紙の本
どこから読んでも面白い!本が猛烈に読みたくなる!
2016/02/07 19:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本なんて!
なんて素晴らしいんだろうって思う。
それを知っているから、誰かに伝えたくなる。
思い起こせば、私が本の素晴らしさを実感したのは、小学生の頃。
佐藤さとるさんのコロボックルの話に夢中になった。
読みながら、本の世界に入り込んでしまった。
あの感覚は今でも忘れられない。
あの世界を知ってしまった。あの世界は本の表紙を開くだけで簡単に手に入る。
ただ、これだけ本がある世の中、自分と相性のあった本もあるし、そうでない本もある。だから、どんどんいろんな本の表紙を開いてみるのがいいだと思う。
そうして、その中で、一冊でもずっとそばに置いておきたい本が見つかったならば、それこそ運命の出会い!一生の友達になってくれると思う。
作家が本について語るこちらの一冊。
ところどころ紙質が変わったりして、手触りや視覚でも楽しめます。
52話のどこから読んでも面白い、そうして猛烈に本が読みたくなります。
私が一番に読んだのは、常盤新平さんの「古本屋」。
ニューヨークの古本屋で、中年の男女がダンスをしたという話。まるで小説をあるいは映画のワンシーンを観ているような気持ちになりました。
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作家×本の話ってほんと面白い。本と言っても読書のこと、本自体のこと、自分が書いた本、書棚のこと、いろんなエピソードが盛りだくさん。どれも興味深く読ませてもらったけど、初めの須賀敦子さんの塩1トンの話がすごく深くて、多分わたし一生忘れないと思った。(初めて読みした、須賀敦子さんの作品)
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作家に「本」のことを書かせるなんて!
さぞかし、かしこまった性善説で溢れる本になると思いきや、さすが本職の作家たち!
実に見事に、各種変化球を投げかけてくれるのでした。
もう、まさしく、「ぼくのためにまとめてくれた本」みたいに思ったのですが、52話も集めてくると、さすがにストライクもあればボールもあり、共感できないハナシもあったのでした。
ただ、「その方が自然で良かったのかも?」というのが素直な感想で、これは「恐るべし本」だと思いました!
読書好きの方にお勧めします!
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本は寝転んで読むのがいちばん。
新しい本を手にすると、私はそれを持って寝転びにゆく。
毛布か布団をかぶり、ひくいめの枕に頭を乗せ、顔と手だけだして穴のタヌキのような恰好をするのが大好きである。
この開高健の文をよんで、わたしと同じ人がいるって思った。開高健が好きななった。
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作家による本にまつわるエッセイ集。芥川龍之介や夢野久作など、昔の作家から現代で活躍する作家まで幅広く掲載されており、時代を超えて本を愛するエッセイを読むのも楽しいと感じる。どの作家のエッセイも良かった。このエッセイ集で1番衝撃的だったのは小池真理子である。小池真理子の過去を知らなかったので、余計にびっくりしたのかもしれない。
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本にまつわるさまざまなエピソード。楽しく読んだ。浅田次郎が役に立つのは小説、役に立たないのは「ノウハウ本」と書いていた。小説は想像力の開拓に寄与するのだそうだ。
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一番心に残ったのは、久世光彦「太宰元年」。
太宰治が死んだ年を「太宰元年」と、自分のなかで定義した。思い入れが深くなりすぎて、太宰の子を「懐妊」しているとまでいう。
公的なような、私的なような、どこに向かって書いているのかわからなくなる不思議な文章。内緒話を聞いているみたいでどきどきする。
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図書館で借りた本。
本に関するエッセイ集。
今の気分が刺激を求めているのか、あまり夢中になれなかった。残念。
日を改めて読めば、もっとマシな感想が書けるかな。
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草森紳一の「あとからゆったりと倒れる本の群れもあるのだ」がいちばん面白かったです。黒電話を移動させるとそのコードに引っかかって本が崩れ落ちる。コードレスホンでは想像し難いのですが、黒電話はコードの延びる範囲で移動可能であるものの、その分何かを倒す脅威がありました。
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本に対するいろいろな気持ちが書いてあって、楽しいな~♪とサラサラ読んでいて、最相葉月さんの「翻訳・由利徹」がツボに入って爆笑した(^^;)
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本に携わる人たち52人の本にまつわるエッセイ集。本を読むのも好きだけど、他愛ない本の話を聞くのも好きだ。なかでも椎名誠、夢野久作、山田風太郎のが面白かった。
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本のエッセイアンソロジー。
須賀敦子さんの『塩一トンの読書』は良かったです。(読みたい本に登録したまま、まだ読めずにいるのですが^^:)長嶋有さんの『作家の好きな言葉』には笑ってしまいました。有栖川有栖さんの『書斎の猫』も微笑ましい。でも嬉しかったのは萩尾望都さんの『いい子と悪い子と』。『グリム童話』も『金髪のマーガレット』、私も繰り返し読んだなぁ、と。感じたことは同じではないかもしれませんが、子どもの頃、同じ本を読んでいたのだなぁと思うと、嬉しいです。
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いろんな作家さんや詩人、エッセイストの本に関する話が読めて楽しかった!中でも「名作とは受け取り方が何パターンもある、読むときによって感じ方が毎回変わる本」って話がすごく納得した!それと、浅田次郎が毎日4時間読書の時間を確保するって話がすきです。
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図書館の本棚を眺めてたら気づいた。こないだの猫なんて!の本版。「なんて!」はシリーズなのか。こちらもややマニアックなセレクト。ちょっと生真面目すぎる印象。猫なんて!のほうが楽しめる。
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時間が無くて斜め読みのところもあるけど、すごく面白い。本が好きー!ってストレートなのもあるけど、ちょっとひねくれていたり、自嘲していたり、文章のうまさに唸ったり、共感したり、ちょっと引いたり(笑)どれもいいんだけど、開高健、夢枕獏、寺田寅彦なんかは良かったなあ。ドキドキしてしまったのは久世光彦。池内紀も。また読みたい。