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マルセル・シュオッブ全集 みんなのレビュー
- マルセル・シュオッブ (著), 大濱 甫 (訳), 多田 智満子 (訳), 宮下 志朗 (訳), 千葉 文夫 (訳), 大野 多加志 (訳), 尾方 邦雄 (訳)
- 税込価格:16,500円(150pt)
- 出版社:国書刊行会
- 発売日:2015/06/26
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紙の本
お財布とご相談ください
2015/07/30 14:16
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:k子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
シユオブ、シュオブ、シュウォッブ、と表記もまちまちだった Marcer Schwob(1867~1905)だが、今回の全集発刊でシュオッブと統一されるのかもしれない。シュオッブ全集は、大濱甫の個人訳で全5巻の発刊が予定されたことがあったものの、三、四、五巻のみで中断していた(南か書局 1977~1980)。のち、多田智満子訳の『少年十字軍』(王国社 1990)が発売となった。今回の全集には、先のふたりの訳稿に加え、さらに初訳作品も含まれている。各種アンソロジーなどに点在していたシュオッブの作を一望できるのは、僥倖といってもいい。そうした観点からすると、巻末の解題で、書誌の表示がないのは残念ではあるが(既訳者のみを表示)、この時代、検索は容易なことだし、読者に調べる楽しみを残してくれたのかもしれない。ボルヘス、澁澤、皆川博子、山尾悠子の文が帯にあり、いかにもと思うか、鼻白むかは、ひとそれぞれであろうが、ほぼワン・アイデアだけで押し切る短編群は、個人的には宮澤賢治をも彷彿とさせる。それにしても、百年以上も前の異国の作家の全集がひょっこり出てしまう、この日本という国、まんざら捨てたものではない。
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