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馬術師範として、近藤を救けた安富才助。
粗暴なる英雄・芹沢鴨。
陸援隊に潜入した密偵・村山謙吉。
剣ではなく人を自在に操った、土方歳三。
生真面目な能吏・尾形俊太郎。
そして若き天才剣士・沖田総司──。
鮮烈なる「新選組銘々伝」!
やっぱ幕末ものいい!!
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新選組の隊士を描いた短編集。
・馬術師範(安富才助)
・芹沢鴨の暗殺(近藤勇)
・密偵の天才(村山謙吉)
・よわむし歳三(土方歳三)
・新選組の事務官(尾形俊太郎)
・ざんこく総司(沖田総司)
の6編収録。
新選組ファンとして追加情報を楽しめる短編集でした。
安富才助、村山謙吉、尾形俊太郎はあまり脚光が当たらない裏方の隊士なので面白く読めました。
近藤、沖田は既存の物語とは違う視点ではありましたが、特に改めて感心する物語ではありませんでした。
土方に関しては、実は剣術がいまいちという解釈は興味がわきました。
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あまり有名でない人のお話とても面白かった。
逆に近藤勇、土方歳三、沖田総司は、どうしても二番煎じ感があるよね。
土方さんの剣に愛されてないってのは少し意外性があったけど。
まあでも基本沖田びいきだからイメージ崩れなければそれでいい。
むしろ史実を上回る創作であふれてる人物だからね。
そしてやはり司馬遼太郎を読みたくなるよね。
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目次
・馬術師範
・芹沢鴨の暗殺
・密偵の天才
・よわむし歳三
・新撰組の事務官
・ざんこく総司
今ひとつ新味に欠ける内容だった。
文章にも、あまり熱を感じられなかった。
うーむ。
ただ、山南敬助の屯所脱走の理由は、あながち外れていないかもしれない。
もっと遠くまで逃げることは可能だったのに、なぜ大津辺りまでしか逃げなかったのか。
戦えない武士は、武士ではない。
武士として一花咲かせようと京都に来たのに。
自分にも他人にも厳しくあったのに。
剣を持つこともなくなり、脱走した。
武士として生きられないのなら、武士として死にたい。
そう思うのが当然の時代。
そして、そんな山南に対して総司がしたこと。
それは全然ざんこくではない。むしろ総司の優しさの発露だろう。
“議論においては、勝つのは話す人間ではない。話を聞かない人間なのだ。”
確かに話を聞かない人の強さったらないね。
だけど、彼らは話すよ。
そして、話は聞かないけど、空気は読むよ。
“頭でっかちな学者ほど、世間の風には弱い。鯉のぼりよろしく右の風には右へなびき、左の風には左へそよぐ。もともと抽象論などというものは「ものは言いよう」と同義にすぎぬというのが近藤の人物観だったのだ。”
というわけで武田観柳斎は粛清された。
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安富才助、村山謙吉などあまりメジャーでない人物を知ることが出来た。人気者たちは人気者ゆえに解釈はそれぞれ。その中でも武田観柳斎の安定のダメ男っぷりにニヤリ。
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剣ではなく人を自在に操った土方歳三。生真面目な能吏、尾形俊太郎。若き天才剣士、沖田総司。若き隊士たちを、時に爽やかに、時に怜悧に、そして時に凄惨に描いた「新選組銘々伝」。
新選組と言えば司馬遼太郎や子母沢寛の作品を読んだことがあってそれなりに知っているつもりだった。それが門井慶喜の筆にかかるとまた違った側面が見えてくる。特に土方歳三、沖田総司の篇は印象的だった。
(B)
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短編6編。
解釈に目新しさはない分、新選組ファンとしては安心して読める作品。
馬術師範・安富才助、密偵・村山謙吉、事務官・尾形俊太郎が新鮮だった。
他は、芹沢鴨、土方歳三、沖田総司と山南敬介。
(図書館)
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「颯爽」と言ってもやはり新選組だから、どうしても血なまぐさい話になる。
青春グラフィティをタイトルから想像したが、違っていた。
安富才助とか尾形俊太郎とかのマイナーな隊士を取り上げたのは良かった。
個人的には、最後の沖田と山南の話が好き。