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地元で愛される商品作りをしたい自分にとって東京という市場はそんなに魅力的には映らないのですが、とはいえ地元以外のところで気に入ってもらえることは嬉しいことだ。市場としてもたしかに大阪より広がっている。東京で成果を上げられれば海外への進出も夢ではない...ではどうすればそんなブランド作りができるのか、色々な例が載ってそうなので読んでみました。「東京に勝てる...」と、東京に勝つこと=成功ですよというニュアンスがあまり好きではないのですが(笑)。
やはり多くのブランド作りに関する本に書かれているのと同じ、商品を売るよりストーリーを売れ、という内容。作り手はどうしても中身のこんなところがすごいということを知ってほしい傾向にありますが、買い手はそれだけでなく、なぜそういうものをつくろうと思ったのか、お金と手間までかけてそこまでする理由は何か、を知りたいと思います。どうせお金を出すなら、共感できる企業に出したい。
そこに訴えないと2回目以降は買ってもらえない。
、と基本的なことはこんな感じです。
とはいえ東京で成果を上げるには一企業では厳しく、地元の企業や協力者、調整役が集まって1つの方向に向かってブランドを作っていきましょう、という教えが中心でした。
地元ブランドを作るのは何と言っても最終的に地元に還元できる形でなければならない。大きな大義名分が必要となります。
大変な道のりですが、地元に貢献しているという、働きがいのある仕事となるのは間違いない。
ですが、出てくる事例は比較的新しいものが多く、ブランド作りに今成功したからといって、数年後は分かりません。東京で売れるブランド作りはどうも一過性のイメージがあって個人的には好きになれないのですが、そうして見てみると、老舗の店って本当にすごいなと思います。老舗の店も変化の時代のようですが、東京よりも地元でどかっと腰をおろして愛されるような店づくりの方が興味が湧きました(笑)