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全体的に好きというよりは、引用して記憶にとどめたいと思う表現がたくさん出てくるのが白石一文かも。
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結婚式を控えて、従兄の賢治と久しぶりに再会した直子。しかし彼は、かつて快楽のすべてを教わった、直子の初めての男でもあったーー。挙式までの五日間、理性と身体に刻まれた記憶の狭間で、再び過去へと戻っていくふたり。出口の見えない、いとこ同士の行きつく先は? 恋愛小説の名手・白石一文が描く・極限の愛。
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白石一文さんの何冊目かを読了。
なかなか私には手が届かない思想感。白石さんが伝えたいことは何なんだろうと思えば思うほど、遠い世界のできごとに感じてしまう。
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結局なにが言いたいのかはよくわからなかった。最後の解説で「現代の神話」と言うには少し無理があるようで、どうも賢治のことを知れば知るほど男として認められないというか、はっきりしろと喝を入れたくなる。
恋愛小説(?)に地震や原発のことを絡めてきた意図もイマイチピンと来なかった。また終わり方に少し無理矢理感を感じた。
でもさらっと読むのにはいいかもしれない。
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ダメな男。周りに流され自分で決められない。なのに女性とは色々よろしくできちゃって。ずるいな。東北の震災、富士山噴火によって、刹那的な生き方に流れてしまう。理解できない事はない。何が何でも「頑張れ」よりは心が落ち着くかも。でも大人の男性の欲情ってやっぱり理解できないなぁと。
料理ができる男描写は惹かれました。
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ダメ女とダメ男が食って寝てセックスしてを繰り返す話。
男の人が書く恋愛小説で本当合わないやつとたまに出会うけど、この本まさにそれ。
官能描写も男のひとりよがりで、美しさも艶やかさも色気も何も感じない。ただの交尾。
東日本大震災や福島原発についても出てくるけど、特にそれに対する作者の考えや主張が透けて見えるでもなく、ぬるっとした扱いで非常に気持ちが悪い。
こんな中途半端に扱える題材ではないはずです。
登場人物の男女二人も目先のことにばっかり集中して生きてきた結果、再会してずるずる昔の関係に戻り、女の方が結婚式直前だってのに、二人とも完全に開き直ってて背徳感も後悔もなし。
途中で嫌になった。
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私、賢ちゃんの身体をしょっちゅう思い出してたよ——挙式を控えながら、どうしても忘れられない従兄賢治と一夜を過ごした直子。出口のない男女の、行きつく先は?不確実な世界の極限の愛を描く恋愛小説。
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白石一文すきだけどちょっと尻切れとんぼ感。
震災に絡めた近未来小説を安易に書こうとして失敗している感じ。
震災テーマのSF気味な小説を書くならお得意のもっとがっつりした長編書いて欲しかったし、
あの二人の関係性を書きたかったのなら短編でよかったのでは、と思った。
確かに現代においてもはや破滅は嘱望されなくなったけど、
だからといってそんなあからさまな世界の終わりを設えてあげるのは少し違う気がする。
そんな漫画みたいな破滅を前にしたらもう何もかもどうでもよくなっちゃう気がするな
「どうするって、そんなの旦那に看病してもらえばいいじゃないか」
「そんなのイヤだよ」
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あまり深くないなぁと思いました。東日本大震災と福島のことが起こったので書いた、という感じにみえてしまった。
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どちらかと言うと好きな作家の作品だったけど、残念。
福島原発とか富士山噴火になぜセックス描写が必要なのか?
なんだか中途半端。重松清だって官能小説を書くけど、もっと徹底している。
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結婚式を控えた直子と、従弟である主人公賢ちゃんがやりまくるだけの話だった。
その描写も特にエロさもなく、淫靡というより、変態っぽい感じ。
短編で十分ではないのでしょうか、それか、解説の田口さんが書いているように従妹などという半端な設定じゃなく、いっそ兄妹にした方が突き抜けていたかも。
白石さんのファンなので、星は3つですが、ファンじゃなければ2つにしたかも。
面白い、面白くないというのは個人の感覚の問題でしょうが、今まで読んだ白石作品の中で一番つまらなかった。
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エロい小説やな(笑)
でも、男のセックスの捉えかた、感じかた、向き合い方は、真実やなと思った。なかなかエロをあそこまで哲学できないで(笑)
男性のエクスタシーの原理を知る上でも、女性は必読じゃないかな(^-^)/
内容ないと評価する人もいるが、俺は好きな小説だ(^-^)/
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んー、白石一文の書く男女の人間関係っていろいろ深いものがあると思っているけれど、この作品はすごく軽く読めて、そして最後まで行ってもどっちもなかなか理解できなかった。なんとなく掴めた部分はあるような気はするんだけど。そのあたり、もっとじっくり深く書ける人だと思うので、そういう路線の方がもっとおもしろかったんじゃないかな。
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いとこ同士の恋愛物語。
と言ってもタブーに挑むような重苦しい内容ではなく、比較的能天気なトーン。
ならば普通の恋愛小説としてどうかと言えば、共感できるところもあれは、そうでないところもあり、白石作品としてはインパクトに欠ける印象でした。
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いまやりたいことをやっていると、
人間は未来を失い、過去に何も残せない。
明日のために必死の思いで今日を犠牲にしたとき、
初めて立派な昨日が生まれる。
白石一文さん読むの久しぶりな。
つか、
この人の小説って純文なんですかね?
普通に恋愛小説なんですかね?
村上春樹さんも純文でしょう?
よく言われるのは2人ともSEXシーンが多い!
でも、
「生きる」ことを書くということは恋愛が必要だし、
恋愛にSEXがなかったらそれは恋愛なのでしょうか?
1年ほど前にかぐりん、
実はアメリカに移住を考えていました!
英語も話せないし、
東京埼玉からも出てことが少ないやつが何を言ってるのか!
と、
自分でも思うけどチャンスがあったんで考えた。
なにしろ、
この小説「火口のふたり」にもあるように、
原爆やら、
どっかの国との戦争やらミサイルやら、
地震に、
富士山の噴火やら、
日本って国は危険に曝されすぎてないか?
若者が「安定」を考えて、
冒険をする生き方を拒否する人が多いらしいが、
この日本に住んでいる限り安全も安心も安定もないと思うのがかぐりんだ!
そうではないか?
ならば、
と、
チャンスがあったんでアメリカ移住考えたよね。
でもやっぱり、
日本人なんだかぐりんはって答えがでた。
昔ふたりはつきあってた。
いとこ同士なのにな。
賢ちゃんは、
失業なうで借金も1000万ほどあるのかな。
しかもバツイチか。
15年たって直子が結婚するってことで再会。
再会して燃えちゃったんですねあの頃の炎が!
で、
SEXしまくりですよ。
で、
富士山が爆発するらしい!
そうなると日本は終わる。
直子の旦那になる予定の彼は自衛隊の偉い人だから、
噴火の予想がたって結婚をキャンセルするくらい忙しい。
そんななか、
賢ちゃんと直子は?
いまやりたいことをやっていると、
人間は未来を失い、過去に何も残せない。
明日のために必死の思いで今日を犠牲にしたとき、
初めて立派な昨日が生まれる。
刺さった言葉だが、
その通りなんじゃないかって思うね。
モンハン始めてからだらけてる。
だらけてるってのは、
自分の好きな今を満喫してるだけの状態なんじゃないかな?
未来のために生きることを毎日してたいね。
勉強も、
占いも、
読書も明日のために未来のためにってやってるよ、かぐりんわ!
今日の今の生き方を考え直すきっかけになった優良書でした。
SEXばっかりな話しでしたけどね笑
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世界が終わるとき…終わるかもしれないとき…
誰と何をして過ごすのか。
生かされている私たちには究極のテーマだと思う。
そこそこ大人の私なので分からんこともない。
人として至極素直な行動なのだろうとも思う。
だけどやっぱりこれは男性の理想の終末なのかなという気もする。男性が生きていることを一番に感じられる瞬間。
母である私はおそらく選択する道が違うのだろうな…というだけのこと。
今年の8冊目
2019.3.24