたが、きちんと証拠に基づいていたとのこと。望遠鏡がない時代には、夏と冬の星の位置の違いがわからず、地球が動いていることが証明できなかったからだそうです。思っていたよりも当時の人々は実際的でした。
この著者、いろいろなサブカルに詳しいことで有名で、『伝説巨神イデオン』の話になりました。異星人に地球を滅ぼされて登場人物が全員死ぬ作品なのだそう。夢も希望もない気がしますが・・・。
宇宙には「果て」がないそうです。なぜかというと、その先がないから。
ハイレベルな物理学の話も、宇宙の話になるとどこか哲学っぽくなるものですね。
著者のキャラクターに助けられて、最後までおもしろく読めました。
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読みやすい。難しいことを身近なものごとに例えて説明していて、判りやすいといえば判りやすいが、一方で「結局のところ...?」とすっきりしない感あり。
追記
同じような分野の他の入門書をいろいろ読んでから再読したら、例えの意味も少し判った。
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素粒子と宇宙。微小と超巨大。アインシュタインの偉大さを思う。何でこんな事思いつくのか。物理学の凄さ。法則を知りたいと同時に難解さが横たわる。読んで納得した翌日に忘却。あー私アホ〜。
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読みやすくわかりやすい。今まで読んだ宇宙や素粒子の本で一番わかりやすかった!!初めて知ったこといっぱい。ワクワクが止まらず一気に読めた。俄然宇宙と素粒子に興味が湧き、違う本も頼みましたー
読んで良かった一冊!!あぁ、面白かった。
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宇宙のはじまりってなんだろう?に答えた一冊。宇宙人はいるのか、生まれ変わりってあるのかなど普遍的な問いにアプローチします。一方で、吐く息は温かいのに、ラーメンを冷ますときの息が冷たいのはなぜ?エアコンで部屋の空気が冷たくなるのはなぜ?など言われてみれば確かに不思議なあらゆる日常の疑問を科学的に解明。実に面白い。原子が集合したり、散ったりするのをスキーをしに来て疲れ果てた修学旅行生に例えてるのは笑う。
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読みやすく面白かったです。
日常の不思議を知ることから、宇宙のはじまりを知ることに繋がっていきます。
知るって面白い。
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国立科学博物館に行った時にワクワクした事を本で読もう企画第一弾。
「難しいことをわかりやすく説明する」の極み!
内容が興味あるからだけでなく、その説明のうまさによって楽しくスイスイ読めた。
しかも内容はしっかり専門的という。
こういう新書をいっぱい読みたい!
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素粒子や宇宙に関する本は今までたくさん読んできたけど、片っ端から忘れていってる。定期的に読むことで記憶に定着させたい。
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喩えがわかりやすかった。
喩えだとすんなりわかるけど、やはり専門用語が出てくるとわからなくなるので、再出してきたときに、「専門用語→喩え→専門用語」の変換が必要になる。こういう変換、受験勉強の時にしてたなぁ〜と懐かしくなった。
こういう風に喩えて考えると、物理も身近に感じることができた。
あんなに理科嫌いだった学生のわたしに読ませてあげたい。
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娘の夏休み課題図書を借りて読んでみた。
宇宙の話は嫌いじゃないけど、やはり難しかった。
けれど、自分の生活には関係ない内容だけど、地球規模、宇宙規模で物事を研究している人がいるんだなーと知ると、私も視野を広げて物事を見ていきたいと思いました。