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2015年24冊目。
ひとは、ひとの死と向き合うとき、悲しさとか切なさだけじゃなくて、愛を知るんだと思った。
悲しい話ばかりなのに、そのどれも、私たちに、社会の仕組みや人と人との関係を見つめ直しなさいと教えてくれた。
一気読みしてしまった。
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いろいろな事件のエピソードが短くまとめられていてすぐ読める。
人の死にまつわるいろんな事情がわかる。
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生きる事、死ぬ事と向かい合い続けた監察医上野氏のノンフィクション短編集です。
全編を通して淡々とした文章で語られていますが、結びの文章には氏の心からの声が溢れています。
その心からの声は時に厳しく、切なく、優しく、あたたかい。
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死体は語る
刑事の涙
夫の献身愛
涙で運転ができない
炎の中に
偽りの発表
隠された真相
父子心中
コインロッカーベイビー
分娩〔ほか〕
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「死体は語る」で有名な元監察医である著者の本を久し振りに手に取った。様々なケースが淡々とした筆致で紹介され、様々な死の理由(社会システムの不十分さ、人間関係の希薄化、愛憎...)が明かされる。大筋は共感できる。
それは一面的すぎるんじゃないか、という箇所(コインロッカーベイビー)あり。ちょっとした違和感はなくはない。時代性のなせるものかも知れない。
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この人の作品はいくつも読んでいて、どれも面白い。
生きてるって儚いと思うと同時に、今を大切に生きようという気持ちになる。