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クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館の「ビューティフル・ユーザーズ展」を紹介する。
工業デザインの嚆矢ヘンリー・ドレイファスのコンセプトである「万人のためのデザイン」から歴史的な経緯を整理しつつ、今日の「ユーザ中心設計の進化」という視座から、人体とデザインの微妙な関係性をあぶりだす様々なデザインプロダクトを紹介している。
強力なコンセプトを打ち出すというよりも、現在の微妙な状況についての、丁寧なパノラマとして有用な一冊。
巻末のデザイン用語集が良い。
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UI・UX関係の本でよく引用されているなーと思い、読んでみることにしました。
システムに限らず、日常的な道具や建築なども含めた「人間中心設計」の概念をテーマとした本で、写真が豊富でした。
優れたデザインや、デザインの過程、実験的なデザインの姿が写真とともに語られていきます。
●ユーザー(人間)中心設計の重要な概念を、短く明確に解説してくれていた箇所●
・エクスペリエンスデザインの説明(p.43)
・アフォーダンスの説明(p.169)
●個人的に印象的だった箇所●
・ルンバに関するユーザー経験の分析(p.139)
・本物の手を再現する義手とは異なり、手の「機能」を純化した「バムバム」の話(p.107)
写真やデザイン画などのビジュアル情報から、その本質やロジックを読み解くセンス高い人ほど、この本から学べることも多いのかなと思いました。
ロジカルな明瞭さ・緻密さを求める人には「誰のためのデザイン?」(http://booklog.jp/item/1/478850362X)の方がおすすめです。
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開始:2022/8/5
終了:2022/8/14
感想
デザインで日常に潜む問題を解決する、だけでなく問題を発見する。消費者はもはや受動的な存在ではなく能動的にプロダクトに関係する必要がある。