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「ソー活」という言葉が出てきたことで、従来の就職活動のスタイルが変わってきた。
筆者の宮崎さんは人事でもコンサルでもないが「既存の就活、採用活動は、なぜこうなっているのだろう?」という純粋な疑問から執筆に至っているため、第三者的な視点で就職活動について書かれています。
就職サイトというと、マイナビ、リクナビがパッと頭に浮かぶ人も多いと思うけれど、最近新たに台頭してた一風変わった採用活動も紹介されていて面白い。
企業人事向けな体裁で書かれているが、就職活動中の学生や、これから転職を考えている人にも得る物があると思います。
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前半はリクルートの歩みや筆者の分析が中心で、後半はソーシャルメディアを使った採用がいかに良いかという構成である。
もう少し掘り下げると前半の内容は採用の歴史を振り返っている。例えば1960年にリクルートを創業した江副氏の話から、今の採用への影響までである。就職ナビは非常に便利なものであるが、代わりにクリックひとつで応募できることから母数が跳ね上がり、人材の厳選に時間がかかるようになった。これが就職ナビの功罪ということになる。
そして後半ではソーシャルメディアを利用したつながり採用のおかげでミスマッチを防ぐというもの。なかでもFacebookが多く取り上げられていた。それは利用者の多さや顔の見える双方向性のコミュニケーションツールのおかげでお互いの手の内が読めるという。さらに「いいね!」の機能を利用すれば相手のニュースフィードに定期的なアピールができるうえに、第二、第三の知り合いまでアピールすることが期待できる。
おおざっぱにいえばこのような構成である。たしかに前半は日本の採用の成り立ちということで知識として知っておく分には損はないだろう。しかし、後半の話は筆者がどうしてもソーシャル採用をさせようと必死な気がして読む気が失せた。もう少し前半のように良い例、悪い例まで挙げてほしかったものだ。
また、途中で他社のおもしろい採用活動の例があるものの普通の会社ではマネできるものが少なく感じた。
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現在の採用は、面接攻略が可能な求職者と本音を探る採用者の構図になり多くの非効率を生んでいるとしている。その要因の一つとして一括エントリーナビによる就活が原因とし、母集団形成からの無駄な歩留まりに力を注ぐよりも縁故採用、ダイレクトリクルーティングを強化し優秀層の母集団形成をする事で効率化をしようのが筆者の主張。その手段としてwantedlyやFBなどのSNS活用を挙げている。2015年出版の本なので現在のWEB業界ではでは当たり前になっている手法ではあるが、新しい採用手法を取り入れたい担当者の方にはオススメの本。
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日本経済・社会と企業の採用方式がずれてきた要因を分析しつつ、古くて新しい「つながり採用(縁故採用)」について、SNSの台頭を踏まえつつ紹介している。冒頭のリクルートの功罪に関する解説も腑に落ちる。また、リクルーティング関連の書籍やサービス紹介も充実していて、非常に参考になる。